優柔不断で決断に時間がかかる、誰かの意見なしでは選べない、後悔ばかりして自分の選択を尊重できない。
誰でも決断力がない自分を不甲斐なく感じたり、「潔く決断できたら楽なのに」と考えることはありますよね。
特に失敗続きで自信を失っていると「また間違った選択をしてしまうのではないか」とネガティブな感情を抱いてしまうものです。
また「決断力を鍛える!判断力を高める!」と思い立っても、具体的に何をすればいいのか、どんなふうに考えればいいのか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は「決断力を鍛える考え方」について、いろいろとまとめてみました。
優柔不断な性格を克服したい方に、大きな決断が迫っている方に、好きな人に告白しようか迷っている方に、少しでも参考にしていただけたら嬉しいです。
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決断力を高めるためには
- 時間をかけることがベストとは限らない
- 別の選択をした自分を美化しない
- メリットとデメリットを全て書き出す
- 決断を延期するのも1つの選択
- 自問自答する習慣を身につける
- イメージと結果を照らし合わせる
- 中間のゴールを設定する
時間をかけることがベストとは限らない
「決断力がある」という言葉からイメージしやすい人物像として「何でもぱっぱっと決められる」とか「迷うことなく我が道を進む」といったものがあるかと思います。
直感的なインスピレーションから決断を下す人もいれば、確証とも言える裏付けを集めてから手堅く選ぶ人もいるでしょう。
決断力を鍛える場合「時間」を1つの指標として考えることは非常に大切だと思います。
特に仕事や結婚、進路や転職などなど人生のターニングポイントとも言える大きな選択をする時ほど「慎重に決めなければ」と身構えてしまうものです。
時間をかければベストな選択ができると考えがちですが、慎重になればなるほど思わぬ落とし穴にはまってしまうケースも。
例えば、自分一人では判断できないとして複数の人に意見を求めた場合。時間をかけて議論を重ねていくうちに「なかなか決まらない」というフラストレーションが溜まり、いいとこ取りの中半端な決断に終わることもあります。
失敗した原因追求をしようとしても、責任の所在が曖昧なことから余計に時間を費やさなければならない場合もあるでしょう。
時間という観点から決断力を鍛えるのであれば「期限を設ける」のがオススメです。
「1週間以内に決めよう」と期限を設けることで、決断を下すために必要な情報や判断材料の収集に集中できます。
また「現時点で下せるベストな選択をした」という自覚も持っておくべきでしょう。
後出しジャンケンのように「結果を踏まえればベターな選択肢があった」と考えてしまうと、後悔するばかりで余計に次の決断を遅らせてしまいます。
決断力を鍛えるためにも「時間をかけることがベストとは限らない」と認識し、考える期限を設定してみてください。
別の選択をした自分を美化しない
決断力を鍛える上で大きな妨げになるのが後悔です。
誰でも自分の選択が間違っていたと感じてしまうと、ついつい「もしもあの時、別の決断をしていたら」と思い返します。
別の選択をした自分を想像すること自体が悪いわけではありませんが、やはり現状を嘆いてばかりで前に進めない状態になるのは誰でも避けたいところでしょう。
優柔不断になる原因としても「後悔するかもしれない」という不安が大きく影響しているように思えます。
特に注意しておきたいのが「別の選択をした自分を美化し過ぎてしまう」という点です。
さも別の選択をした自分は何の不満も抱えず、全てが順風満帆に上手くいっているように想像しがちです。
別の選択をした自分を美化し過ぎると、今の自分に対して劣等感を抱いてしまうこともあるかもしれません。
ですから、決断力を鍛えるためには「絶対的な正解など存在しない」と認識することがポイントになると思います。
「別の選択をした自分にだって苦労や挫折はあるだろうし、もしかしたら今よりもツラい状況になっているかもしれない。」
「結局のところ、別の選択をした自分を想像することで後悔するくらいなら、振り返らずに過去の決断をした今の自分を尊重しよう。」
といった具合に想像しても答えがないことを認識すれば、「たられば」で思い悩むことも少なくなるはずです。
決断力を鍛えるためにも「別の選択をした自分を美化し過ぎないように気をつける」と意識してみてはいかがでしょうか。
メリットとデメリットを全て書き出す
