優柔不断な性格が原因で後悔するような決断をしてしまった、なかなか次のステップへ踏み出せない、新しいことに挑戦する勇気が持てない。
誰でも一度や二度はこんな経験をしたことがあるのではないでしょうか。
好きな人へのプロポーズ、やりたい仕事を見つけるための転職、一戸建てを購入すべきか賃貸で住むべきかなどなど、人生のターニングポイントには決断力が求められます。
なかなか自分で決められない優柔不断な性格に悩んでいる人がいる一方、何事もポジティブに自分の決断に自信が持てる人もいますよね。
大きな決断に限らず日常生活における小さな選択もありますし、悩む時間が節約されればストレスも軽減され、ネチネチと後悔することも少なくなるでしょう。
そこで今回は「優柔不断を克服する方法」と題して、決断力をつけるコツや考え方について、いろいろとまとめてみました。
もっと積極的になりたい!後悔しない選択をして自信をつけたい!自分で決められない優柔不断な性格から抜け出したい!と考えている方に、少しでも参考にしていただけたら嬉しいです。
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優柔不断を克服するコツとは
- 自分にとって大切なポイントをしぼる
- 優柔不断になりやすい場面を想定しておく
- できる人の真似をしてプロセスを知る
- まったく別のことをして頭をリセットする
- 優柔不断を肯定的に受け止める
- 後悔や不安はその日のうちに解消する
- 時には直感を信じてみる
自分にとって大切なポイントをしぼる
優柔不断を克服する方法として「自分にとって大切なポイントをしぼる」というのはとても有効だと思います。
決断できずに迷ってしまう原因には「選択肢が多すぎる」とか「何を基準に考えればいいかわからない」といったことがあり、判断する1つの指標があれば意外とすんなり答えが出せるものです。
例えば、仕事関係の優柔不断を克服するため自分にとって大切なポイントをしぼる場合、「ワクワクするような感覚があるのか」とか「やりがいを感じられるのか」といったポイントが見えてくるはずです。
恋愛における恋人探しであれば、「価値観が合う・思いやりがある・尊敬できる」といったところでしょうか。
「何を食べるか」という日常生活の選択なら、「野菜不足を補う・千円以下・雰囲気がいい」といったポイントを重視する人がいれば、「とにかくボリュームがある・行列に並ばない・職場から近い」を優先させる人もいます。
またしぼるポイントは多すぎてもいけません。
いくつもの基準があると「こう考えればこんなメリットがあるけど、あっちだとデメリットになるな」などのように矛盾することもあり、結局は優柔不断になります。
少なくても2つ、多くても5つくらいの「自分基準」があれば、そこまで決断するのに時間はかからないはずです。
「何を大切にするか」というポイントをしぼって、優柔不断を克服するきっかけにしてみてください。
優柔不断になりやすい場面を想定しておく
自分にとって迷いやすい場面を想定しておくと、いざという時に役立ちます。
過去の失敗や挫折を振り返ってみると、意外に「優柔不断になりやすい場面」には共通点があるものです。
例えば「目上の人と接する時に緊張して優柔不断になる」とか「恋愛経験が少ないことが原因で異性とのコミュニケーションが上手く取れない」などなど、誰でも自分が苦手とする場面があると思います。
それらを深く掘り下げていくと、「過去に上司から理不尽な怒られ方をされた」はたまた「初めて付き合った人に傷つけられた」などのようなことも考えられるでしょう。
別の言い方をすれば「己を知る」ともなりますが、苦手な場面を想定して「こうなったら○○する」のように、冷静な状態で考えられるときに対応策を練っておくのです。
例題として先に挙げた「目上の人と接する時」に苦手意識がある場合、「日頃から意識的に目上の人と接する機会を持つ」とか「共通の趣味(ゴルフなど)を通して仲を深める」が考えられます。
好きな人とのデートで優柔不断が表れるのであれば、ある程度のデートコースを事前に決めておく、相手の好みを聞いておいてレストランを予約しておく、などなど。
テンパってしまうのも「想定外の事態」だからであり、あらかじめ苦手な部分を想定できていれば優柔不断にはならないはずです。
リラックスしている時にでも「自分にとって優柔不断がよく表れる場面とは?」とぜひ考えてみてください。
できる人の真似をしてプロセスを知る
有名なスポーツ選手には次男(次女)が多いそうです。これは体格的に勝っている兄弟と過ごすことで、自然と運動能力も高まるのではないかと考えられています。
誰でも最初は「できる人の真似」から入るものです。習い事でも、まずは先生のお手本から参考にしますし、とりあえず真似をすると「こんな感じなのか」と感覚を掴むことができます。
ですから経験値が足りないと自覚している段階であれば「できる人の真似をする」とか「できる人の決断についていく」などから始めてみるのも、優柔不断を克服するにはオススメです。
