見た目

人は第一印象によって大きく印象を固定化することが分かっていますが、見た目の9割からその人の性格を判断してしまうとも言われています。

心理学には初頭接触の効果というものがあり、初めの印象、つまり第一印象を良くすることで後に何か失敗をしたり、不手際があったりしても、悪いイメージを持たれにくいことが分かっています。

その他にも「後光放射の心理効果(ハロー効果)」という、ひとつの特徴(背が高い、高学歴、美人など)から性格までも良く見えてしまう効果があります。

つまり、人は相手の見た目から影響されることが多いのです。

今回はそんな「見た目」が及ぼす心理効果や、行動に表れる本音を解説していきたいと思います。

ただし「こんな見た目の人はこういう性格だ」などという確定するものではないので、相手の気持ちや性格を知るヒントとして読んでいただけたらと思います。

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唇が厚い人は情熱的

唇

顔の見た目の中で「唇」はその人の性格が表れやすい部分であり、顔相学においても愛情のパラメーターとして重要視されています。

恋愛も仕事も冷静に判断できるのは「唇の薄い人」だと言われており、客観的で合理的な判断ができる反面、そのことから冷徹なイメージを持たれることがあります。

しかし、冷静な判断ができるという意味では、感情的になってしまい判断が難しい問題に直面した場合は、唇の薄い人ほど相談役として適していると言えます。

一方で「唇が厚い人」は情熱的な性格。

恋愛でも仕事でも、人並み高い愛情力から「コレだ!」と決めた物事に対して全精力を尽くす傾向にあります。

何かお願いしたいことがあるのなら「唇が厚い人」に頼ってみると、親切に相談に乗ってくれるかもしれません。

また顔相学では、上唇が厚い人は「愛したい」、下唇が厚い人は「愛されたい」と思う傾向にあると言われています。

年齢や人生経験によって唇が変化することがあり、メイクなどで厚みを変えることでも効果があるそうです。

人から愛されたいと思ったら「下唇の厚い」メイクをためしてみてはいかがでしょうか?

 

口が大きい人

口

精神科医のフロイトによると、口はその人の愛情の深さ・生活力・性的な強さを暗示するとしています。

つまり大きな口の人ほど、パワフルであり豪快な性格と考えられ、周りの人を引っ張っていくリーダー気質を持っていると考えられます。

一方で、考えるよりも先に動くタイプなので詰めの甘さが原因で失敗することも。

そんなときに頼れるのが「おちょぼ口の人」です。

口が小さいおちょぼ口の人は、大人しくて繊細な神経を持っています。

大きい口の人が気づかない問題や欠点に対して、おちょぼ口の人がサポートしてくれるはずです。

また口の大きさは生まれつきのものだと思うかもしれませんが、口周りの筋肉を鍛えれば口の形が変わり、意識的に印象も変えることが可能だと言われています。

 

男性のヒゲに感じる威厳

ひげ

ヒゲを生やした大統領と言えば、南北戦争に勝利し、奴隷解放を行ったリンカーンが有名ですが、リンカーンがヒゲを生やし始めたのは意外なキッカケでした。

大統領選に立候補したリンカーン宛てにある一通の手紙が届きます。

「あなたにヒゲがあったら、もっと威厳が出てみんながあなたに投票しますよ」

このアドバイスを聞き入れて選挙に挑んだリンカーンは、見事第16代アメリカ大統領に就任するのですが、驚く事にこの手紙を送ったのは11歳のべテルちゃんだったのです。

ヒゲには不思議な力があり、ビジネスにおいても若くして成功した経営者の中には、若いという理由で、相手に見下されないようヒゲを生やし、威厳を見せようとすることもあります。

またリンカーンが内閣人事をしたときの有名な言葉に以下のものがあります。

「男は40歳になったら、自分の顔に責任を持たなければならない」

これは当時の側近が内閣人事の際に、一人の人物の写真を見せて勧めたところ、リンカーンは顔が気に入らないといって拒否した後の言葉です。

見た目だけで判断したリンカーンに対して「顔と能力は関係ないでしょう」と側近は抗議したわけですが、リンカーンは何も見た目の美しさや醜さで拒否したのではなさそうです。

おそらく見た目が持つ影響力をリンカーンは熟知しており、自らの経験値の中で「この顔は仕事ができる人」「この人は口先だけだ」と判断したと考えられるのです。

当時は南北戦争の真っただ中、戦争に勝利するためにもスピーディーな組閣が必要とされていました。

外見の持つ力をよく知っていたリンカーンだからこそ、11歳の少女の手紙通りにヒゲを生やしたと考えられるのです。

 

