パーソナルスペース

パーソナルスペースとは、他人が近くに居ると何となく落ち着かなくなったり、他人が遠くに居ることによって安心感を得たりする「自分自身が持っている個人の空間」の事。

満員電車でストレスを感じたり、複数の他人とエレベーターで乗り合わせてるときに階数表示をジーッと見たり、好きな異性に近づいたり、嫌いな人から遠のいたりする。

これは持っているパーソナルスペース(個人空間)を他人に侵入された事の表れや、恋人同士の親密な証であり、目には見えない空間領域があるものと考えられています。

動物でいえばテリトリー(縄張り)、人間でいえば個人空間(パーソナルスペース)。

またパーソナルスペースは、人が持ち運んでいる事から「ポータブルテリトリー(Portable-Territory)」つまり「携帯される縄張り」とも呼ばれることがあります。

なおパーソナルスペースとは未だ全てが解明されているワケではなく、不確かな部分があるのも事実なので「こうすれば、そうなるのか!」のように信じ込まず、「へぇーなるほどね」のようなスタンスで読んでいただけたら幸いです。

パーソナルスペースから学ぶ男女の恋愛」の方では、特に恋愛のパーソナルスペースについてまとめているので、よろしければご覧ください。(別ウィンドウで開きます)

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パーソナルスペースとは?

冒頭でも説明したようにパーソナルスペースとは「個人が持っている縄張り意識」のようなもの。

動物の「縄張り」とはまた少し違い、自分のパーソナルスペースが保たれているときは快適であり、逆に他人が入ってきたりすると不快に感じる空間です。

多くの人は暗黙の領域として使うことによって、他人と円滑な関係を心掛けようとしているといわれています。

 

男性トイレで人気の場所

パーソナルスペースを確認するために男性トイレで行われたある実験があります。

下の図のようにトイレにやってきた男性が、どの場所を好んで使うのか?というもの。

トイレの実験

この調査によると一番人気のあったのは入口から最も遠い5番の場所で、次いで2,3,4番の順。

一番奥の5番が人気があったのは左隣に人が来ることはなく、プライベートが守られるからだと推測されます。

次に人気のあった2番と3番は、5番を利用している人から、あるいは洗面台を使っている人から離れているため(後から来る事も想定している)。

4番があまり人気がなかったのは、最も人気のある5番の隣であったためだと考えられ、この結果はアメリカで行われた似た調査でも一番奥の場所が人気でした。

国籍が違っても男性トイレ一番人気の場所は同じなので、男性に共通しているパーソナルスペースが働いているといわれています。

 

年齢によって変わるパーソナルスペースの大きさ

ある調査によると、会話の際に使われる距離は、年齢が上がるにつれて大きくなる傾向にあり、40歳前後で最も大きくなり、その後再び小さくなるという結果が出ています。

子供は成長するにつれて、しがみつく、ひざの上に乗る、などの行為を控えるようになり、周りの大人は子供の自律を促すように対応する。

40歳前後で距離が最大になるのは、その年齢の人たちが社会の中で最も独立性を要求されているためで、それ以降から小さくなるのは、老化による筋力の衰えが始まり周りの助けが必要になってくるためだといわれています。

また現代の日本の場合、20代の同性ペアのパーソナルスペースは、50代のモノより小さくなり、特に20代の女性同士が最も小さくなる。

この20代の方が小さくなるのは、若者たちの他人への依存度が高く、幼児性が表れているのではないかと推測されています。

 

パーソナルスペースの大きさを測る

目に見えないパーソナルスペースを測る方法は、実測で測る方法と、投影法的な手法による測り方の2種類があります。

実測的な測り方

  • 実際に歩道を歩いている2人を写真やビデオで撮影したり、直接観察して距離を測ったりする方法。
  • 上の方でも解説した男性トイレのように、他人に接近されたときに、どのような行動を取るか調べる方法で侵入実験とも呼ばれます。
  • 他人に近づかれた人が「不快に感じる」位置を見つけ出し、それをパーソナルスペースの境界線とする方法。

投影法的な方法

  • 切り抜いた人物像や人形を使った方法。小学生に対象となる人物(親、友達、先生)の切り抜き像を紙に貼ってもらい、パーソナルスペースの違いをみる。
  • 紙とペンを使った方法。目盛りのついた解答用紙の中心に人物像を描き、この目盛りの方向を頼りにパーソナルスペースの大きさと方向を決めていく。

以上のような方法で測っていくのですが、測定の方法や状況によってその大きさは変わってしまうので「この大きさです」とは特定できないのが現状のようです。

 

パーソナルスペースの形は男女で違う

よくパーソナルスペースの形は下の図のように男性は中心を後方に置いた細長い楕円で、女性は丸みを帯びた円に近い形だといわれており、パーソナルスペースの男女の形は違うものだとされています。

パーソナルスペースの男女の形

しかし、男性と女性によってパーソナルスペースの形が変わる事もそうですが、接近する性別、既知なのか、見知らぬ人なのかによっても変わります。

例えば男性を中心に置いた場合、既知の同性(男性)が近づいてきたときに最もパーソナルスペースが小さくなり、未知の人が近づいて来ると大きくなる傾向があるようです。

また未知の女性が近づいてきた場合に、一般的に言われている中心を後方に置いた細長の楕円形になると推測されます。(下の図)

パーソナルスペース男性の距離

 

パーソナルスペースの実験

どのようにしてパーソナルスペースが私たちの生活に影響しているのかを解説するために、心理学の実験を交えながら紹介してきたいと思います。

例えば、電車の座席、電話ボックスの詰め込み実験、エレベーターに入る人数の男女比、など身近な場所には、たくさんのパーソナルスペースが存在していることを実感できるはずです。