何かを決断する際、それを選択した場合のメリットとデメリットについて考えますよね。
仕事であれば「この会社で働き続ければ収入は安定する、転職すれば新しい自分の可能性を発見できる」とか、恋愛であれば「この人と結婚すれば経済的に裕福になれるけど、浮気をされるかもしれない」といったように。
しかしながら、人間の心理とは不思議なもので、見たいものしか目に入らないという心理が働く場合があります。
例えば、とにかく前向きでポジティブな性格の人はメリットに、消極的で何事も慎重に決める人はデメリットに注目しやすいということです。
メリットばかり追い求めて後で痛い目にあいたくないですし、消極的になり過ぎてチャレンジするのが恐くなるのも避けたいところです。
そこでオススメしたいのが「考えられるメリットとデメリットを全て書き出す」という方法です。
まずは2枚の紙とペンを用意します。片方にはメリットを、もう一方にはデメリットを書きます。
1つの決断をすることで得られる、あるいは起こり得るメリットとデメリットをできる限りたくさん書き出してください。
そして次に優先順位をつけます。
メリットであれば「これだけは絶対に外せない・それほど大切ではない」とか、デメリットであれば「こんな事態だけは避けたい・たいした痛手ではない」といった具合です。
実際に手を動かすと「そういえば」と意外な利点や落とし穴に気づくこともあります。
頭では冷静に判断できると思っていても、ストレスや緊張から良い面(悪い面)ばかり気になってしまうこともあるでしょう。
小さな決断をする度に紙に書き出すのは効率的ではありませんが、慎重に考えたい大きな決断を迫られた際は、決断力を鍛える意味でも、一旦冷静になるためにも効果的だと思います。
決断を延期するのも1つの選択
決断力を鍛えると聞くと、即断即決といった「すぐに決める力」をイメージすると思いますが、それと同じくらい「自分のコンディションを整える」というのも大切です。
自分としてはいたって冷静に判断しているつもりでも、周囲の意見を参考にする、根拠の無い情報を鵜呑みにする、思い込みが強くなる、といった「偏り」が表れることがあります。
例えば、普段の自分と感情が高まっている時の自分を比べてみるとどうでしょうか。
仕事でストレスを抱えている場合、考えるのが面倒くさくなって人任せになってしまう。反対に嬉しい出来事があると、楽観的に「たぶん今回も大丈夫だろう」とツメがあまくなる。
恋愛なら「些細な口喧嘩で感情が高まってしまい余計な一言が増える」とか「ラブラブな状態だと嫌な面が気にならなくなる」といったところでしょうか。
心理学アッシュが行った実験でも、1人の解答者(被験者)に対して大勢のサクラを用意して間違った解答をすると、それにつられて被験者も同じ間違った解答を選びやすくなることが分かっています。
自分の考えとは裏腹に周囲の意見が一致している、感情が高まっている、ストレスや疲れを感じているなどなど、様々な要因が重なって判断力が低下することは十分に考えられます。
そんな時こそ「決断を延期するのも1つの選択」と見送る余裕を持ち合わせておくといいでしょう。
別の言い方をすれば「冷静な判断ができない自分を認識する」ともなりますが、対処法として「別の部屋で一人になって考える」とか「休暇を取ってから決断する」といったことができるはずです。
決断力を鍛えるためにも、焦りや不安を感じた時こそ「決断を延期するという選択」を意識してみてはいかがでしょうか。
自問自答する習慣を身につける
最終的な決断をする前に「なぜ?」と自分に問いかけるのも、決断力を鍛えることに繋がると思います。
何気ない選択の中にも自分の好みや考え方、こだわりや信念といった「自分なりの理由」が隠れているものです。
例えば、決断した理由が「周囲がそうしたから」だった場合、仮にそれが悪い結果を招いたとしても自分は納得できるのか。
「どうしてこの職業を選ぼうとしているのか?」と問いかければ、収入面やスキルアップ、成長意欲、最終的なゴールなどについて考えるはずです。
また自問自答する習慣を身につけることで、実際に行動へ移すときに迷うことが少なくなると思います。
「本当にこのままでいいのだろうか?」と一度決断を下した物事に対して疑問を感じてしまうと、パフォーマンスが低下したり、どこか上の空で集中できないこともあるでしょう。
一方で、自分なりに納得できる理由が見つかれば、覚悟を持って取り組めるようになるのではないでしょうか。
加えて「より具体的に掘り下げてみる」という意識を持っておくのもオススメです。
1つの決断を深く分析することは自分自身を理解することにも繋がりますし、自分の価値観を築くためにも役立つはずです。
