「仕事が楽しい」と思えるようになる6つのアドバイス:ヘッダー画像

毎日が同じことの繰り返しでつまらない、今の仕事を続けるべきか悩んでいる、新しい自分の可能性を発見したい。長く同じ仕事に就いていると、誰でもこのような悩みを抱えることがあるかと思います。

「仕事とは歯を食いしばって我慢するものだ」と考える人もいれば、「こんなに楽しいことをしながら仕事ができて幸せだ」と感じている人もいます。

「要は気の持ちようだ」と言われればそれまでですが、どんな心構えで仕事に取り組むのかによって、受け止める結果も、それに至るまでのプロセスにも大きな違いが表れるものです。

そこで今回は「仕事が楽しいと思えるコツ」について、いくつかの提案をご紹介していきたいと思います。自分の得意分野を見つけるために、落ち込んでいる自分を励ますために、これから新しい道を歩もうとしている方に、少しでも参考にしていただけたら幸いです。

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仕事が楽しいと思えるようになるためには

 

 

当たり前の事を疑ってみる

当たり前の事を疑ってみる

長年同じ仕事を続けていると、当たり前のことが増えてきます。一般常識とも言えるようなことですが、仕事を始めたばかりの人、転職したての人からしてみれば「守るべき必要最低限のルール」として役立つものです。

ですが、ときにはこういった常識に疑問を持つことも大切だと思います。普段は当たり前のように行っていることでも「もっと効率的な方法があるのでは?」とか「もっと今の仕事が楽しくなるのでは?」と考えてみるのです。

例えば、ある目的地まで向かう2台の車があったとしましょう。1台の車を運転している人物は「当たり前のこと」に忠実に従います。カーナビで検索した通りに高速道路を使い、渋滞につかまりながらも目的地に到着しました。

もう1台の運転手は好奇心旺盛で「当たり前のこと」に従うよりも、「自分が考えた方法」をためしたくてウズウズしています。カーナビで検索したルートが少し遠回りのように思えたので、途中までは高速ではなく一般道を使ってみました。渋滞にハマることもなく、予定よりも少し早めに到着します。

このように同じ目的地だとしても、そこまでの道のりはいくつも存在します。渋滞になるのを予想して車ではなく電車を使う人もいるでしょう。もちろん、自分の考えたルートを選んだ結果、道に迷い、余計に時間がかかる場合もあります。

お伝えしたいことは、何事にも「当たり前」ではなく「自分のアイデア」を優先させる人がいるという点です。「遠回りになってしまうかもしれない」というリスクを承知の上で、臆することなく新しい道を突き進める人です。

これは何も「常に新しいアイデアを持って取り組まなければならない」というわけではなく、同じことをしても上手くいかないときは「新しい方法を見つけなければならない」ということです。

ときに周囲から「そんなの無理に決まっている」とか「常識的に考えてありえない」という言葉をかけられることもあります。ですが、逆説的に考えれば「可能になったらおもしろい」とか「誰もためしたことのない方法だ」とも受け取れるはずです。

当たり前のことを疑ってみる価値は大いにあると思います。誰かが捨ててしまったアイデアの中にも、磨けば輝くダイヤモンドのような原石がある場合もあるでしょう。「無理に決まっている」と鼻から否定するのではなく、「できたら面白い」と想像してみてください。

 

自分の力で楽しい仕事の要素を見つける

自分の力で楽しい仕事の要素を見つける

仕事をしていく上で、人は大きく2つのタイプに分かれると思います。それは「やりたいことを自分自身で見つけられる人」と「やりたいことを誰かが教えてくれるまで待っている人」です。

自発的に楽しい仕事の要素を発見できる人がいる一方で、ただ外発的に誰かが後押ししてくれるのを待っている人がいます。

同じ仕事をしていたとしても、全く別の考え方で取り組んでいれば、結果が違ってくるのも当然でしょう。「チャンスは無数に転がっていて、いつでも飛びつく準備はできている」と身構えている人もいれば「どんなに頑張っても報われない、だったら少し手を抜こう」と考える人もいます。

また「楽しいことには理由を必要としない」という点も大きな特徴です。夢中で絵を描いている子供にしても、大好きな恋人にしても、趣味のサーフィンにしても、「理由は分からないけど、とにかく好きだ」と感覚的に行動している人も多いのではないでしょうか。

「仕事は恋愛や遊びじゃない」という声が聞こえてきそうですが「仕事を楽しんではいけない」という決まりも無いわけで「仕事をするなら楽しんで取り組める方がいい」というのは誰もが望むことだと思います。

いずれにせよ、仕事の楽しさは自分の力で見つけなければなりません。学校の先生が教えてくれるわけでも、会社の上司が見つけてくれるものでもなく、ましてや両親が「コレが楽しい仕事よ」と用意してくれるものでもありません。

中にはそういった形で楽しい仕事に出会った方もいるかと思いますが、それでもやはり自分の力でやりがいを見つけ継続することができた、あるいはアンテナを常に広げていたから気づくことができたのだと言えるはずです。