髪型を頻繁に変えるのは自信の無さの表れ

ピンクの髪

芸人ブサイクランキングで殿堂入りしたNON STYLEの井上さんの髪型がアシンメトリーなことから、元々その髪型をしていた一般の人達がこぞって髪型を変えた!なんていうニュースを見たことがありますが、髪型にもその人の心理が表れます。

心理学的にも有名人や好きなアーティストの髪型を真似ることは、自分とその人物を一体化することで、心を満足させようとしている行為だと考えられています。

また「髪型を頻繁に変える人」は、周りの視線や評価を気にする人が多く、自己信頼感が欠如している可能性があります。

髪型は一種の自己表現であり、頻繁に髪型を変えたり、髪を染めたりする人は、内面に不安を抱えているとも言えるのです。

もし自分がコロコロと頻繁に髪型を変えているようなら「自信がない自分」を意識して治す必要があるのかもしれません。

ちなみに女性が髪色を明るくするときは、新しい自分を探すため前向きになっている証だと言われています。

 

派手なファッション

派手なメイク

顔や体型などとは違い、服装にはその人の心理が表れやすいものです。

一般的に派手なファッションをする人は目立ちたがり屋な性格だと思われがちですが、心理学的に言えば「自己防衛本能が強い性格」とも考えられます。

つまり派手なファッションで身を包むのは、自分の本性を隠している表れであり、その根底には不安を抱えていることがあるのです。

また服装を全身ひとつのブランドで統一している人は、頑固で保守的な性格が多いと言われています。

自分のやり方に強いこだわりを持っており、あまり他の意見を聞き入れようとはしない性格である傾向にあります。

反対に組み合わせなどお構いなしに高級ブランドで飾る人は、自分というものを持ってなく、ブランドという盾を利用して自分を守り、他人が作った価値観の中で満足している人だと考えられます。

またファッションとしてサングラスをかけることがありますが、サングラスをかけている人の心理は「自分の気持ちがさらけ出されるのを恐れている」と考えられます。

アメリカのある実験では、人前だとひどく緊張してしまってうまく話せない人が、サングラスをかけることによりスムーズに話せるようになった、という結果も。

これは目を隠すことで自分の気持ちが守られていると安心している証拠だと言えます。

 

顔の左側に嘘が表れる

見つめ合うカップル

ボディーランゲージの専門家アランピーズ夫妻はこんなエピソードを紹介しています。

一人の男性が、女性面接官を前に、以前勤めていた会社を辞めた理由をこう述べました。

「人間関係に不満はなかったのですが、会社の将来が気になって」

しかし面接官は何となくその答えが気になり、録画した映像を改めて見ることに。

すると元上司の話しになると、顔の左側に一瞬、皮肉めいた笑みを浮かべていたのです。

後に詳しく調査すると、その男性は以前の会社で同僚に麻薬を販売して、解雇になっていたことが分かりました。

どれだけ言葉で嘘を繕っても体は正直なもので、人間の感情は右脳によって操作され、右脳は左半身に信号を送り出すことが分かっています。

つまり人が嘘をついているときほど、作り笑いなどは左側の顔に表れやすいのです。

また自分の右側ばかり見せる(いつも相手の左側にいる)人は、演出した自分を見せたい性格だと考えられています。

人間の顔は左右対称に動くときと、左右非対称に動くときの2種類があり。

左右対称に動くのは心から笑ったり怒ったりしたとき、あくびやくしゃみなどの生理現象のとき。

反対に左右非対称に動くときは、自分の感情を意識している場合だと考えられているのです。

何か怪しいと感じたときは、相手の左側の顔をよく観察することで嘘をついているのか判断できる可能性があるでしょう。

ちなみに「自分の顔の右と左、どちらが好きですか?」と聞くと、大半の人は「右」と答えるそうです。

ほとんどの人が右側の顔、つまり「演出した自分」を見せたいと思っていることが伺えますね。

 

体型から分かる性格

ビーチの女性

人は外見からその人の印象を決めてしまうように、自分自身の体型から影響されることが分かっています。

例えば、オリンピックなどで優れた成績を残すと表彰台の一番上で、メダルを受け取ります。

一見当たり前のように感じますが、この表彰台の一番上の「高さ」は、地位や権力、自分の能力の高さを無意識に表します。

これは身長についても同じことが言え、背の高い人、低い人によって自身に与える心理的影響が異なってくると考えられているのです。

背の高い人は自信家であり、自然に心の底から自信が湧いてくるタイプです。

心にゆとりがあり、前向きに取り組む傾向があります。

一方で背の低い人は自然と湧き出る自信が少なく、周りから見下されているのではないか、という環境の中で暮らしているため、低い社会的評価を自分自身に与えてしまう傾向にあります。

