第一印象を良くする9つのテクニック:ヘッダー画像

恋愛でもビジネスでも、第一印象が大切だとよく言われていますよね。

心理学者のメラビアンが提唱した法則によると、人が相手から受ける印象は視覚(見た目・しぐさ・表情)が55パーセント、聴覚(声質・声の大きさ・口調)が38パーセント、言語(話しの内容・言葉)が7パーセントなのだそうです。

また人は最初に与えられた情報に強く影響される心理を持っており、第一印象の良し悪しでその人に対するその後の印象も決まると考えられています。

例えば、第一印象で良いイメージを持ってもらえれば、失敗をしたとしてもそれほど目立つことはなく、逆に最初に悪い印象に持たれてしまうと、短所ばかり目につくかもしれません。

しかしながら、第一印象が大切だと分かっていても、具体的に何をすればいいのか、どんなことに気をつければいいのか、悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は「第一印象を良くするテクニック」についてまとめてみました。

恋愛で好きな人を振り向かせたい方に、ビジネスで営業成績を伸ばしたい方に、人付き合いが苦手だと悩んでいる方に、少しでも参考にしていただけたら嬉しいです。

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第一印象で好感を持たれるためには

 

  1. 目を見て話す
  2. 相手の名前を呼ぶ
  3. 好きなポイントを見つける
  4. ボディランゲージで興味を示す
  5. 環境を整える
  6. 共通点を探す
  7. しぐさや行動を真似する
  8. あいまいな表現を使わない
  9. 最初と最後を笑顔で終える

 

目を見て話す

第一印象を良くするテクニック①:目を見て話す

誰でも小さい頃に「話すときはちゃんと目を合わせましょう」と教わったことがあるかと思います。

しかし、最近では「ながらスマホ」なんて言葉が流行っているように、何かをしながら会話をする、といった行為が増えてきているように感じます。

プレゼンをする際に資料ばかり見てしまう、腕時計を見る癖がある、シャイな性格からついつい下を向いてしまう、などによって第一印象が悪くなる場合もあるでしょう。

また反対に目線を合わせ過ぎて「凝視」になってしまうと、見られている方は「何か詮索されているのかな?」と悪い印象を持つこともあります。

適度に目線を合わせるには、3秒合ったら1度逸らし、相手の目ではなく顔全体を見るのがコツです。

挨拶にしても、ちゃんと目線を合わせてされるのと、携帯を見ながらされるのでは、印象も大きく違いますよね。

第一印象を良くするためにも「適度に目線を合わせる」ことを意識してみてください。

 

相手の名前を呼ぶ

第一印象を良くするテクニック②:相手の名前を呼ぶ

心理学者マズローが提唱した5段階欲求の中に「承認欲求」と呼ばれるものがあります。

これは「他人から尊敬されたい」とか「優れていると思われたい」といった人間の基本的な欲求を意味します。

第一印象を良くするためにも、相手の承認欲求を満たすことがポイントになってくるでしょう。

例えば「会話の中で相手の名前を呼ぶ」といったことでも、私はあなたを認めている、私はあなたに話しかけている、といったメッセージになります。

ただ挨拶をするのではなく「○○さん、おはようございます」とする、返しをする際は「○○さんのおっしゃっていることは・・・」といった具合です。

人の名前を覚えるのが苦手な人にも効果的かもしれませんね。

反復練習といっては失礼ですが、顔を見ながら名前を呼ぶことで、相手の名前も憶えやすくなると思います。

自分の名前を呼ばれて嫌な気分になる人はいませんし、相手の名前を覚えることにも繋がるので、一石二鳥のちょっとしたテクニックだと言えるでしょう。

第一印象を良くするためにも「初対面のときこそ相手の名前を呼ぶ」と心掛けてみてはいかがでしょうか。

 

好きなポイントを見つける

第一印象を良くするテクニック③:好きなポイントを見つける

心理学には好意を与えると相手も同じくらいの好意を返すという「好意の返報性」というものがあります。

好意を持って接すれば、相手もお返しをするように好意を持ってくれるわけですから、第一印象を良くするうってつけの心理効果だと言えるでしょう。

しかしながら、自分の好意を伝えるには「目線を合わせる・笑顔を見せる・物理的な距離を縮める」といったテクニックがあるものの、意識して行うには少々めんどうくさいと感じることもありますよね。

そこでオススメしたいのが「相手の好きなポイントを見つける」という方法です。

相手の「素敵だな」と思えるポイント2つ3つ見つけることによって、自然な好意を伝えることができると思います。

例えば、この男性は「清潔感がある・姿勢がいい・オシャレ」、この女性は「優しそう・笑顔が素敵・上品」といったように。

また直接的に褒め言葉として伝えるのもいいでしょう。

変に取り繕ってお世辞を言うと、どこかぎこちなさが表れてしまうことがありますが、シンプルに「素敵なポイントを見つける」と考えれば、肩の力も抜けて自然な伝え方になるはずです。

 

