聞き上手になるコツ7つのまとめ:ヘッダー画像

話しを聞いてもらうだけで安心する、理由は分からないけど話したくなる、相談事があればすぐに頼りたくなる、みなさんの周りにもこんな聞き上手な人がいるかと思います。

「相手の話しを聞く」とか「話しやすいような質問をする」というのは単純なことながら、とても難しいことですよね。

自分としては親身になって聞き上手に徹しているつもりでも、話し手はあまり良くない印象を持ってしまうこともあるかもしれません。

コミュニケーションを円滑にするため、人間関係を改善するため、自分の印象を良くするために「聞き上手になる」ということは大切だと思います。

しかしながら、いざ聞き上手になろうとしても、具体的にどんなことをすればいいのか、どんなふうに話しを聞けば好感を持たれるのか、悩むことも少なくありません。

そこで今回は「聞き上手になるちょっとしたコツ」について、いくつかご紹介していきたいと思います。

職場で印象を良くするために、恋愛で好きな人と上手くコミュニケーションを取るために、ちょっと冷めてきた夫婦仲を改善するために、少しでも参考にしていただけたら嬉しいです。

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聞き上手な人になるためには

 

  1. 相手を認めているメッセージを送る
  2. オリジナルな質問で好感度もアップ
  3. 会話をする環境に気を配る
  4. プライベートなことを聞き出すためには
  5. リアクションを行動で示す
  6. 答えを出すのではなく共感する
  7. 好意を持って接する

 

相手を認めているメッセージを送る

聞き上手になるコツ①:相手を認めているメッセージを送る

聞き上手な人ほど、質問や態度から「私はあなたを認めています」というメッセージを送っているのではないでしょうか。

心理学的にも心理学者マズローが提唱した5段階の基本的な欲求の中に「承認欲求」と呼ばれるものがあります。

これは「周囲から尊敬されたい」とか「自分をもっと評価してもらいたい」という誰もが持っている欲求です。

1対1のコミュニケーションを取る場合、お互いの信頼関係ができていれば「もっと相手のために詳しく説明しよう」や「タメになるような情報を与えてあげたい」と考えるものです。

つまり聞き上手になるためには、相手の承認欲求を満たすような質問や態度で「相手の信頼を得る」ということがポイントになってくると言えるでしょう。

例えば、質問する側にも関わらず自分の意見ばかり伝える、まだ話している最中なのに遮るように話しかけられる、などはあまり気分が良いものではありません。

目線や態度にしても、どこか上の空だったり、携帯をいじりながら適当な相槌しか返って来ない、などの態度が不快に感じることもしばしば。

反対に「少し姿勢を前のめりにする」とか「メモを取りながら適度に目線を合わせる」といった聞き手の態度は、話し手としても「あっ、この人はちゃんと聞いているのだな」と嬉しく感じるものです。

また何も話しを聞くだけが「聞き上手」なわけではなく、相手の話した内容にマッチングした返しをするのも相手の承認欲求を満たすことに繋がります。

特に会話の中で話し手が興味を持っていること、詳しく説明していることなどについて、さらに掘り下げて質問をするのも効果的だと思います。

聞き上手になるコツとして「相手を認めているメッセージを送る」と意識してみてください。

 

オリジナルな質問で好感度もアップ

聞き上手になるコツ②:オリジナルな質問で好感度もアップ

聞き上手とは相手の話しを聞くだけではなく、質問や返しが大切だということをお伝えしました。

「会話の内容を踏まえた相手が喜ぶような質問」と聞くと、少し難しいような感じがしますよね。

話す相手によっては専門的な知識や情報、入念な下調べが必要になるケースもあるかもしれません。

でも安心してください(はいてますよ!)そんな時でも聞き上手だと思われるちょっとした質問のコツがあります。

それは「相手のことを思ったオリジナルな質問」です。

ある日のこと、私はいつものコーヒーショップでいつものカフェラテを頼みました。接客してくれたのは、顔見知りの男性スタッフさんです。

そこまで会話らしい会話をしたこともなく、目が合えば会釈をするくらいの仲でした。コーヒーを受け取り、軽い挨拶をした際、彼がこんな質問をしたのです。

「その腕時計○○(ブランド名)ですよね?かっこいいですね!」

実は身につけていた腕時計は当時お付き合いしていた彼女からの誕生日プレゼントで、自分としてもかなりお気に入りのモノでした。

「ありがとうございます♪実はこの時計、彼女からのプレゼントで・・・」

少し照れながらも、こんな返しをしました。たった1つの質問でしたが、これがきっかけで日常的な会話もするようになり、一気に距離が縮まったように思えます。

ブランド名が分からなくても、相手のこだわりが感じられるような特徴について褒めたり、詳しく尋ねれば、それは「聞き上手な質問」に十分なりえます。

見た目以外でも、いい香りのする香水や、ダンディーな声、可愛らしい声、などなど相手のこだわりや個性が感じられるような部分を褒めながら質問するのも効果的でしょう。

また心理学的にも「相手は気づいていない、自分は気づいていること」について褒めると好感度も高くなると考えられています。

自分の視点から相手を思いやったオリジナルな質問ができる人こそ、聞き上手な人だと言えるかもしれませんね。

 

