口癖から分かる性格や心理

人が無意識のうちに口にしてしまう言葉には、本音や心理が表れます。

今回は損をしてしまう口癖や、自信の無い人に表れる口癖、好かれたいと思っている心理が表れる口癖などを解説していきたいと思います。

内容的に少々批判的な部分もありますが、このフレーズを言う人はこんな性格だと決めつけるものではないことをご理解していただいた上で読んでいただけたらと思います。

また知らず知らずのうちに口癖になっていたのを改善できたり、心無い一言にストレスを感じてしまったことを相手の心理を知ることで軽減できたりしてもらえれば幸いです。

それでは「性格や心理を見抜く20の口癖」いってみましょう。

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口癖①:だから言ったでしょ

「だから言ったでしょ、あの男はやめておいた方がいいって」

ひどい失恋をしたことを打ち明かした途端、こんな言葉をかけられたことはありませんか?

「はじめから合わないと思ってたんだけどね~」

恋愛関係の話しになるとよく聞くフレーズですが、これを別の解釈で表すなら。

「私の男を見る目はすごいでしょ?」となります。

このような口癖が多い人は、自分の正しさを確認したがるもので、「だから言ったでしょ!」と相手を攻撃することで心の安定を図ろうとしています。

自分が思ったことが正解だと強く信じており、新しい事に取り組むことが苦手な視野の狭い人です。

つまり行動するよりも先に口が出てしまいます。

まわりの人はストレスを感じることが多く、もしあなたがこの口癖を持っているのなら早急に治すべきでしょう。

ただし、普段このフレーズを使わない人が「だから言っただろ!」と注意するのは、心の底から怒っている証拠です。

 

口癖②:あなたのためを思って

「あなたのためを思って言うけど、あの人を好きになるのはやめた方がいいよ」

恋愛相談のアドバイスとして、このような事を言われた経験があるかと思いますが、ときにアドバイスをくれた本人がその人と付き合っていた、なんてオチがあるものです。

実はこの「あなたのため」は「自分のため」に置き換えることができます。

もちろん真面目にあなたの事を考えて相談に乗っているのですから、優しい性格であることは間違いないでしょう。

ですが「あなたのために頑張っている自分」に酔っているナルシストな一面が多少なりともあることが考えられるのです。

もちろん人に優しく接することは大切な事ですが、一方的な好意というものは相手にとって次第に重荷になってしまいます。

つまりお互いに好意のバランスが取れている状態が、喜びを感じられる良い状態だと言えます。

 

口癖③:してあげる

わざわざ時間を割いて相手のために尽くしているように聞こえる「してあげる」は世話好きで優しい性格だと伺えます。

しかし、度が過ぎてしまうと意味合いが違うものに。

されて嬉しいことは人によって違い、一方的に「ご飯作ってあげる」「この仕事手伝ってあげる」などと相手の領域に踏み込んでくるのはただの「ありがた迷惑」になってしまうものです。

「してあげる」が口癖になってしまっている人は、自分がやってもらって嬉しいことは、他人も嬉しいに違いない、と思っています。

つまり自分と他人との区別がついていないのです。

しかも最悪なことに、自分は好意で行っていると思っていても、相手からしてみたら「何か裏があるのでは?」、「何か見返りを要求しているのでは?」と不安を感じる場合も。

知らないうちに「してあげる」が口癖になっていないか気をつけたいものです。

 

口癖④:誰にも言わないでね

「ここだけの話なんだけど、AさんとB君付き合ってるらしいよ」

ゴシップ好きな女性は多いものですが「誰にも言わないでね」と釘をさしながら噂話をする人は「注目を浴びたい」と思っています。

実際こうした人は印象に残りづらいタイプで、イケメンである、頭が良い、体格が優れている、など目立った特徴が無い人が多いと言われています。

心理学では同じ秘密を持つことで仲が深まる効果がありますが、ただ暴露をしている人は「人の秘密を話して自分が注目されたい」という心理があるのです。

また「ここだけの話」というフレーズには「あなたを信用しているから」や「あなただけに特別に」といったような意味合いが含まれています。

人は特別扱いされると自尊心をくすぐられていい気分になるものです。

通販番組などで「100台限定!」や「今だけの特別価格!」のように消費者の購買意欲を刺激する心理テクニックとしても使われます。

 

口癖⑤:そんなことも知らないの?

口癖⑤そんなことも知らないの?