ここで肝心なのは「ただ真似をする」ということではなく、「真似から入ってプロセスを知る」ということです。
できる人・慣れている人というのは、その人なりの経験則や知識に裏付けされた決断をします。
プロセスを知ろうとすると「なぜこの決断をしたのか?」とか「どうしてこの方法が効率的なのか?」といったことを考えるはずです。
実際にその決断をした先には「これだったのか」と思えるような感覚や理由が見つかると思います。
優柔不断になると、どうしても「なかなか前に進めない」と焦りを感じるものですよね。
時間を掛ければ最善の決断ができるとは限りませんし、思うように進めないフラストレーションが溜まって「もうどうにでもなれ!」と投げやりになってしまうこともあります。
尊敬できる人や仕事ができる人、将来的に「こうなりたい」と思っている人物、あるいは「もしもこのアニメの主人公だったらどう決断するか」なんてことを想像してみるのもいいかもしれません。
優柔不断で思い切った決断ができないと感じた際は「できる人の決断を真似してプロセスを知る」という1つの方法を思い出してみてください。
まったく別のことをして頭をリセットする
大きな決断やリスクの大きい選択を迫られた時などに優柔不断が表れると困りものですよね。
それまでは即断即決できていた人でも「もしも失敗したら」と不安やネガティブな感情を持ってしまうことはあると思います。
そんな時に優柔不断を克服する方法としてオススメしたいのが「まったく別の分野のことに取り組む」ということです。
「あれだけ悩み続けても答えが出なかったのに、一晩ぐっすり寝ただけで解決策が見つかった」なんて経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。
優柔不断によってグルグルと悩み続けている状態を改善するには「一度、頭の中をリセットする」ということが効果的です。
私の友人で釣りを趣味にしている人がいます。彼いわく「仕事で行き詰ったら釣りをすると決めていてさ。モヤモヤしていた感情が自然と消えていくんだよね。」のだそうです。
わざわざ新しい趣味を見つけるとまではいかなくても、別のことをして気分を変えるのはためしてみる価値があると思います。
部屋にこもって悩み続けても答えが出ない時は、とりあえず散歩に出る。仕事とはまったく関係のない習い事を始めてみる。気になりながらも今まで入らなかったレストランで食事をしてみる。
新しい体験をしている時は、目の前にある物事に集中しているので「優柔不断から悩み続けている状態」から抜け出すことができます。
「灯台下暗し」という言葉があるように、一度離れてから再度よく見てみると「こんなものが!」と気づけることもあるかもしれません。
個人的な話しをすると、私が優柔不断になりがちな時は「今まで読んだことのない漫画を読む」ということをよくしています。
中古品をまとめ買いして読みふけることもありますし、漫画喫茶に行って最近話題の漫画を読んだりもします。
興味のある、しかも新しい漫画を読んでいる間は「悩んでいること」を忘れ、読み終わった後に「そういえば」と再度じっくり考え始めます。
大きな決断を迫られてプレッシャーを感じている時こそ「別のことをして気分をリセットする」という方法をためしてみてはいかがでしょうか。
優柔不断を肯定的に受け止める
「優柔不断」という言葉を聞くと、どうしてもネガティブな印象を持ちます。
辞書で調べてみても「優柔不断:グズグズして物事の決断がにぶいこと。」とあるように、あまりいい意味で用いられることはないようです。
しかしながら、意味合いだけでいえばネガティブなことでも、裏を返せばそれが長所にもなる場合があります。
決断がにぶい「優柔不断」も、前向きに考えれば「慎重に物事を考えられる」とか「リスクマネジメントがしっかりできる」といったメリットも見えてきます。
もう少し広い意味でいえば「ダメな自分を受け入れる」とも言えるでしょう。
「優柔不断はダメだ、決断力がないのは悪いことだ」と自分を批判するように考えてしまうと、どうしてもネガティブな感情を持ってしまうものです。
「優柔不断な自分にも良い所はある。これはこれで自分の長所にもなるだろう」と受け入れれば、無理に自分を変えようと焦ることもないはずです。
短所だと思っていた優柔不断を肯定的に長所として受け止めると、それをもっと伸ばしていく道もあると思います。
慎重に物事を考えられるのですから「他の人が見落としてしまいがちなミスをケアする」とか「万全の準備を怠らない」あるいは「冷静にメリットとデメリットを比較できる」などのような長所にもなりえるでしょう。
「優柔不断を克服する」というよりは「優柔不断と上手に向き合う」といった感じでしょうか。
「無理に決断力をつけようと頑張ってみたけど、やっぱり上手くいかない。」と感じた際は、肯定的に受け止める方法をためしてみてください。
