こだわりが強すぎてストレスを感じやすい。休みの日でも気が休まらない。頑張っている自分を虚しく感じる時がある。
完璧主義な性格から、いろいろな悩みを抱える時があります。
もっとのんびりできたら、穏やかになれたら、イライラすることも少ないのに。
頭では分かっていても「完璧主義をやめる!」と考えれば考えるほど、気になってしまうことはありますよね。
何事も全力で取り組むのが悪いわけではありませんが、適度に手を抜けるくらいの余裕が持てると、モチベーションも長く持続するものです。
そこで今回は「完璧主義と向き合う考え方」と題して、のんびり構えるコツや頑張り過ぎないコツをご紹介していきたいと思います。
イライラしがちな性格を克服したい方に、集中するあまり周りが見えなくなってしまう方に、完璧主義の短所ばかり気になってしまう方に、少しでも参考にしていただけたら嬉しいです。
スポンサーリンク
完璧主義を克服するためには
相手の立場になってみる
完璧主義な性格から「自分が絶対に正しい」と思い込んでしまうことがあります。
相手の意見を聞こうともせず「言われたことをしていればいい」と頭ごなしに命令された!なんて経験がある方も多いのではないでしょうか。
相手の立場になって考えてみると、様々なことが見えてくるものです。
視野を広げる意味でも「自分にはない考え方を吸収する意識」というのは、完璧主義を克服する上でも役立つことだと思います。
また人のミスを許せなくなるのも1つの特徴だと言えるでしょう。
例えば、時間厳守にこだわりを持っている人なら、遅刻してきて謝りもしない人に対して、余計にイライラすることが多くなるかもしれません。
話し方にしても、まずは相手の意見を受け入れて、それから反論なり、やんわり否定する方が理解を得やすいのではないでしょうか。
新しいアイデアや発見をする場合も、同じことが言えます。
自分一人の力で何とかしてやろうと周囲からの情報をシャットダウンするより、反対意見や批判を「逆説的な発想で参考にしてみよう」と思える方がストレスも溜め込みません。
完璧主義が災いして批判的な意見ばかりになってしまいそうな時こそ「いったん相手の立場になって考える」を思い出してみてください。
最初の一歩は失敗でもいい
すべてをパーフェクトにこなそうとすると、どうしても「失敗は許されない」と感じてしまうことがあります。
まだ何も知らない段階であればあるほど、失敗から上手くいかない方法を学び、少しずつ改善できるものです。
しかしながら、失敗を受け入れられない完璧主義になってしまうと、何をするにしても最初の一歩が恐くなります。
人から馬鹿にされるかもしれない、笑われるかもしれない、二度と立ち直れないかもしれない。
でも、よくよく考えてみたら最初は失敗するのが当たり前ですよね。
向き不向きによって多少の違いはあるけれど、誰だっていきなりプロ並みに何でもこなせるわけじゃありません。
むしろ慣れないうちにたくさん恥をかいておいた方が、後々になって「よかった」と思えることが多いのではないでしょうか。
私の友人で「いきなり模擬試験を受ける」という少し変わった勉強法を実践している人がいます。
右も左も分からない状態で、あえて「分からない」というイメージを強く残すのだそうです。
つらい経験、苦しい経験ほどイメージが強く残る!というのが持論から、ダメな自分を少しずつ改善していくことでモチベーションも上がっていくと言っていました。
玉砕覚悟!とまではいかなくても、「最初は失敗して当然」と少し開き直るくらいの方が、リラックスして取り組めると思います。
完璧主義から最初の一歩を踏み出せない時こそ「失敗してもいいじゃないか」と自分に優しい言葉をかけてみてください。
関連記事:引っ込み思案な性格と向き合う7つの方法
休憩ポイントを設定しておく
頑張り過ぎて気が休めない完璧主義な方にオススメしたいのが、あらかじめ休憩ポイントを設定しておく方法です。
つねに全力で走り続けていると燃え尽きたように疲れてしまったり、どこに向かって走っているのか分からなくなることがあります。
ですから「休むことも仕事のうち」と割り切って、あらかじめ休み時間なるものを設定してみてほしいのです。
例えば「気分転換するために効果的な方法とは?」と考えること自体も良い気分転換になると思います。
楽しいこと、ワクワクすること、笑顔になれることについて想像するだけです。
思い切って仕事をズル休みしてみようか、一人旅をして写真を撮るのはどうか、大好きなアーティストのライブ情報をチェックしてみる。
考えるだけならお金も掛かりませんし、いったん頭の中をリセットするにも役立つと思います。
人付き合いにおいて完璧主義でNOと言えずに困っているのなら、あらかじめ「2回に1回は飲みの誘いを断る」と決めてしまうのはどうでしょうか。
自分の時間を確保するキャンペーンと題して、今月は少しのんびり過ごすのもいいかもしれません。
今の自分に必要な休憩ポイントとは?どれくらいの時間が必要なのか?