この口癖が出るときは大抵何かしらのうんちくを語り始めるときです。

常識とは相手と自分が認識している度合が等しい事柄を指しますが「そんなことも知らないの?」と自慢げに話してくる人は「自分の常識は世界の常識」と勘違いしてしまっています。

もちろんその知識を見せつけるためにコツコツと勉強しているわけですから、努力家に違いないでしょう。

しかしながら、自分だけの常識に囚われている人物と会話したいと思う人はいないはずです。

得た知識を披露したい気持ちも分かりますが、必要なときにこそ教えてあげるのが知識の正しい使い方。

一方的なうんちくの押し売りは、自分の評価を下げるだけなので控えるべきでしょう。

 

口癖⑥:まだできないの?

こんな事を言われて喜ぶ人はいません。

言われてイラッとくる口癖の一つであると言えます。

また「まだできないの?」をよく使う性格には3つのタイプがあります。

タイプ1:やり手

仕事ができる分、なぜ他の人が同じようにできないのか理解できていない人です。せっかちな性格が多く、時間を無駄にすることが我慢できません。

タイプ2:威張りたい

つねに人を見下していたいタイプです。少しでも遅れようものなら「何様のつもりだ!」などと怒鳴りつけることも。

タイプ3:心配性

やり手タイプと似ているように思えますが、他の人ができないことにイライラするわけではなく、自分に非が及ばないか心配になる性格です。仕事もテキパキこなしますが、それは単純に常に時間に追われている心境を表します。

 

口癖⑦:今からやろうと思ってたのに

「小学生かっ!?」とツッコミたくなるようなフレーズですが、大人になっても意外と口癖になっている人が多いようです。

このような人は自分の中で確定された手順が存在し、それによって効率よく仕事をこなしていきます。

しかし人間には良いとき、悪いときの波があるもの。

自分が思うようにできなくなる、あるいは予想外の変更などがあると「今からやろうと思ったのに!」と爆発するのです。

しかしながら「すみません、すぐにかかります」と返事をすればよいところを言い訳してしまうのは、ある意味表裏の無い性格だと言えるでしょう。

根は単純に頑張り屋さんな性格なので、暖かい目で見守ってあげましょう。

 

口癖⑧:しかしですね

失敗したとき、不手際があったときに自分を守ろうとしてつい「しかしですね」と言い訳してしまうのは何も解決にはならず、むしろ相手を不快にさせてしまうものです。

実際に欧米では「But」から始まる会話をする人は嫌われるなんてことも言われています。

もしかすると子供の頃に「だけど」や「でも」を使って怒られたときに許してもらえた経験が深く残っている可能性もありますが、それは親に依存している子供だから許されること。

「しかしながら」とついつい言い訳してしまう大人は、中身がまだ子供のままであるとも言えます。

 

口癖⑨:バタバタしてて

仕事ができる人ほど、本当に忙しいときに涼しい顔をして「今日飲みに行きませんか?」と余裕を見せるものです。

もちろん仕事というのは相手ありきの事なので、状況次第では手に負えないほどバタバタすることもあるでしょう。

しかし口癖が「バタバタしてて」になってしまっている人は、いつも自分を忙しいと見せたい、あるいは単純に仕事の効率が悪い人です。

「大変ですね」と気遣った言葉をかけてあげると喜びますが、一緒に仕事をするとなると足をひっぱってしまう可能性が高いでしょう。

 

口癖⑩:まぁいっか

口癖⑩まぁいっか

「まぁいっか」と心の中で言うと、焦っている自分に落ち着きを与えることがあります。

しかしながら、これが口癖になってしまうと考えものです。

「まぁいっかA案で」

「まぁいっか、君に任せよう」

などと言われると、何となく見下されているように感じることがあります。

言っている本人からすると単なる口癖なので何も気にしていませんが、この「まぁいっか」には「ベストではないけれど、しょうがない」という妥協を感じさせます。

自分の威厳を見せつけたいと思っているのかもしれません。

「まぁいっか、君に任せよう」ではなく「わかった、君に任せよう」と伝えた方が、受け取り方は違ってくるはずです。

些細なことですが、こういう小さな事がストレスになったり、人間関係が悪化してしまうことも考えられます。

 

口癖⑪:アレやソレ

もともとコミュニケーションが苦手なタイプの人に多いと言われている口癖「アレソレ」。

「この前のアレだよアレ、どうなった?」

などと聞かれてすぐに返答できるようなら、普段から意思疎通ができている間柄だと思えますが、そうでもない関係だと「この人何が言いたいのだろう?」と思うのが普通です。

実はアレソレが口癖になっている人は「相手の注目を浴びたい」という心理が働いている可能性があります。

根底には「うまく伝えられなかったらどうしよう」や「つまらないと思われたらどうしよう」という不安があり、「アレソレ」を言っている間は少なくとも相手の注意を引きつけられることを記憶のどこかで覚えているのでしょう。

