もう騙されない!嘘をつく人の特徴10

人は1日で200もの嘘をつくと言われているように、些細な小さな嘘から、相手を傷つける大きな嘘をつきます。相手にかける優しさから来る嘘であれば悪い気はしませんが、会社の命運を左右するような嘘をつかれては、たまったものではありません。

相手の嘘を見抜こうと身構えれば、真実を話している相手にも警戒心を表してしまい、誤解を生むこともあります。ですが反対に、全ての人を正直に信じ込んだ結果、たくさんの痛い目に会うこともあるでしょう。

全ての嘘が悪いものではありませんが、効率よく相手の嘘を見抜くことができれば、より良い人間関係を築き上げることも可能なはずです。そこで今回は「嘘をつく人の10の特徴」として、嘘をつく人のしぐさや言動、さらにはメールの文章などについてご紹介していきたいと思います。

ただし、これらの特徴が必ずしも嘘であると断定するものではないことをご理解ください。あくまで嘘をついている人に多く見られる特徴であり、ひとつの特徴からだけではなく、複合的にいくつかの要素(表情・話の内容・しぐさ)などから判断する必要があります。

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嘘をつく人の特徴のまとめ

 

 

嘘をつく人の特徴①:まばたきが多くなる

嘘をつく人の特徴①:まばたきが多くなる

「目は口ほどに物を言う」と古くから言われているように、目は本音を表すことが分かっています。一般的に嘘をつく人は目を合わせようとしないと言われていますが、それを鵜呑みにしてはいけません。人が会話をしながら目を合わせる時間は約30~60%ぐらいであり、内向的な人や、相手の目を見て話すことが元々苦手な人もいます。

心理学者のラルフ・エクスラインが学生を対象に行った調査によると、「正直で誠実で思いやりのある」と評価した学生が嘘をつく場合は目をそらし、「ずる賢い、楽観的」と評価した学生は何の躊躇いもなく目を合わせました。さらには、嘘を追求すればするほど、目を合わせる度合も増えていったという結果も出ています。

つまり、嘘をつくことに長けている人は「目を合わせる技」を持ち合わせていると考えられます。また、目を合わせているかどうか観察するよりも効果的な嘘の見破り方は「まばたきの回数」です。人は真実を話しているときよりも、嘘をついているときの方がまばたきの回数は多くなります。

 

嘘をつく人の特徴②:アシンメトリーな表情

嘘をつく人の特徴②:アシンメトリーな表情

人の本心が表情になる場合、喜び、怒り、恐怖、悲しみ、驚き、嫌悪といった基本的な表情はシンメトリー(左右対称)になって表れます。しかしながら「侮辱」の表情だけはアシンメトリー(左右非対称)であり、片方の唇の端が後ろに引いたような表情をします。

例えば言葉では相手をホメていても、表情が「侮辱」を表すアシンメトリーのものなら内心は見下しているような感情を持っていると考えることができます。言葉に気を使うあまり、表情まで気が回らないことも多々あるはずです。

心理学者のジョン・M・ゴットマンは、結婚したばかりのカップルを対象に、どのカップルが結婚生活を維持し、離婚に至るのか調査しました。彼の調査によると、お互いに怒りを表すカップルは必ずしも離婚の危機に陥るわけではなく、侮辱の表情をするカップルは離婚の危機的状況にある可能性が高いのだそうです。

特にこの左右非対称の表情は見分けがつきやすいので、思わず顔に出てしまう人も多いことが考えられます。良好な人間関係を築くためにも、もしも相手がこのような表情をした場合は、少し距離を取った方がいいかもしれません。

 

嘘をつく人の特徴③:話している最中に物を抱える

嘘をつく人の特徴③:話している最中に物を抱える

人は不快感を持ったり、相手との会話に退屈を覚えると動作になって表れます。前で腕を組んだり、絶えず指で何かをいじくっている「しぐさ」などです。また、自分を守るために防御壁を作ることもあります。

例えば話している相手がコーヒーを飲んでいるとしましょう。もしも相手のコーヒーを持つ腕が自分を守るように相手に見えている場合、話をしている相手を警戒している、あるいは嘘を見破られることを恐れていることも考えられます。

また、防御壁の代わりに腕ではなく、身近な持ち物を自分の前に置くこともあります。自分のカバンや書類を抱え、相手と自分の間に盾とも思えるような壁を作り出すのです。さらに、椅子に背をあずけ、体の向きが話し手の方ではなく出口の方を向いていれば、出来るだけ早くこの場から立ち去りたいという心理が表れているのかもしれません。