会話をする環境に気を配る

聞き上手になるコツ③:会話をする環境に気を配る

聞き上手になるためのコツとして、会話をする環境に気を配るのも大切なことです。

当たり前のことですが、雑音や人の混雑、冷暖房の効いていない室内などでは「気持ちよく話しをしたい」と思っていても、なかなか気分が乗らないものです。

例えば、普段から忙しく働いている人と話しをする場合、ちょっとオシャレなオープンカフェや落ち着いた雰囲気のお店で会話をするのもいいでしょう。

周囲の雰囲気の良さから、お店を選んでくれた相手に対する好感度も上がり、印象自体も良く受け止めてもらえるはずです。

また「話し相手が親しみのある場所」というのも、リラックスして会話をするには効果的だと思います。

誰でも初めての来る場所やあまり行き慣れていないようなお店では、緊張してしまったり、どこかソワソワして落ち着かないものです。

一方で、普段から行き慣れている地元のお店を利用したり、行きつけのレストランで食事をしながら話しを聞けば、初対面であったとしても親しみを持ってもらえるかもしれません。

また聞き上手になるための環境に気を配るのであれば「おいしい食事」もセットで活用するのもオススメです。

心理学ではランチョンテクニックと呼ばれるものがあり、これはおいしい料理を取ることで相手に対する好意も上がる心理効果を意味します。

わざわざ食事をしなくても、おいしいコーヒーや話題のスイーツなど、ちょっとしたお茶のお供にこだわってお店を選んでみるだけでも与える印象は違ってくるはずです。

恋愛にしても、ビジネスにしても、相手から好意を持たれたいと感じたときこそ、聞き上手になるための場所選びを意識してみてはいかがでしょうか。

 

プライベートなことを聞き出すためには

聞き上手になるコツ④:プライベートなことを聞き出すためには

どうしても聞きたいけれどプライベートなことだから躊躇してしまう。誰でもこんな経験があるかと思います。

聞き上手な人の特徴としても、気兼ねなく何でも話せるような人柄というものがあります。

しかしながら、会ってそうそうプライベートな質問をしたり、自分の聞き出したいことばかり問いかけていては「なんて身勝手な人」なんて悪い印象を持たれてしまうことも。

そんな時こそ「まずは自分の経験や内面の情報を伝えてから」と意識してみるといいでしょう。

こういった自分に関する情報を打ち明けることを心理学では「自己開示」と呼んでいます。

人は親しくなるにつれて、よりプライベートな悩みや情報を交換します。

もっと相手との距離を縮めたいときに自己開示をすれば、一気に親近感を持ってもらえるというわけです。

例えば、恋愛観やタイプの異性について聞き出したいと考えているとしましょう。

あまり親しい間柄でもないのに、いきなり「タイプの男性は(女性)は?」と聞くのは少々失礼になります。

まずは自分の恋愛観や理想のタイプについて話し、その後で質問をすれば相手も「話してくれたのだから自分も」と話しやすくなるはずです。

ただし、自己開示に必死になるあまり、自分のことばかり話してしまっては「自分大好き人間」だと思われてしまうかもしれないので注意が必要かと思います。

また初対面に近い状態で、いきなりプライベートな情報を開示すると相手が引いてしまうこともあるでしょう。

ですから、ある程度の関係性を築いてから「もっと距離を縮めたい」と感じたときに自己開示する方が得策だと思います。

何でも話せる聞き上手な人だという印象を持ってもらうためにも、プライベートなことを聞き出す際は「まずは自分から」と意識してみてください。

 

リアクションを行動で示す

聞き上手になるコツ⑤:リアクションを行動で示す

聞き上手になるコツとしていろいろと紹介してきましたが、「話しを聞く」や「質問をする」と同じくらい大切な「リアクションを行動で示す」ということにも触れておきましょう。

聞き上手な人とは、頼まなくても次から次へと情報をもらえるような人だと思います。

みなさんの周りにも「なぜかあの人の前だと話したくなる」とか「もっとタメになる情報をあげたい」と感じる聞き上手な人がいるのではないでしょうか。

こういった情報を与えたくなるような人は、素直に教えてもらったことを感謝し、すぐに行動に移して反応を示すことができます。

情報を与えた側としても「自分のアドバイスを参考にしてもらえた」と嬉しく感じますでしょうし、何よりも「次に会うときにはもっと役立つことを教えてあげたい」と思うはずです。

例えば、人間関係に悩んでいたとして「人付き合いがよくなるコツ」を友人からアドバイスとしてもらったとしましょう。

友人からのアドバイスをすぐに行動へ移して、「コミュニケーションが上手く取れるようになった」とか「会社の人間関係が良くなった」とリアクションを示せば、友人としても教えがいがあると感じるものです。