しかしながら成功者の中には元々内気な性格の人が多いとも言われているくらいで、出世することにより相手が的確に理解してくれることから「アレソレ」が口癖になってしまうこともあるようです。

つまり出世の近道として上司の言いたい「アレ」を理解するのもひとつのテクニックとも言えます。

 

口癖⑫:一応

よく発言の前に「一応」をつけてしまう人がいます。

「この前頼んだ資料できてる?」

「一応できています」

このように「一応」と前置きして話してしまうのは「自信の無さ」の表れです。

自分なりに全力では取り組んでいるものの、自信がないことから、間違いを指摘された場合に備えて「だから一応と言ったのに」と保険をかけているのです。

心理学では自己防衛と呼ばれていて、不備を追求されたときに責任を転嫁させようとする心理が伺えます。

一方で謙虚な姿勢を表すときにも「一応」がよく使われます。

出身大学を聞かれたときに「一応T大です」と有名大学を伝えるのは「頭が良いと思われて面倒な仕事を任されたくない」、「出身大学を自慢しているように思われたくない」という一種の自己防衛が働いているのです。

謙虚な気持ちを表すとはいえ、相手に嫌味と思われることもあります。

少なくとも上司の前で頻繁に一応を使うのは控えるべきでしょう。

 

口癖⑬:まいったよ

「いや~まいったよ」

同僚がこの手の切り出しをしたときは大抵が自慢話であることが多いはず。

「大きなプロジェクトのリーダーになってさ」

同じ職場の人間からしてみれば羨ましい限りですが「まいったよ」の一言には話している相手に気を遣っていることが考えられます。

また話しをしている本人も誇らしい気分でいっぱいなのかというと、そうではありません。

自慢話をする人は一見「自信家」と思われがちですが、逆に自身の無さの裏返しとも言えるのです。

本当に自信を持っている人ほど、周囲が認めてくれていることを自覚しているため、あえて口に出そうとはしません。

一方で自信の無い人ほど、周りに認めてほしいと思うがあまり、自慢話をしたくてしょうがないのです。

こういうタイプの人には、持ち上げて満足させるのが一番です。

きっと満足してそれ以上自慢することはないでしょう。

 

口癖⑭:要するに

同僚と仕事に関する熱い討論をしているときに限って、何度も「要するにさ」と結論を出そうとして、場の雰囲気を悪くしてしまう人がいます。

このような「要するに」が口癖になってしまっている人は、自己中心タイプです。

誰かがおもしろい話しをして盛り上がると必然的に注目を浴びます。

ここで一言「要するに」と発言すれば、一気に自分が注目されるわけです。

しかし、まとめたがりの本人は注目を集めたいとは思っている反面、相手を議論で打ち負かそうという気はさらさら無いため、とりあえずまとめようとします。

この手の人が厄介な点は、自己評価が高いところ。

自分は頭が良い、リーダーにふさわしいと思い込んでおり、相手の考えを要領良くまとめることでアピールしているのです。

しかしながら、本人は会話の妨げになっていることに気づいておらず、むしろ注目を集められたことに満足してしまうのです。

 

口癖⑮:それはそうと

口癖⑮それはそうと

「この前行ったレストランおいしかったね」

「そうだね、それはそうと・・・」

いきなり相手の話しを切り替えようとする人がいますが、このような人は以下のような考え方をしているはずです。

  • 他人の話しよりも自分の話しの方がおもしろい
  • 話しに興味がないから我慢ができない
  • つねに自分が話題の中心でありたい、注目されたい

会話は相手との意思疎通をするツールであり、一方的に自分の話しばかりする、あるいは自分が話したい話題だけ興味を示す人とは話したくないと思うのが自然でしょう。

心理学では聞き上手であるほど、相手から好意を持たれやすいことが分かっています。

「それはそうと」が口癖になっている人は、一旦落ち着いて、相手の話しを十分に聞いてから自分の話題に切り替える心掛けが必要です。

 