また自分の前に防御壁が無くなると、嘘をつくことを集中させるのが難しくなります。つまり、話す言葉や声色に変化したり、話している内容と表情に食い違いが表れるのです。また相手が嘘をついていると感じたときに、少しずつ近づいてみるのも効果的でしょう。近づいた際に「防御壁」を作るしぐさが出てないか見逃さないようにしてください。

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嘘をつく人の特徴④:質問と同じことを話す

嘘をつく人の特徴④:質問と同じことを話す

相手に何かを質問して、同じことを話しているのなら、相手は嘘をつくための時間稼ぎをしていることが考えられます。例えば「昨日の夜、誰と遊んでいたの?」と質問をして「昨日の夜、誰と遊んでいたかって?友達のA君とレストランで食事を取ってたよ」などのように返ってきたら嘘をついていると疑ってみた方がいいかもしれません。

また、質問に対して質問で答えてきたときも要注意です。「昨日の夜、誰と遊んでいたの?」と質問し「どうしてそんなこと聞くの?」といったように。この質問に質問で返す行為は、相手がどの程度その事実を知っているのか探っていると考えられます。「もしかして疑われている?何かしらの説明をした方がいいな」と準備しているのかもしれません。

 

嘘をつく人の特徴⑤:やたら強調する

嘘をつく人の特徴⑤:やたら強調する

嘘をついている人は、自分の話しを相手に信じ込ませようと必死になるあまり、やたら信憑性を高めるための強調を使うことがあります。絶対に、本当に、正直に言って、ぶっちゃけた話し、神に誓って、などの言葉です。

  • 「絶対にあの娘と浮気なんてしていない」
  • 「本当に議会を欠席してまで温泉になど行っていません」
  • 「正直に言って、私は万引きの常習犯ではありません」
  • 「ぶっちゃけた話し、そんな人に会ったこともない」
  • 「神に誓って、会社の金を横領したことはありません」

これらの言葉自体に意味は無く、多くの人が使うフレーズであるが故に、特に気にする必要もないと考えがちです。しかしながら、人が嘘をつく場合、分かりやすいような言葉の変化が表れるものです。

 

嘘をつく人の特徴⑥:メールに感覚を表す動詞が増える

嘘をつく人の特徴⑥:メールに感覚を表す動詞が増える

直接言葉を交わさなくても嘘を見破ることはできるのか?コーネル大学のジェフ・ハンコックらはインスタント・メッセージによる会話で、決められた話題に対して嘘をつくという調査をしています。協力者たちにペアを組んでもらい、片方の「嘘つき」には5分間の嘘を考える時間が与えられます。

調査の結果によると、嘘をついている人は、真実を述べている人に比べてメッセージが長くなり、30%もの多くの言葉を使っていました。また、見る・聞く・感じるといった感覚を表す動詞を多用するという特徴もみられました。

また驚く事に、嘘をつかれている側の人は、嘘をつかれている事自体には気づいていないものの、無意識のうちに質問の数も増えていたそうです。つまり、多くの人が何かしらの違和感を感じ取っていたことが考えられます。

メールやラインでのやり取りにおいて、相手の文章量が多くなったり、感覚を表す動詞を多用してきたりしたのであれば、何かを隠していると疑ってみる価値はあるかもしれません。

 

嘘をつく人の特徴⑦:違和感のあるしぐさ

嘘をつく人の特徴⑦:違和感のあるしぐさ

人が嘘をつくとき、話す言葉に不自然な点ができないように気を使います。しかし、言葉を慎重に選ぶあまり、身振り手振りが不自然になって表れることもしばしばです。ここでは、相手が嘘をついているかもしれないボディランゲージをいくつかご紹介していきましょう。

・手を隠そうとする

「嘘がバレるかもしれない」という警戒心から、手を隠そうとする、こぶしを握る、などのことをします。また緊張することでジェスチャーが極端に多くなる、逆に全く身振り手振りをしなくなる場合もあります。

・姿勢をちょくちょく変える

「早くこの場から立ち去りたい」という居心地の悪さが、姿勢をちょくちょく変えるしぐさになって表れます。体の緊張をほぐすために姿勢を変えるとも考えられています。

・顔に触れる

嘘をついている場合、その言葉の出口である「クチ」を頻繁に触ることが分かっています。また、鼻やあごといった顔のパーツを触ることで、落ち着きを保とうとしているのかもしれません。

・つま先の方向

恋愛関係における「脈ありサイン」として、姿勢やつま先の方向があります。つまり、話をしている最中、無意識のうちに体は興味のある方を向くのです。嘘をついて、バレる前に立ち去ろうと思っているのなら、自然と出口の方につま先が向いてしまうこともあるでしょう。