決断する一歩手前で立ち止まり「なぜ?」と自問自答する習慣によって、決断力を鍛えてみてください。
イメージと結果を照らし合わせる
想像力を活かして「決断をした後」をイメージするのも決断力を鍛える上では効果的でしょう。
一手先を読むように、それを達成した後はどんな感情を抱くのか、失敗に終わった時のリカバリーをするなら、得られる報酬はどれくらいなのか、などを想像することで覚悟を持って取り組めるはずです。
例えば、最高の結果を予想した場合、結果を踏まえて何が至らなかったのか、どうすればイメージした結果に近づくのか考えるようになります。
反対に、最悪の事態を想定した場合、自分が抱いていた不安の多くが実際に起こらなかったと確認できますし、実際に悪い結果だったとしても「想定していた事態に比べれば」と気持ちが楽になるものです。
さらには「イメージする・結果と照らし合わせる」を繰り返すことで、より正確なイメージができるようになるでしょう。
そしてもう一つ、想像力によって決断力を鍛える大きなメリットがあります。
それは「想像ができない決断に対して好奇心を抱く」ということです。
想像と検証を繰り返していくうちに、どうしても結果が想像できない選択肢も出てきます。
自分が想像した通りの結果を得られるのは安心感を得られる一方、それが続けばどこかで「慣れ」を感じるものです。
自分の可能性をもっと広げたい、現状に満足することなくステップアップしたい、もっと専門分野以外の経験値も積みたい。
そういった未知の領域に対して興味を抱く、つまりは「チャレンジ精神を持つ」ということにも繋がるのではないでしょうか。
決断を下す前に「どんな結果になるのか」をイメージし、実際の結果と照らし合わせることで決断力を鍛えてみてください。
中間のゴールを設定する
決断力を鍛える理由として「目標を達成するために最善(最短)の道を進みたい」ということがあると思います。
直線的に進むことが最善策のように感じますが、障害物に出くわせば余計に時間が掛かることは十分に考えられます。
1つのゴールが1つの決断によって全て決まるわけではなく、そこに至るまでにはいくつもの選択肢があるはずです。
目標を達成させるためには、こういった中間のゴール地点を設定することが大切でしょう。
中間のゴールを設定する利点には大きく2つあります。
1つ目は「モチベーションの維持がしやすい」ということです。最終的なゴールがあまりにも遠くなると、途中で「まだこれしか進んでいないのか」とネガティブな感情を持つことも。
中間のゴール地点をいくつか設けると、全体的な道のりは変わらないものの「着実に前に進んでいる実感」を得ることができます。
2つ目は「柔軟な発想を持ちやすくなる」という点です。
時間が経つにつれて新しい情報が出てくるのは当然のことであり、それらを考慮しながら別のルートを検討する余裕を持ち合わせておくべきでしょう。
最終的なゴールだけを見据えていては困難に思えることでも、視野を広げることで意外な方法を思いつくこともあります。
「結果だけにこだわるのではなく、プロセスを楽しむ」とも言えるかもしれません。
決断力を鍛えるためにも、最終的なゴールから逆算して通過すべき中間地点を設定してみはいかがでしょうか。
決断力を鍛えて最初の一歩を踏み出す
以上がOfeeからお届けする「決断力を鍛える7つの方法」になります。
何事も最初の一歩を踏み出してしまえば、意外にすんなり進めることに気づけたり、抱いていた不安が解消できるものですよね。
即断即決によって時間の節約になるのも確かですが、絶対的な決断ではなく仮決定くらいの気持ちで状況を把握するのも大切なことだと思います。
不安や緊張から消極的になっている自分に気づいた際は「決断力を高めて最初の一歩を踏み出そう」と意識してみてください。
また自分の直感を信じて決める場合もあるでしょう。
そんな時は「どれだけの情報と経験値を持っているか」について考えてみてください。
未知の分野で直感が働くことはまずありませんし、「何となく」という直感の中には今まで経験した物事や情報が含まれているはずです。
転職、出世、結婚、住宅の購入、海外留学、進路、将来の夢などなど、大きな決断をしなければならない場面はたくさんあります。
後悔しない決断をするためにも、今回お伝えした決断力を鍛える7つの方法を少しでも参考にしていただけたら幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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