口癖⑯:これだからB型は

少し前にそれぞれの血液型を特集した本がブームになったことがありますが、血液型によって相手の性格を決めつけてしまう人がいるかと思います。

血液型によってある傾向の特色が出るとは思いますが、B型だからおおざっぱというのは、ただの俗説にすぎません。

その人が育った環境、国や文化、あるいは経験値によって性格は決まるものです。

A型だから几帳面、B型だからおおざっぱ、O型だからのんびりしている、AB型は天才肌。

このような言葉が多く出る人は「思考が乏しいタイプ」であり、自分で考えることが苦手人です。

また「これだからB型は」のように上から目線で言うことが多く、相手を不快にさせている事に気づいていません。

 

口癖⑰:ごめん、ごめん

日本人は腰が低いことで世界的にも有名ですが、携帯電話ごしにお辞儀をする光景は特有のものだと言えるでしょう。

待ち合わせに遅刻して「ごめん、ごめん」、奥さんの誕生日を忘れて「ごめん、ごめん」、上司に叱られて「すみません、すみません」。

このように謝ることが口癖になってしまっている人は「とにかく謝っておけば何とかなる」という考えを持っています。

何度も謝る行為は自分の自信の無さを表しており、相手は「本当に反省しているのか?」と疑いの目を向けることもあります。

失敗したときにこそ「次は同じ過ちをしないよう気をつけます」とハッキリ意思表示をするべきでしょう。

 

口癖⑱:私バカだから

「ごめんなさい、私、バカだから」

失敗したとき、このような言い訳をするような人はいませんか?

一見天然キャラで可愛らしいとも思えますが、実は計算された演出なのかもしれません。

心理学では自分を卑下して格下に見せることで、相手の警戒を解き、好意を引き出そうとすることを迎合行動と呼んでいます。

謝るときに自分を卑下する目的は、その問題から意識を遠ざけることにあります。

「ごめんなさい、私、バカだから」と謝られると「そこまで自分を責めなくても」といつのまにか失敗した事実が薄れてしまうものです。

「能ある鷹は爪を隠す」というコトワザがあるように、頭の良い人ほどバカを演じて身を守るという高等テクニックを使っている知的な性格だと言えるでしょう。

 

口癖⑲:オレは

心理学では自分の情報を他者に話すことを自己開示といい、相手の心を開かせるには自己開示することが効果的だと考えられています。

例えば男性が女性に話しかける際に「オレは」という一人称を使うことにより自己開示しているのであれば、その女性と親しくなりたいと思っている可能性があります。

つまり「オレは」と一人称を多用するのは、好意を表す口癖だと言えるのです。

心理学者のルービンは空港にいる見ず知らずの人達に、筆圧のサンプルとして何でもいいから文章を書いてもらう、という実験を行いました。

その際にサンプルとして出されたのが以下の文章で、そのうちのひとつを見せてサンプルを書いてもらいました。

  • 私はサンプルを集めています
  • 私は孤独だと思うことがあります
  • 私は性的な悩みがあります

このように無難なものから性的なことに言及した文章があるのですが、無難な文章をサンプルとして見せると、同じように当たり障りのない文章を書き、性的な文章をサンプルとして見せると、心の内面に関係するような文章を書いたのです。

しかし誰に対しても「オレは」を使う頻度が多過ぎてしまうと、ただ話すことが好きで、自意識過剰な性格だと思われることもあるので注意が必要です。

逆に言えば、普段あまり自分のことを話さない人が、異性の前になると一人称を使うのは、一種の脈ありサインとも考えられます。

 

口癖⑳:やたら名前を呼ぶ

「Aさん、こんにちは!Aさんはどちらに向かうところですか?」

親しい間柄なら名前を呼ばれても違和感はありませんが、あまり親しくないのに名前を連呼する人がいます。

こういう口癖がある人は、相手との距離を縮めたいと思っているはずです。

心理学には承認欲求というものがあり、これは人が持っている「自分を認めてもらいたい」「尊敬されたい」という欲求を表します。

そして相手の名前を呼ぶことにより、承認欲求を満たす効果があるのです。

つまり、その心理を利用して、仲良くなりたいと相手は思っているのかもしれません。

もし自分も親しくなりたいと思っているような相手なら、名前をよく呼んでくるのは仲良くなるチャンスとも言えます。

ただし、ビジネスの場合になると話は別です。

ビジネスにおいて相手がやたら名前を呼んでくるようであれば「親しくなりたい」というよりも「うまく取り込んでやりたい」という下心がある可能性があります。

また、相手の名前を呼ぶことで親しみやすくなる効果はありますが、使い過ぎるとただ馴れ馴れしいという印象になってしまうので、ほどよく名前を呼ぶようにしましょう。

 

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