関連記事:ポジティブシンキングになる7つの考え方
後悔や不安はその日のうちに解消する
優柔不断になる大きな原因として「後悔や不安」があります。
何度も失敗を繰り返すと「また同じような結果になるかもしれない」とか「別の選択をしておけば成功していたにちがいない」とネガティブに考えてしまうものです。
そこでオススメしたいのが「後悔はその日のうちに解消する」と意識するということ。
優柔不断になるのも過去の失敗を引きずるからであり、目の前にある選択と過去の失敗はまったくの別物だと考える必要があります。
ですから「その日の症状、その日のうちに」ならぬ「その日の後悔(不安)、その日のうちに」です。
仕事でミスをしました。「もっとしっかり注意しておけば」という後悔、あるいは「同じようなミスをまたするかもしれない」といった不安を抱いたとしましょう。
「もっとしっかり注意しておけばよかった」という後悔を解消するなら、「今更後悔しても結果は変わらない、同じミスをしないよう気をつければ何も問題ない。」と考える。
「同じようなミスをまたするかもしれない」という不安は、「そうならないよう今のうちに改善しておこう」とか「忘れないために手帳にメモしておく」といったところでしょうか。
私の好きな言葉で「意味のない失敗など存在しない」というものがあります。
誰の名言かは忘れてしまったのですが「失敗したとしても、それは上手くいかない方法を1つ見つけられたということだ。」といった意味合いだったと思います。
どんな失敗にも意味があると思えれば「今のうちに失敗しておいてよかった」とか「この失敗から学べることは何だろう?」と前向きに受け止められるはずです。
もしも後悔や不安から優柔不断になりそうな時は、その日のうちに解消する意識してみてはいかがでしょうか。
時には直感を信じてみる
「この選択は何となく失敗するような気がする」はたまた「みんなはあっちを推薦しているようだけど、自分としてはこっちが気になる」理由は分からないけど直感的にそう思えた。
普通ならありえないようなことでも、自分の直感が結果的にあたっていることはありますよね。
優柔不断を克服する方法としても「時には直感を信じる」というのは有効だと思います。
直感に頼るという言葉は「一か八か」というような意味合いに聞こえますが、はっきりとは表現できないその場の空気やこれまで培った経験値などが役立っているものです。
ですから、優柔不断にならないためにも「未知の分野では直感を信じない」とか「ある程度の経験値があれば、たまには直感に頼る」と割り切って考えてみるのもいいでしょう。
また「どうしてこのような直感が働いたのか?」と結果を掘り下げてみると、意外な発見をすることもあります。
「こんな小さなことを無意識のうちに感じ取っていたのか」と自分の意外な才能に気づき、前向きに考えられると思います。
また選んだ結果が失敗したとしても、自分の勘を信じたわけですから「まぁしょうがないか」と納得できるのではないでしょうか。
失敗した責任を他人に押し付けることもないでしょうし、おかれた立場や環境のせいにして考えることもないでしょう。
「悩みに悩んだ末、結局は直感が正しかった」なんてこともあるものです。
優柔不断な性格から堂々巡りのように悩んでいる時は「たまには直感を信じてみるか」と気楽に構えてみてください。
優柔不断な性格にも長所はある
以上がOfeeからお届けする「自分で決められない優柔不断の直し方7つ」になります。
優柔不断の直し方として、やはりスタートは「とりあえずためしてみる」ということが大切だと思います。
「負けないためには勝負に出なければいい」なんて言葉もありますが、現状維持とばかりに同じことの繰り返しでは「成長意欲がない」とか「挑戦する勇気がない」と自分を否定的に考えてしまうものです。
まずは優柔不断な自分を受け入れる、そこから最初の一歩を踏み出してしまえば「あれっ、思っていたほど恐くないな」と気づけるはずです。
「優柔不断だからこそ、他の人よりリスクを敏感に感じ取れる」と前向きに考えてみてください。
短所も裏を返せば長所になることだってあります。
私自身、とても優柔不断な性格で「迷った際はできるだけシンプルに考える」ということを意識しています。
仕事での悩みは「短期的な利益には繋がるけど、やりたくないことはやらない」とか、デートで食事をするところを探しているのなら「素直に自分が食べたいモノを食べよう」といった具合です。
仮に自分の選択が失敗したとしても、やはり「自分に嘘をついた」という後悔に比べればマシだな、と前向きに考えられます。
優柔不断な性格から「どうしても最初の一歩が踏み出せない」と感じた際は、今回お伝えした7つの方法を少しでも参考にしていただけたら幸いです。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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