褒め言葉をかけるコツ8つのまとめ:ヘッダー画像

褒め言葉をかけようにも何を褒めればいいのか分からない。緊張からワザとらしいお世辞のように聞こえてしまう。女性が喜ぶ褒めポイントを知りたい。

ビジネスでも恋愛でも、自然に褒め言葉をかけることができれば、自分のイメージアップにも繋がりますし、コミュニケーションを深めることもできますよね。

しかしながら、「具体的に相手のどこを褒めればいいのか迷ってしまう」とか「わざとらしいお世辞によって嫌われてしまうのではないかと不安になる」などのように、褒め言葉をかける行為に苦手意識を持っている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は「上手に褒め言葉をかけるコツ」について、いろいろとまとめてみました。

好きな人との初デートを控えている方に、ビジネスでの人間関係を良好にしたい方に、家族のコミュニケーションをもっと増やしたい方に、少しでも参考にしていただけたら嬉しいです。

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言われて嬉しい褒め言葉とは

 

 

相手だけではなく自分のタメでもある

褒め言葉①:相手だけではなく自分のタメでもある

「褒め言葉をかける」という行為は「相手を喜ばせるために贈る言葉」という印象を持つ方も多いかもしれません。

ですが、褒め言葉は相手だけではなく自分のタメにもなると思います。

相手を褒めるということは「あなたの長所に目を向けている」とか「ちゃんと評価している」というポジティブなメッセージとなって届きます。

褒め言葉をもらうと嬉しくなって笑顔になり、その笑顔を見て自分も嬉しくなりますよね。相手のことを思ってかけた言葉が場の雰囲気を和まし、結果的に自分にも返ってくるというわけです。

さらには、相手の良いところを探そうとする習慣が身に付くので、ポジティブな印象を持って接することができるでしょう。

人がコミュニケーションを取る場合、しぐさや表情といった言葉以外のことから多く伝わると考えられています。(心理学では非言語コミュニケーションと呼ばれています)

相手に対して良くないイメージを持っている場合、口には出さずとも無意識のうちに表情やしぐさとなって伝わってしまうかもしれません。

褒め言葉をかける習慣から良いイメージを持つことができれば、自然な笑顔や振る舞いから「好感を持っている」というプラスのメッセージをさりげなく伝えることができるはずです。

褒め言葉をかけるのが恥ずかしいと感じている方は「相手だけではなく自分のタメでもある」と意識してみてはいかがでしょうか。

 

リアクションを取る

褒め言葉②:リアクションを取る

褒め言葉とセットにして意識しておきたいのがリアクションです。

同じフレーズだとしても、表情やしぐさを付け加えることで、伝わる印象も大きく違ってきます。

テレビ番組を見ていても「少し大げさなんじゃない?」と思えるくらいのオーバーリアクションから楽しさが伝わるものですよね。

例えば、大笑いした際に足をバタバタさせる、手を叩きながら笑う、などのリアクションを目にすることで「心から笑っているのだな」と思えることがあります。

話す側からしても気分がいいものですし、自分の話しを楽しんでもらえていることが分かるものです。

またリアクションを取ることで、その場の緊張をほぐす効果を期待できます。

身振り手振りが増え、体を動かすことによって緊張がほぐれ、褒め言葉もかけやすくなるはずです。

つまり、褒め言葉をかける前の準備体操として、少々大げさと思えるくらいのリアクションを取って「褒めやすくなる環境」を整えることにも繋がると思うのです。

緊張からぎこちない言葉遣いになってしまう方は、リアクションを意識して体を温めてから褒め言葉をかけてみてください。

 

最も喜びが大きい褒め言葉とは

褒め言葉③:最も喜びが大きい褒め言葉とは

心理学者のジョセフとハリーが提唱した「ジョハリの窓」によると、人は盲点領域(自分は気づいていないが他人は知っていること)について褒められる喜びも大きくなるのだそうです。

例えば、見るからに美人だと分かる女性に対して「美人ですね」と褒めたところで、喜びはさほど大きくなりません。

一方で、自分が自覚していない部分「字がキレイ」とか「気配りができる」といった、あまり褒め慣れていない部分について指摘されると「自分にはこんな長所もあったのか」と新しい発見になることもあります。

心理学では「自己拡大」と呼んでいますが、この「自分は知らない他人が知っている部分」についての褒められると喜びも大きくなるわけです。

しかしながら、初対面やあまり親しい関係ではない相手に対して「盲点領域についての褒め言葉をかける」というのはすごくハードルが高いですよね。

そこでオススメしたいのが「具体的に細かく褒める」という方法です。

ただ単に「かっこいい(かわいい)」とか「すごい!」と言われても、どこか漠然としていますし、反対に「この人は適当に私のことを評価しているのではないか?」と悪い印象を持たれてしまうこともあります。

例えば、相手が色鮮やかなネクタイを身につけていた場合、単純に「ネクタイが素敵ですね」と褒めるよりも、具体的に「ネクタイの柄が素敵です」加えて「スーツとの組み合わせがいい」と細かく伝える方が喜びも大きくなるでしょう。