ボディランゲージで興味を示す

第一印象を良くするテクニック④:ボディランゲージで興味を示す

冒頭でお伝えしたメラビアンの法則から分かるように、ボディランゲージ(見た目・しぐさ・表情)が与える情報は、私たちの想像以上に大きな影響力を持っています。

逆説的に考えれば、しぐさや表情によって「相手の話しに興味を示している」あるいは「好意を持っている」と伝えることができる、とも言えるでしょう。

例えば、会話の内容に興味を示しているのであれば、人は前傾姿勢を取ります。

「私はあなたの会話に興味を持っている」とアピールするためにも、普段の姿勢よりも少し前かがみ(猫背はNG)になって話しを聞くことを意識すると、第一印象も良くなるかもしれません。

人は相手の話しを聞くよりも、自分の話しを聞いてもらう方が喜びを感じやすいものですし、「ちゃんと話を聞いてもらえている」と感じる態度は好感が持てます。

その他にも、「手足を軽く広げる」とか「体の向きを相手に向ける」といったボディランゲージもポジティブな印象を与えることができると考えられています。

反対に「興味を示していないボディランゲージ」が癖になってしまっている人は要注意です。

例えば、腕を組んだまま、あるいは胸の前に鞄などの物を持ったままコミュニケーションを取るのは、相手と自分との間に壁を作っていることを意味します。

自分としては興味津々で話しを聞いているつもりでも、相手は全く別の印象を持ってしまうかもしれません。

第一印象を良くするためにも、ポジティブなボディランゲージを使って聞き上手を演出してみてはいかがでしょうか。

 

環境を整える

第一印象を良くするテクニック⑤:環境を整える

エール大学のジョン・バージ教授は、学生を対象に以下のような面白い実験を行っています。

被験者の学生はロビーで待っていた女性アシスタントの案内で、エレベーターを使って4階にある研究室へ向かいます。

女性アシスタントはいくつもの物を抱えており、その中にはコーヒーカップがありました。

エレベーターの中で女性アシスタントは「書類に記入したいので」と言って、コーヒーカップを持ってもらうようお願いします。

半分の学生にはホットコーヒーを、もう半分の学生にはアイスコーヒーを持ってもらいました。

そして研究室へ入ると、Aという人物に関する資料が用意されており、その人物に対する評価をしてもらったのです。

すると、エレベーターの中でホットコーヒーを持った学生は「優しい・穏やか・親切」といった評価を、アイスコーヒーを持った学生は「優しくない・怒りっぽい・利己的」といった評価をした割合が多くなったのです。

この実験の信憑性についてはいろいろと議論されているようですが、「持った飲み物の温度によって印象が変わる」とまではいかなくても、会話をする環境を整えるのも第一印象を良くすることに繋がるでしょう。

例えば「混み合った喫茶店ではなく、落ち着いた雰囲気のカフェを利用する」とか「冷房の効き過ぎた会議室ではなく、自然な涼しさを感じられる場所で打ち合わせをする」といった具合です。

また相手に対するある程度の情報があるのなら、好みに応じた場所もオススメです。

建築に興味があるなら有名建築家が設計したカフェ、お酒好きなら様々な種類の日本酒がおいてある居酒屋、人目を気にする方であれば個室なども考えられるでしょう。

会話をする環境を整えて、第一印象のイメージアップに繋げてみてください。

 

共通点を探す

第一印象を良くするテクニック⑥:共通点を探す

誰でも初対面の相手と話す際に困るのが「話題」ですよね。

世間話をしてもそれほど会話が盛り上がらないこともありますし、かといって黙ってしまうと沈黙が続いて気まずい雰囲気になってしまうこともあります。

そんな時は、自分と相手との共通点を探して話題を広げてみてはどうでしょうか。

同じ出身地だったり、同じスポーツが好きだったり、共通の知人がいたりすると、初対面とは思えないような親近感を第一印象で抱くものです。

同じ業種の相手であれば「仕事の苦労」といった点で共感できるでしょう、好きな食べ物と出身地の名産といった「食べ物」で繋がることもあるかもしれません。

どうしても共通点が見つからないのであれば、相手の長所や得意分野について質問するのがオススメです。

自分の好きなこと・得意なことを聞かれて嫌がる人はいませんし、相手の情報を引き出すことで意外な共通点が見つかることもあります。

また質問する際はオープンクエスチョン(開いた質問)を用いるといいでしょう。

オープンクエスチョンとはYES・NOで答えられない5W1H(When・Where・Who・Why・What・How)に関する質問です。

緊張から話題を切らさないようにと自分のことばかり話してしまうと、かえって良くない印象を持たれてしまうこともあります。

第一印象を良くするためにも、相手との共通点を探しながら会話を広げていくことを意識してみてください。

 