完璧主義な性格から、休みの日でも気が休まらないのであれば、ぜひとも仕事の一環として休憩ポイントの設定について考えてみてください。
どうにもならないことは放置してみる
すべてのことを一度に解決しようとすると、どれも中途半端に終わってしまうことがあります。
完璧主義な性格から、未解決の事柄があると「何となく落ち着かない」とソワソワしてしまう方も多いのではないでしょうか。
こだわり過ぎる性格を克服するためには鈍感力を持つのも大切なことですよね。
物事を大きく考え過ぎず「なるようになるさ」とドンと構えられる方が、不安や焦りに悩ませることも少なくなるはずです。
ですから、選択肢として「放置する」とか「様子をみる」を用意しておくのもオススメです。
時間が経てば有力な情報が見つかることもありますし、下手に手を加えるよりも冷静に状況を分析する方が得策である場合も多いはずです。
私自身も完璧主義が強い方なのですが、仕事で問題が起きた際は「まずは様子見をすること」を心掛けています。
すぐに改善しなければ!と焦ってアレコレ手を加えるのではなく、まずはどれだけの影響が出ているのか?何が原因でそうなっているのか?ということを考えます。
そこから「現段階ではどうしようもないこと」と「時間をかけて気長に対処していくべきこと」と「今すぐに対処できること」の3つに分類します。
色違いのポストイットを使ってペタペタ壁に貼り、今週中にやること・今月中・放置してOKと分類をする、といった具合です。
放置してOKな事柄は青色のポストイットを使っているのですが、不思議とメモをするだけで「ああ、これは放置してもいい問題なのだな」と安心することができます。
もしも完璧主義な性格から一度にたくさんのことを解決しようとした際は、ぜひためしてみてください。
合格ラインを下げる
自分が無意識のうちに持っている合格ラインについて考えたことはありますか?
どれくらいの収入なら満足するのか、仕事と家庭の理想的なバランスとは、夫(妻)として求められていること、などなど。
誰でも自分の中に「これくらいは頑張らないと満足しない」という合格ラインを持っているものです。
完璧主義を和らげる上で、この合格ラインをぐっと下げてしまうのも効果的だと思います。
始めのうちは落ち着かないかもしれませんが、出来ない自分、ダメな自分を受け入れることで見えてくるモノもあるはずです。
例えば、自分一人の力で何でも解決しようと奮闘するよりも、思い切って誰かに「ヘルプ!」と頼ってみるのはどうでしょうか。
ダメな自分を受け入れることで、余計なプライドや見栄を張ることもないでしょうし、誰かに任せることで新しいアイデアが生まれるかもしれません。
また「自分自身で評価を下す」というのも大きなポイントだと思います。
誰かの期待に応えようと頑張るあまり、自己評価ではなく他人からの評価によってモチベーションが上がったり下がったりすることがあります。
自分の中で「これはこれでいい」と納得できるラインが持てれば、多少ガミガミ言われたとしてもそこまで気にすることはないでしょう。
自分に課している合格ラインが高すぎると感じたら下げる、他人からの評価を気にし過ぎているなら「自分自身はどんなふうに評価しているのか?」と問いかけてみる。
ちょっとした調整を加えて完璧主義を克服するきっかけにしてみてください。
人から嫌われたっていいじゃない
人間関係における悩みはネチネチとした根深いものがありますよね。
完璧主義な人ほど「みんなから好かれなければならない」とか「嫌われてはいけない」と感じてしまうことも多いのではないでしょうか。
本音を言ったら嫌われるからやめておこう、深く関わると自分のダメな所が見えてしまう、本当は帰りたいけど付き合いだから。