ただし、男性が女性を具体的に褒める際は注意が必要です。あまり細かく褒めるとセクハラとして受け止められてしまうこともあります。

そんな時は、相手の内面や実績について触れてみるといいでしょう。

「優しい」という褒め言葉に加えて、具体的にどんな場面でその優しさを感じたのか。「仕事ができる」のであれば、どんなポイントで優れているのか、といった具合です。

自分なりの視点で素敵だと思うポイントを細かく伝えることで、喜びが大きくなる褒め言葉を探してみてください。

 

相談を持ちかける

褒め言葉④:相談を持ちかける

目上の人や会社の上司、配偶者の両親などなど、立場的に褒め言葉をかけづらい相手もいるかと思います。

上から目線で「○○がいいね!」なんて言えるわけもありませんし、お世辞を言われることで相手が「気を使われている」と感じて、反対になかなか距離感が縮まらないこともあります。

そんな時は相談を持ちかけてみてはいかがでしょうか。

わざわざ気の利いたお世辞を言おうとすると、どこかぎこちなさが表れてしまうものです。しかし、人生の先輩にアドバイスもらうという姿勢で話しを持ちかければ、相談された方も「頼られている」と悪い気はしないでしょう。

何かと一人で悩み込んでしまう人は、思い切って打ち明けることで、上司との距離を縮めるきっかけにもできるはずです。

心理学的にも自分の内面や経験について伝えることは「自己開示」と呼ばれており、親近感を強める効果があると考えられています。

また相談に乗ってくれた相手に対して「気分がスッキリしました」とか「相談できてよかったです」と感謝の気持ちを伝えることは、間接的な褒め言葉にもなり得ると思います。

「いきなり褒め言葉をかけるのはちょっと」と抵抗を感じている方は、相談を持ちかけることから始めてみるといいかもしれません。

 

プロセスに注目する

褒め言葉⑤:プロセスに注目する

褒められて嬉しく思うポイントは人それぞれですが、やはり自分なりに努力した部分、労力を費やした箇所を褒めてもらうと嬉しいものですよね。

褒められれば伸びるタイプだと自覚している方もいると思いますが、プロセスについて褒めてもらうと「次はもっとここをこうしよう」といった成長意欲やモチベーションアップにも繋がるはずです。

またプロセスに注目する利点としては、結果的に悪かったとしても相手を評価できるところにあると思います。

結果ばかりに注目して失敗に目を向けてしまうと、一見して褒めるポイントも無さそうに思えますが、プロセスに注目することで「どんな工夫をしたのか・どこに力を注いだのか・前回と何が違うのか」といった過程での努力が見えてきます。

私自身、学生の頃に提出したレポートについて先生から「あれだけ頑張っていたから見なくても出来の良さが分かるよ。もちろんちゃんとチェックはするけどね(笑)」と冗談交じりに褒められたのを今でも覚えています。

子供にしても部下にしても、「できた・できなかった」という結果に加えて「何を努力したのか」という点について目を向けるのも大切なことだと思います。

モチベーションアップのためにも、プロセスについての褒め言葉を意識してみてください。

 

第三者からの褒め言葉

褒め言葉⑥:第三者からの褒め言葉

本を購入する時は必ずレビューを参考にする。友達の友達がしていた噂話に信憑性を感じる。行列を見ると「おいしいに違いない」と思う。

本人から伝えられる直接的な情報よりも、間接的に伝えられた情報を信じてしまうことってよくありますよね。

心理学的にも「第三者から伝えられた情報の方が影響力は大きくなる」と考えられており、ウィンザー効果と呼ばれています。

褒め言葉をかける際も、この心理効果を意識してみるのもいいかもしれません。

例えば、同僚を励ます際に「この前、部長が○○は仕事が早いって褒めてたよ」と伝える、子供に「パパが○○はお片付けができて偉いねって言ってたよ」と間接的に褒める、といった具合です。

もちろん、嘘をついてまで間接的に褒めるのはいいとは思いませんが、第三者からの褒め言葉を伝える分には問題ないはずです。

上司や同僚、家族や友達が話し相手について褒めていたことを思い出し、そのまま伝えてあげれば喜びも大きくなるでしょう。

ただし、反対に批判や中傷といったマイナスのメッセージについても、第三者から伝えられると影響力が大きくなることもあります。

時と場合にもよりますが、良かれと思ってわざわざ伝えるよりも、マイナス評価をした相手が本人に直接切り出すのを見守る方が得策である場合もあるでしょう。

褒めるポイントがなかなか見当たらないと困った際は、第三者からの褒め言葉を思い出してみてください。

 