・相手との距離を取る

嘘をついている人は後ろめたさを感じるものです。その罪悪感とも言うべき感情から、相手との距離を広く取ってしまうことも。普段よりも「なんか少し離れて話しているな」と感じたら、何かしら嘘をついている可能性があるかもしれません。

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嘘をつく人の特徴⑧:右斜め上を見る

嘘をつく人の特徴⑧:右斜め上を見る

ある質問をした際、相手の目の動きを観察することで、どんなことを考えているのか推測することも可能です。つまり「嘘をついているときの目の動き」とも言える傾向が存在します。

  • 視線が左上を向く→過去の体験を思い出している。
  • 視線が右上を向く→今までに見たこともない光景を想像している。
  • 視線が左下を向く→音楽や声などの聴覚に関係したことを思い描いている
  • 視線が右下を向く→肉体的な苦痛を思い浮かべている

例えば「昨日の夕食は?」と質問すると、過去の出来事を思い出すので「左上」に視線を向ける傾向があります。また嘘をつくことは「作り話」つまり「体験したことのない事」を想像するので、視線が自然と右上を向くことが考えられるのです。きわどい質問をした際には、相手の視線の方向を意識して観察してみるのも良いでしょう。

しかしながら、プロの詐欺師ともなると、相手と話をしているとき「目線をはずさない」というテクニックを使ってくることもあります。人は見つめ続けられると話に集中できなくなり、話し手が熱心であるほど、目線をはずすことが失礼なことのように感じてしまうのです。

 

嘘をつく人の特徴⑨:顔の左半分に感情が表れる

嘘をつく人の特徴⑨:顔の左半分に感情が表れる

嘘をつく人に限らず、人の本音は「顔の左半分」によく表れると言われています。これは幸福、悲しみ、怒り、恐怖、驚き、嫌悪の表情をした顔を左側だけで作った合成写真と、右側だけで作った合成写真を見比べて感情の強さを比較した実験から明らかになりました。

幸福の感情だけは左右の合成写真で大きな差は出なかったものの、それ以外の感情については顔の左半分で作った合成写真の感情が強く表れていると評価されたのです。

また「自分の顔の右側と左側どちらが好きですか?」という質問に対し、多くの人が「右側の顔」と答えるように、右側の顔は「他人を意識して作られた顔」だと言われています。

一方で左側の顔は「感情が表れやすい顔」であるので、顔全体は笑っていても、左側の頬が引きつっているなどの何かしらの違和感が見受けられたら「本心では逆のことを考えているのでは?」と注意する必要があるかもしれません。

 

嘘をつく人の特徴⑩:目と口が同時に笑う

嘘をつく人の特徴⑩:目と口が同時に笑う

人と親しくなるための表情として「笑顔」があります。笑いを共有することによって、同じ価値観を持っている、気が合う存在だというメッセージを伝えることができます。お笑い番組を見ていて同じ所で笑いが起きる、会話をしている中で同じ笑いのツボを持っている、などのような人に親近感を覚えるものです。

しかしながら、笑顔の中には「愛想笑い」が含まれます。上司の親父ギャグが、たいしておもしろくもないのに笑わなければならない経験したことのある人は、意外に多いのではないでしょうか。愛想笑いのように分かりやすい作り笑顔であれば、見抜くことも簡単ですが、ときに満面の笑みを浮かべて平気で嘘をつく人もいるでしょう。

本心で笑っているときの笑顔と、作られた笑顔の違いは「目の動き」がポイントです。心から笑っているときの表情は、まず口が先に動き、その後に目元が緩みます。一方で、作り笑いの場合は、口と目が同時に動きます。笑顔で近寄ってくる詐欺師に騙されないためにも、目の動きに注目してみてください。

 

嘘をつく人を見抜く際の注意点

以上が「もう騙されない!嘘をつく人の特徴10」になります。いろいろと嘘が表れる特徴をご紹介してきましたが、嘘を見抜く際の大切なポイントとして「普段とは違うしぐさや言動」があります。

まばたきが多いのは、コンタクトレンズが合っていない場合や、ドライアイである可能性もあります。腕を組むしぐさが習慣になってしまっている人。作り笑顔を日常的に作ってしまうことから、それが当たり前になっている人もいるかもしれません。

ひとつのしぐさや言動から「嘘をついているに違いない!」と決めつけずに、普段と違う微妙な変化を見抜く必要があると言えます。また疑う際は、ある程度「嘘を受け入れる覚悟」を持っておくことも大切です。後々になって「嘘をつかれた」という事実を知るのは、精神的負担も大きくなるでしょう。

恋愛関係において浮気を見破るためにも、詐欺師から身を守るためにも、良好な人間関係を築くためにも、これらの「嘘をつく人のしぐさや言動」を参考にしていただけたらと思います。最後までご覧いただきありがとうございました。

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