いい人を演じていると、それだけ疲れを感じるでしょうし、本音を言えないことからストレスも溜め込みやすくなります。
こんな時は「人から嫌われたっていいじゃない」と投げかけてみるのがオススメです。
すべての人と仲良くする必要はありませんし、時にはわがままな自分の言うことに従ってみるのもいいものです。
スマホの電源を1日中オフにして一人の時間を楽しむもよし、思切って自分の素直な意見をぶつけてみるのもよしです。
ケンカするほど仲がいいとはよく言ったもので、本音でぶつかるとどこかスッキリした気分になります。
実は最近、弟と母親の関係があまり良くないと感じていたので、家族会議なるモノを開いてみました。
すると驚くことが。
母が涙を流しながら「もっとこうしてほしい」と今まで溜め込んでいた思いを伝えたのです。
正直なところ、ここまで深刻に悩んでいたとは想像もしていなかったので、お節介のつもりで開いた家族会議が何ともシンミリした感じに。
しかしながら、家族関係は以前に比べてオープンになりましたし、何気ない会話も増えています。
信頼関係を築きたいと思っているなら、多少なりとも嫌われる覚悟を持って、相手に自分の思いをぶつけるのも必要なことなのかもしれませんね。
完璧主義な性格から「嫌われたくない」と感じた際は「思い切って本音をぶつけた方が良い場合もある」ということを思い出してみてください。
やりたいことは2つ3つに絞る
完璧主義な人ほど、アレもコレもとすべてにおいて自分の思い通りにしたいと思うことがあります。
たくさんのことに興味を持つのは良い事ですが、こなせる量や時間には限りがありますし、想定外の事態になると「やりたいことができないストレス」を多く感じてしまうかもしれません。
そんな時は「ちょうどいいバランス」について考えてみるのがオススメです。
本当にやりたいことを2つ3つに絞り、現状でどれくらいの時間を費やせるのか、いくらまでならお金を使えるのか、家族や恋人と一緒にいる時間と比べて多すぎないか、などについて考えてみましょう。
仕事ばかりで家族と過ごす時間が足りていないのなら、付き合いを少し減らして早めに帰宅するように心掛けてみる。
趣味にかける時間と家族と過ごす時間は適切か、コミュニケーション不足になっていないか、一人の時間は確保できているのか。といった具合です。
無理なく自分に合った「ちょうどいいバランス」が見つかると、「アレもできない、コレもできない」と不満に感じることも少なくなると思います。
完璧主義から「やりたいことができていないストレス」を感じた際は、ちょうどいいバランスについて考えてみてください。
完璧主義の長所と短所を知る
以上がOfeeからお届けする「完璧主義を治すコツ7つのまとめ」になります。
こだわり過ぎるが故に、一生懸命になるが故に、空回りしてしまうことは誰にでもありますよね。
しかしながら「完璧主義の長所と短所」を知っておけば、悲観的に考えることも少なくなりますし、気をつけておくべきポイントも見えてくるはずです。
長所として挙げるなら、努力を惜しまない、モチベーションを維持できる、責任感がある、自信を持ちやすい、他の人が気づかない点にも目を向けられる、といったところでしょうか。
短所としては、周りが見えなくなる、燃え尽きやすい、相手にも同じくらいのレベルを求める、失敗から立ち直るのが難しい、ストレスを溜め込みやすい、などなど。
完璧主義な性格を否定するのではなく、長所はそのまま残して、短所はある程度に気をつけながら向き合っていくのが理想的だと思います。
もしも「完璧主義な自分を好きになれない」と悩んだ際は、今回お伝えした7つのコツを思い出していただけたら幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
スポンサーリンク
- 投稿タグ
- ポジティブになる方法