また外見といえば太っている、痩せている体型がありますが、ドイツの精神医学者クレッチマーは体型と性格には関連性があることを述べています。

やせ型の人は非社交的で神経質、他人に対して興味が薄く冷徹な行動を取ることも。空想好きで、自分の殻に閉じこもりがちなタイプ。

肥満型はその見た目からも分かるように親しみやすく、社交的で世話好きなタイプ。その反面、元気なときと落ち込んだときの差があり、不安定な心境になる場合も。

筋肉質型は頑固者タイプ。コレと決めたことをとことん突き詰める粘り強い性格である一方で、周りの意見に耳をかさない傾向にある。

つまり見た目からイメージした性格が、案外当たっていることもあると考えられるのです。

もし自分がこうありたいと思う性格があるのなら、まずは体型から意識して変えてみるのもいいかもしれません。

あるいは自然と性格が変わることで、体型も同じように変化することもあるでしょう。

 

つま先の向きに表れる本音

つま先

顔の向きや表情はある程度意識することで演出することが可能ですが、膝やつま先まではなかなか意識が回らないものです。

人は好意を持っている相手と一緒にいる場合、自然と体を向ける習性があります。

顔だけではなく、体全体を相手に向けることにより、2人の間に他者が入ってくることを防ごうとしている姿勢だと考えられているのです。

例えば二人並んで仲良く話しをしているカップルがいたとして、それぞれのつま先が外側を向いていたら、何か別の事を考えているか、実は相手にあまり興味を持っていないことが伺えるわけです。

これは恋人関係の場合だけでなく、友人関係、仕事関係においても同じことが言え、気の合う間柄なら自然と内側に向くようになりまとまる傾向にあります。

また、つま先だけではなく、足を組む動作にも相手の興味を伺え知ることができ、組んだ足の方向が内か外かで気持ちの度合を測ることもできます。

合コンなどでも楽しく会話して体がこちらを向いているにも関わらず、つま先や組んでいる足の向きが外を向いていたら、実はあまり興味がないのかもしれません。

反対に体全体を自分に向けて話しているようなら一種の脈ありサインとも考えられます。

 

自分を触る行為

髪を触る

赤ちゃんが泣くと親は優しく抱きしめたり、体を擦ったりすることで、赤ちゃんを安心させます。

実は「頬杖をつく」という行為にも同じような意味があり、心理学では自己接触行動と呼ばれています。

つまり自分自身で体を触ることにより、赤ちゃんの頃にあやしてもらった安心感を作り出していると考えられているのです。

このような状態にある人は、目の前のことに興味がなかったり、満たされない気持ちを自身の体を触ることで補おうとしています。

また自己接触行動は「頬杖をつく」だけではなく、動物行動学者のデズモンド・モリスによると、一般的な自己接触行動の例として、あご支え、下あご支え、髪触り、ほおづえ、口触り、こめかみ支えを挙げています。(頻度順)

これらは性別によって表れる頻度が異なり、こめかみ支えは2:1で男性に多く、髪触りは3:2で女性に多い傾向があります。

頬杖をついているのは、相手が退屈している証拠とも言えますが、一方で自分の気持ちと反対の行動を取ってしまう反動形成であることも考えられます。

例えば合コンなどで場が盛り上がっているにも関わらず、頬杖をついているのは「はしゃいでいると思われたくない」「合コンに慣れていると思われたくない」という気持ちから来る場合もあります。

 

口を触る

自己接触行動の中でも、それぞれの行為によって意味合いに違いがあります。

例えば、唇を指でなでる仕草の「口触り」は心の安定を保とうとしている表れ。

赤ちゃんが泣きやまないときに母親がおっぱいをあげたり、おしゃぶりを与えるのと同じように、指をくわえたり、口元を触ることで落ち着きを取り戻そうとしているのです。

また指をくわえるだけでは不安が治まらなくなると、爪や指を噛むという行動に出ることがあります。

つまり爪をいつも噛んでしまうクセを持っている人は、何かしらのストレスを爪を噛むことで解消していることが考えられます。

 

髪を触る

話している最中に相手の女性が髪を触る行為は「優しくしてほしい」という感情を表していると言われています。

古くから髪の毛は性的な象徴として考えている文化もあり、女性が人前で髪の毛を出してはいけない宗教があるくらいです。

髪を触る行為は単純に孤独感や不安感を覚えたときに表れる行動ですが、誰かを見つめながらという状況では少々意味合いが違ってきます。

つまり特定の相手に対して髪に触れるというのは「あなたに触れてほしい」というサインだと考えられるのです。

これも一種の脈ありサインなので、気になる女性が髪を触る仕草をしたら見逃さないようにしましょう。

 

以上が「見た目から分かる性格のまとめ」になります。

人は見た目よりも中身が大事とよく言われていますが、私たちが思っている以上に見た目の影響力は大きいことが分かります。

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最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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