叱る時はポジティブな言葉で挟む

褒め言葉⑦:叱る時はポジティブな言葉で挟む

相手のミスを注意する、子供を叱る、間違った方法を改善させる。

誰かを叱るというのは、あまり気分がいいものではありませんし、「嫌われたらどうしよう」という不安を持つこともありますよね。

優しい性格の人であるなら、なおさら厳しく伝えることを苦手に感じてしまうのではないでしょうか。

叱る目的とは「怒りをぶつけること」ではなく、相手に気づいてもらって改善してもらうことです。

単に不満や批判をぶつけるだけでは、叱られた方のモチベーションが低下したり、感情が優先して意図して伝えたい部分が伝わらないこともあるでしょう。

そんな「叱るとき」にオススメしたいのが、叱る部分を褒め言葉で挟む、ポジティブな言葉で挟んで伝えるという方法です。

例えば、部下が作成したプレゼン資料にミスがあった場合。

「また同じ箇所でミスしているじゃないか!」と指摘するのではなく「この仕事にも慣れてきたみたいだね。そういえば、プレゼン資料で前回と同じミスがあったから修正してもらえる?君は仕事が早くて助かるよ。」といった具合です。

言い方を少し工夫するだけで相手の受け止め方も大きく違ってきます。

単に「怒られている」と感じるような話し方よりも、認められた上で叱られていると思える話し方の方が、素直に受け取ることができるでしょう。

またポジティブな褒め言葉で挟むことによって、叱る相手に対して期待感を持つことができるのでイライラ解消にも効果的だと思います。

叱ることに苦手意識を持っている方、あるいは怒りにまかせて叱ってしまう方は、指摘する部分を褒め言葉で挟んでみてはいかがでしょうか。

 

苦手な人の良いところを見つける

褒め言葉⑧:苦手な人の良いところを見つける

コミュニケーションの相性もあるかと思いますが、どんな人でも誰かしら苦手な人がいるかと思います。

会話がなかなか続かない、態度が気に食わない、無神経なところが許せない、などなど理由は様々でしょう。

関わらないで済むのなら、できるだけ会わないようにしたいと感じるものですよね。

しかしながら、仕事の付き合い上どうしても関わらなくてはならない、親戚だから合わないわけにもいかない、といったこともあります。

そんな時こそ「褒め言葉をかける絶好の機会」と考えて、練習の意味も込めて褒めてみてはいかがでしょうか。

いずれにせよ会わないわけにいかない相手ですから、100パーセント好きになるとまでいかなくても、苦手意識を少しでも改善しておきたいところです。

褒め言葉をかけるというのは「相手の良いところをみつけること」でもあるので、否定的な考え方を肯定的にするには効果的だと言えるでしょう。

例えば、自分の自慢ばかりしてくる人がいたとします。

苦手意識から否定的に考えると「自分のことにしか興味がない」とか「人の話しを聞かない」と感じるかもしれません。

このマイナス面を逆転させて、良い所として考えるなら「自分の長所をよく知っている」とか「ポジティブ思考が強い」といったところでしょうか。

もちろん、直接相手に「自分大好き度合がすごいですね!」なんて伝える必要はありません。あくまで苦手意識を克服するためのものですから、皮肉交じりの褒め言葉は心の中に留めておきましょう。

会うたびに「嫌だなぁ~」と下を向くよりも、前向きに「さて、今日はどんな褒め言葉をかけようか」と考えると少し気が楽になりませんか?

苦手な相手を変えようとするよりも、自分のネガティブな考え方を変える方が簡単ですし、意外な一面を発見して好感を持つこともあると思います。

また心理学では単純接触効果と呼ばれている心理効果もあります。これは何度も会う度に、相手に対する好意も高くなるという心理です。

苦手意識から会うのを控えるのではなく、会う回数を増やすことで苦手意識が改善されることもあるでしょう。

苦手な人に会ったときこそ「褒め言葉をかける絶好の機会!」と前向きに考えてみてください。

 

褒め言葉によって自信をつける

以上がOfeeからお届けする「褒め言葉をかけるコツ8つのまとめ」になります。

褒め言葉は相手を喜ばせるために使うことが多いですが、自分に自信をつける意味でも役立つものだと思います。

相手に対して批判的な評価ばかりしていると、いざ自分がミスをした際にネガティブな感情を持ってしまうことも。

褒め言葉によって良いところに目を向けられるようになれば、仕事や勉強で失敗した際に自分の努力を評価できますし、長所や得意分野も見つけやすくなるはずです。

また具体的な方法としては、今まで言われて嬉しく感じた「褒め言葉一覧ノート」みたいなモノをつけるのもオススメです。

落ち込んだ時に読んで元気をもらい、誰かに褒め言葉を贈る時も参考にできると思います。

私の知人でとても褒め上手な女性がいます。会うと必ず最初に「そのズボンかわいいね」とか「今の髪型が似合っている」と褒めてくれます。

見たままの感想を伝えているだけなのですが、これが不思議と嬉しく感じるのです。飾らない褒め言葉ほど、受け取りやすくなるとも言えるかもしれませんね。

相手のためにも自分のためにも、褒め言葉をかける習慣を意識してみてください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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