また素直に情報を受け止め、行動に移せる聞き上手な人ほど、それが習慣的に身についているように思えます。

つまり、自分としては意識せずとも相手が喜ぶようなリアクションを行動で示しているといった感じです。

もらったアドバイスに対して「ありがとう」という感謝の言葉だけではなく、実際に行動へ移して結果を伝えることが、聞き上手になるポイントだと言えるかもしれませんね。

 

答えを出すのではなく共感する

聞き上手になるコツ⑥:答えを出すのではなく共感する

何か悩み事があると人に相談したくなりますよね。自分が考えていることを口に出すだけでも気分が楽になることもあります。

そんな時に、親身になって話しを聞いてくれる「聞き上手な人」がいると、とても心強いものです。

また、こういった悩み相談では、あらかじめ自分の中で答えが出ている場合がほとんどだと思います。

「相談したい」と思いつつも、頭の中ではある程度の答えはまとまっていて、ただ話しを聞いてもらって最終的な自分の思いを確認したい、というのが本音ではないでしょうか。

しかしながら、相談事と聞いてやたらアドバイスしたがる人がいるのも事実でしょう。

本人としては「問題解決のために協力している」と考えているのかもしれませんが、えてしいて余計なお世話になってしまうことも少なくありません。

ですから、相談事をされた時は「答えを出すのではなく、まずは共感する」と意識することが大切だと思います。

まずは相手の話しをじっくり聞くことに専念し、あいづちとして「分かります」とか「そうなんですね」と共感を言葉で表すことです。

アドバイスをするのは、あくまで話し手から「どうしたらいいと思う?」と具体的な解決策を求められたときで十分でしょう。

アドバイスをする際も、まずは相手の考えを改めて確認してから、自分なりの考えを伝える方が「共感してもらえた」と感じてもらえるはずです。

相談事がしやすい聞き上手な人になるためにも、的確なアドバイスを贈ろうと肩の力を入れるのではなく、まずは共感を示すことを意識してみてください。

 

好意を持って接する

聞き上手になるコツ⑦:好意を持って接する

気持ちよく話しができる聞き上手な人の共通点に「好意を伝えるのが得意」ということがあると思います。

誰でも「自分の話しを嬉しそうに聞いてくれた」とか「自分のことのように心配してくれた」と感じると嬉しくなるものですよね。

嬉しそうに話しを聞くのも、親身になって心配するのも、相手に対する好意の表れだと言えるでしょう。

しかしながら、仲の良い友人や恋人など「好きな気持ちを伝えやすい相手」には好意を持てるものの、苦手なタイプの人に対して好意を伝えるというのはなかなか難しいものです。

心の内で「この人の話しは聞きたくないな」と感じていれば、無意識のうちに表情や態度に伝わってしまうこともあるかもしれません。

そんな時は「相手の長所」に注目してみてください。

どんな苦手なタイプの人でも、得意なこと、情熱を注いでいること、詳しいことがあります。

「苦手なタイプの人」ではなく「○○ができる人」とか「○○に詳しい人」として接すれば、尊敬する思いが好意となって伝わるはずです。

相手に対する好意の表れが居心地の良さとなり、結果的に「聞き上手な人」として良い印象を与えることに繋がると思います。

また好意を持って接することで相手も同じくらいの好意をお返しする「好意の返報性」という心理効果もあります。

つまり、「話しを聞きたい」という素直な気持ちが言葉や態度となって表れ、話し手もその気持ちの応えるように話したくなるというわけです。

聞き上手になるためにも、自分の好意をどのようにして相手に伝えるか意識してみてください。

 

身近にいる聞き上手な人の特徴を参考にする

以上がOfeeからお届けする「聞き上手になるコツ7つのまとめ」になります。

いろいろと聞き上手になる方法についてご紹介してきましたが、やはり「百聞は一見にしかず」という言葉があるように、実践してみて感覚を掴むことが大切でしょう。

また身近にいる「聞き上手な人の特徴」を参考にするのもオススメです。

どんな表情で話しを聞いているのか、あいづちはどれくらいの頻度で打っているのか、髪型や服装でこだわっているポイントはあるのか、などなど聞き上手になるヒントがたくさんあるはずです。

あるいは直接的に「○○さんって聞き上手ですよね。何か心掛けていることはありますか?」と質問してみるのもアリだと思います。

聞き上手という褒め言葉をもらって嫌がる人はいないでしょうし、意外なコツや方法を教えてもらえるかもしれません。

最初は真似から始まったとしても、自分なりの経験を積むことでオリジナルな聞き上手テクニックが身に付くはずです。

聞き上手な人からヒントを見つけて、悩んだ際は今回お伝えした7つのコツを少しでも参考にしていただけたら幸いです、

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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