誰かが教えてくれるのを待つのではなく、自ら積極的に行動することです。理由など考えずに直感的に動くもよし、根拠の無い自信に突き動かされるもよしです。他人の評価や意見はひとまず置いといて、素直な気持ちで楽しいと思えることに取り組んでみてください。

 

長所ばかりを伸ばす落とし穴

長所ばかりを伸ばす落とし穴

自分にとって楽しい仕事とは、同時に「自分の得意分野が活かせる仕事」でもあります。自分の長所を自覚し、それが十分に発揮できると自己評価を高めることにもなりますし、自信を持つこともできます。

ただし、長所ばかり気にかけていると「思わぬ所に落とし穴があった」なんてこともあります。その落とし穴とは「新しい自分の可能性に気づかないこと」です。

自分の長所や得意分野を決めつけてしまうことは「俺(私)にはコレしかできない」という先入観にもなりかねません。新しい分野に取り組もうとしても「自分の長所はここだから」と考え、見向きもしないこともあります。

もちろん、1つのことをとことん追求し、自分にしかない最大の武器として磨くのは素晴らしいことだと思います。他の道を断つことで自分を追い込み、誰にも真似できないことが可能になる人もいます。

ですが、そんな人たちでも、やはり同じ方法では通用しない場面も出てくるでしょう。あるいは移り変わりの激しい時代の中で、全く新しい技術を身につけなければならないケースもあるはずです。

大切なことは自分の可能性に蓋をするのではなく、できることをどんどん増やしていこうとする姿勢です。積極的に新しい分野に興味を持ち、今の自分が持っているスキルと組み合わせることで、新しい可能性を見出していくことです。

仮に挑戦した結果がダメだったとしても、決して落ち込んではいけません。むしろ「自分が苦手な分野に気づくことができた」と前向きに考えてみてください。

また、全く関係のないように見える2つ分野であっても、思いがけない共通点や活かす方法が見つかるものです。例えば、大学時代に学んだ心理学を、マーケティングや接客の仕事に取り入れてみるのもおもしろいでしょう。あるいは、長年培った農業の経験と機械工学の知識で、今までにない画期的な育成方法や収穫システムを開発できるかもしれません。

食わず嫌いではなく、とりあえず食べて自分の好みを知ることです。新たな自分の可能性を見つけ、いま持っている技術と組み合わせることで、自分だけの武器が出来上がることもあります。

どうしても自分にはないものが必要な場合は、それができる人を探して協力してもらいましょう。特にお互いの理念が一致していれば、予想もしてなかった化学反応が起きることもあるはずです。

柔軟な発想で自分の可能性を見つめ、興味を示したらとにかく行動に移すことです。「自分にできることはもっとたくさんある」と自身を信じてあげてください。

 

失敗を受け入れることで仕事が楽しいと思える

失敗を受け入れることで仕事が楽しいと思える

仕事で失敗したときに、結果ばかりに注目するのではなく、そこまでに至ったプロセスを考えなければなりません。「失敗から教訓を学び、同じ過ちを繰り返さない」ということは子供の頃から教わる基本的なことですが、大人になってから改めてその大切を知ることがあります。

失敗を経験したときに活かせなくなる悪い例として2つのパターンがあるでしょう。1つは悪い面ばかりに気を取られ、ネガティブな感情で物事をとらえてしまい自信を無くしてしまうパターンです。

頭では「後悔ばかりしてはいけない」と分かっていながら、どうしてもダメな自分を責め続けてしまいます。悪い結果の中にも「以前の自分より進歩した点」や「成長できた点」があります。それらには見向きもせず、自己評価を下げるような感情ばかり抱いてしまうのです。

もう1つのパターンとしては「自分の責任を認められない」失敗の受け止め方があります。これは失敗した責任は自分にあるのではなく、同じグループで作業した他の人物、あるいは自分がおかれている環境に責任を押し付けるような場合です。

「アイツの能力が低いせいで失敗した」とか「もっと予算があれば上手くいったのに」などと自分の責任はさておき、とにかく誰かしらに失敗の原因を当てはめてしまいます。こうなっては同じ失敗に直面したとしても、新たな責任追及相手を探すばかりで何度も同じ結果を招くことになるでしょう。

大切なことは「失敗は成功以上に価値のあるもの」だと認識することです。失敗の中には新たな自分の可能性を発掘できる素材が溢れています。極端な話で言えば、自分が失敗してきた数を自慢できるくらいの気持ちを持たなければなりません。

過去の失敗を思い出し、紙に書き出してみるのもいいでしょう。「若かったとはいえ失礼な態度を取ってしまった」とか「短期的な目標ばかりに気を取られ、長期的に見れば大きな損失になってしまった」といったことに改めて気づくはずです。

失敗は自信を失うものではなく、自分に自信をつける材料にするべきです。どんなに順風満帆に成功ばかり収めていても、失敗から学んだ教訓という土台がしっかりしてなければ、瞬く間に崩れてしまうこともあります。