しぐさや行動を真似する

第一印象を良くするテクニック⑦:しぐさや行動を真似する

心理学では相手のしぐさや行動を真似(ミラーリング)することで、好意を抱きやすくなると考えられています。

例えば、同じタイミングでコーヒーを飲む、相手の口癖を使う、相手が笑顔を見せれば自分も笑顔になる、といった具合です。

会話のテンポに関しても、ゆっくり喋る人はゆっくり喋る相手に、テンポが早い人はテンポが早い相手に好感を持ちやすくなる、というわけです。

しかしながら、あからさまにミラーリングしてしまうと、かえって不快な思いをされる場合もあるので、あくまでさりげなく真似するくらいに留めておくべきでしょう。

その他にも、メールでコミュニケーションを取る際に同じ絵文字を使う、同じくらいの文章量で返信する、などのように応用することもできます。

また性格や気質を考慮してミラーリングするのも効果的だと思います。

時間に正確な人は同じようにキッチリした相手に好意を持ちますし、礼儀作法に厳しい人は相手にもそれなりの礼儀作法を求めるでしょう。

反対に誰に対してもオープンな性格の人は、同じように心を開いてくれる相手に対して好感を持ちやすいものです。

第一印象を良くするちょっとしたテクニックとして、ミラーリングをためしてみてはいかがでしょうか。

 

あいまいな表現を使わない

第一印象を良くするテクニック⑧:あいまいな表現を使わない

自分に自信が無い、緊張から上手く自己主張できない、理由は様々ですがコミュニケーションを取る際にあいまいな表現を多用してしまうことがあります。

「~とか・かもしれない・みたい・感じ・というか・一応」などなど、どっちつかずの言い回しが良い印象に繋がることはまずないでしょう。

特に商談や契約といったビジネスでは、せっかくの素晴らしい商品だったとしても、伝えるべきポイントがぼやけてしまうこともあります。

また中には「友達感覚で親しみやすくなるために」と考えて、あえてフランクな印象を与えるため、こういった言葉を使う人もいるかもしれません。

ですが、第一印象がその後の関係性にも影響する大きな要因だと考えれば、2回目3回目に出会ってから打ち解けても決して遅くはないはずです。

普段からあいまいな表現をする癖がついている場合は、ぜひとも「第一印象のため、初対面のときこそ、あいまいな表現を使わないようにしよう」と心掛けてみてください。

きっぱりと言い切る言葉遣いから「決断力がある」とか「仕事ができる」といったポジティブな印象を持ってもらえるはずです。

 

最初と最後を笑顔で終える

第一印象を良くするテクニック⑨:最初と最後を笑顔で終える

心理学では「人は最初と最後に与えられた情報に大きく影響される」と考えられています。

ですから初対面の人と接するときも、出会いと別れ際に重点を置いてポジティブな印象を心掛けると第一印象も良くなると考えられます。

表情にしても、笑顔から始まることによって「あなたに会えて嬉しい」というメッセージに、別れ際の笑顔は「また会いたい」といったメッセージとなって伝わるはずです。

肌の触れ合いという意味では最初と最後に握手をするのも効果的だと思います。

恋愛でボディタッチがどれほど効果的かは女性の方ならご存知だと思いますが、親しい仲ほど肌の触れ合いが多くなります。

挨拶を会釈だけで済ませるのではなく、握手をすることで相手も親近感が持てるはずです。

また最後の印象を良くするコツとしては「ツァイガルニック効果」を応用してみてはいかがでしょうか。

ツァイガルニック効果とは「人は未完の物事に対して興味を持つ」という心理効果を意味します。

第一印象を良くするのであれば、長時間ダラダラと話し続けるよりも、あえて会話が盛り上がった「これから」という時にお開きにするのも1つのテクニックになる、というわけです。

別れ際の印象が良くなり「また会いたい」とか「もっと話しをしたい」といった次につながる第一印象になる、とも言えるでしょう。

初対面の相手に対して、つねに「印象よく思われたい」と考えながら接していると、やはり疲れてしまうものですよね。

「最初と最後だけでも」と考えれば、言い方は悪いかもしれませんが効率的に良いイメージを持ってもらえると思います。

ビジネスや恋愛における第一印象を良くするためにも、笑顔で始まり笑顔で終わる、握手で始まり握手で終わる、などのように意識して行動してみてください。

 

まずは自分に合った第一印象アップを

以上がOfeeからお届けする「すぐに使える!第一印象を良くする9つのテクニック」になります。

基本的なことから少し応用が難しそうなテクニックもあったと思いますが、まずは気軽に使えそうな「自分に合った第一印象アップテクニック」をためしていただけたらと思います。

一度にアレコレ気を配りすぎて中途半端になっては意味がありませんし、2つくらいためしてみて反応をみてみるのもいいでしょう。

例えば、「目を見て話す」と「最初と最後を笑顔で終わる」だけでも意識してみよう、あるいは「マイナスイメージになるボディランゲージ」と「あいまいな表現」を使わないように心掛ける、といった具合です。

仕事で営業成績を伸ばすため、人脈を広げるため、恋愛で好きな人を振り向かせるため、今回お伝えした9つのテクニックを少しでも参考にしていただけたら幸いです。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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