どんなに楽しい仕事でもあっても、上手くいかない時期や乗り越えなければならない問題に直面することもあります。そんなときこそ「失敗したとしても、何か得るものがあるはずだ」と思い切って行動してみてください。

 

上手くいかないことに見切りをつける

上手くいかないことに見切りをつける

「見切りをつける」という言葉は、どこか物事から逃げているようなネガティブな印象を持つことがあります。たしかに、1つの目標を追い続けるとか、「自分はこの仕事で成功する!」と覚悟を持って挑むのは素晴らしいことです。

ですが、上手くいっていないことに執着するあまり、ずるずると悪い方向に進んでしまうこともあるはずです。いわゆる「やめるにやめられない」とか「引くに引けない」といった感情とも言えます。

ギャンブルに例えてみましょう。その日は負け込んでいる状態だったとして、運よくその日の負け分を取り返すことができたとします。ここで見切りをつければいいものを、過去に費やした金額を取り返そうとして、もう一勝負してしまう。

結果はどうあれ、恐ろしく感じるのは「今まで費やした労働力やお金、時間などの強い影響力」です。

例えば、1億円をかけたプロジェクトがあったとします。8000万円つぎ込んだ段階で、大きな問題に直面しました。競合している他社が先手を打って、同じプロジェクトを成功させたのです。こうなってしまっては自分たちのプロジェクトが成功する確率も低く、ましてや真似事だと批判を受けるかもしれません。しかし、費やした金額を考えれば後戻りはできない。残りの2000万円は投資するべきでしょうか?

冷静に考えれば、失敗に終わる可能性が高いため、これ以上の損失を出さないためにも見切りをつける方が賢明だと言えます。ですが、費やした金額にとらわれることで、意地とも言えるような非生産的な行動を取ってしまう場合もあります。

仕事についても同じことが言えるでしょう。「これまでに費やした時間や労力」を大切にするあまり、それが足かせとなって身動きが取れなくなってしまう場合です。

「本当にこのままでいいのだろうか?」と疑問を持ちながら、「今まで頑張ってきたことが無駄になる」とか「築き上げたキャリアを失いたくない」と何かと理由をつけて自分を言い聞かせてしまうのです。

上手くいかないことに見切りをつけると、驚くほどパワーがみなぎるものです。もちろん、見切りをつけることで生じるリスクや問題も出てきます。ですが、決断するのは自分自身であり、責任を取れるのも自分自身でしかありません。

大きな決断をする際は、過去のコストに注目するのではなく、未来のメリットを考えてみてください。今やらなければ後悔すると思うのであれば、未来の自分に投資することです。

 

楽しい仕事を構成する3つの条件

楽しい仕事を構成する3つの条件

「情熱を持って仕事に取り組む」どんな仕事においても、情熱を持つことが大切だと教わります。ですが、何をやりたいのか分からない人に「情熱を持て!」とアドバイスするのは少々意味が広すぎるように思えます。

もちろん、情熱を持つことは素晴らしいことだと思いますし、情熱に突き動かされることで幾度となく大きな壁を乗り越えられるものです。

また「好きなこと」が必ずしも「得意なこと」ではない場合もあるでしょう。どんなに好きなスポーツでも恵まれた体格や才能を持ち合わせてなければプロとして活躍するのは難しいはずです。または、自分が得意だと思っていることでも、周囲からの評価が伴っていない場合もあります。

情熱と卓越した技術を持ち合わせていながら、それを活かす環境が整っていない場合も考えられるでしょう。需要と供給という言葉に置き換えられるかもしれません。

あるスポーツが好きで誰にも負けない情熱と素晴らしい技術を持っていたとしても、活躍できる場が存在しなければどうしようもありません。絵を描く情熱と技術があったとしても、えてしてこういった才能が活躍できる環境は少ないものです。

要約すると、楽しい仕事・やりがいのある仕事とは「情熱・技術・環境」といった3つの条件を満たしているものだと思います。

どんなに素晴らしい技術と活躍できる場があったとしても、情熱がなければ続けることはできません。情熱と環境が整っていたとしても、それに見合った技術がなければ結果を残すことは難しいでしょう。情熱と技術があったとしても、ニーズが少なかったり、市場規模が小さければ大きな活躍は期待できないかもしれません。

ただし、3つ目の環境に関しては、自らの手で切り開くことができるはずです。もちろん、多大なる苦労と時間を要する場合もありますが、それに見合った価値は十分にあると言えます。

キレイごとだとしても、やはり「毎日の仕事が楽しく、充実感もあり、お給料もいい」というのは誰もが求めるところでしょう。「理想をとことん追求する」これこそ「仕事が楽しい」と思える根本的な原動力になるのではないでしょうか。

関連記事:後悔しない自分らしく生きる8つのコツ

以上がOfeeからお届けする「仕事が楽しいと思えるようになる6つのアドバイス」になります。やりがいのある仕事を探している方に、転職しようか迷っている方に、今の仕事を続けるべきか悩んでいる方に、少しでも参考にしていただけたら幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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