 

電車の座席

上の図で話したように、パーソナルスペースは相手を知っているか知らないか、異性か同性か、などによって変化することから伸縮性を持っている事が明らかになっています。

空いている電車に乗ると、席がガラガラにも関わらず、それぞれの人が等間隔に一定のスペースを保っていることがよく見られます。

これは電車に乗っている間、他人から自分のパーソナルスペースに侵入される事を防ごうとしています。

満員の電車で、新たに乗客が乗り込んできたとき、自ら体を横にズラしたり後退したりすると思いますが、これは他人が自分のパーソナルスペースに侵入してきたことによる防衛本能だといえます。

出勤時や帰宅時のラッシュアワーになると、そこにはパーソナルスペースを保てるほどの距離は無くなってしまい、人は腕を組んだり、広告などをジーッと見つめたりします。

これは、自らパーソナルスペースを一時的に縮小して、不快な状況を耐えようとしている表れなのです。

 

電話ボックスの詰め込み実験

日本で行われた実験で「電話ボックス詰め込み実験」があります。

満員状態を再現するために電話ボックスを用意し、お互い見知らぬ10人の男女サラリーマンにお願いして、電話ボックスにギュウギュウに入ってもらう。

リハーサルの段階では見知らぬ10人を詰め込むことができたが、本番になると入りきったものの、電話ボックスのドアを閉めることができませんでした。

「リハーサルから本番の間に人の体が膨らんだのか?」のような超常現象のように思えますが、実はこのリハーサルから本番の間には1時間ほどあいており、10人の見知らぬ人たちが、知り合い同士になってしまいました。

他人だからこそ強い力でグイグイ体を押したり、所構わず触ることができたのが、知り合いになったことにより、できなくなったというわけです。

アメリカの大学で学生による「狭い電話ボックスに何人詰め込められるか?」という世界記録に25年間も挑戦しているものがあり、1984年に「24人」という新記録が出ています。

この競技に参加している学生は、新記録を作るためにお互いを理解し、体を密着させたり、人の上に乗ったりという事を楽しんで行っていたと考えられます。

つまり気持ちやモチベーションの持ち方次第で、パーソナルスペースは伸縮する可能性があると思われます。

 

エレベーターの男女比率

あるデパートの特売場が設けられた階で、婦人客ばかりをエレベーターに押し込んだところ、最高で38人詰め込むことができた。

他のビルで同じ型のエレベーターに男性だけを詰め込んだところ、同じように38人詰め込むことができた。

しかし、定員19名のエレベーターに対し45人もの男女半々の人々が乗り込んだという事例がありました。

実はこれ「男女半々」というのが大きなポイント。

男性の体は横幅の広い形をしていて、女性の体は円筒型。

なので男女を組み合わせることにより、同じギュウギュウ状態でも、効率よく空いたスペースを埋められるのだといわれています。

現在でも電車で「女性専用車両」などのように、女性だけが乗れる車両がありますが、乗れる乗車率だけを考えた場合、女性だけで乗るより、男女の比率が半々になった方が多く乗せられることが分かっています。

 

性格や文化によるパーソナルスペースの違い

パーソナルスペースは状況パーソナリティによって、その形や範囲の大きさは変化するといわれています。

また人の外交性、内向性の違いからもパーソナルスペースの大きさが変わる事が分かっており、自分の性格からこれらを参考にすることで、適切な距離を保つことができ、生活に役立てることが期待できるでしょう。

 

状況的パーソナリティ

エドワード・ホールは「人は日常生活の中で習得した状況的パーソナリティ」を持っていると述べています。

状況的パーソナリティとは、人の本質的な性格よりも、対人場面において、その人がどう対応するのか、という観点に注目したもの。

エドワード・ホールは性格の最も単純な形態を、密接距離、個体距離、社会距離、公衆距離に分けられる発表しています。(後で詳しく解説)

また状況的パーソナリティは毎日の生活の中から得られるものなので、その人の生活している文化の影響を受けるといわれています。

例えば、会話をしている時に相手との間に取る距離は、欧米人よりアラブ人の方が短く、アラブ人は相手の近くで話すことが状況的パーソナリティのひとつになっていると考えられています。

 

外交性の人と内向性の人

道を歩いていて、それほど親しい関係ではない明るい人が近づいて来て、肩をポンと叩かれたり、近い距離で話しかけられ、驚いたことはないでしょうか?

一般に外交性の人は、内向性の人よりもパーソナルスペースが小さい事が知られており、内向性の人にとっては近いと感じる距離で話をしたりすることが分かっています。

分析心理学者のユングによれば、外交性と内向性の性格の特徴は以下のようになります。

外交性の人

  1. 関心が外に向いている
  2. 客観的
  3. 社交的
  4. 殻に閉じこもって身を守ろうとしない
  5. 自信が強い
  6. 他人がいる場合の方が仕事ができる

内向性の人

  1. 関心が内に向いている
  2. 主観的
  3. 孤独で外界から身を守ろうとする
  4. 自信が強くない
  5. 他人がいると仕事ができない

こうした外交性と内向性の特徴から、パーソナルスペースを考えると、外交性が強い人は、対人関係に自信を持っており、他人と一緒にいることを好み、関心が外に向いているので、パーソナルスペースは小さいと推測できます。

逆に内向性が強い人は、自分の殻に閉じこもり、他人がいると仕事ができなくなることから、パーソナルスペースは大きくなるのだといわれています。

 

パーソナルスペースの距離

エドワード・ホールは人間の行動は言語と空間行動という2つの要素から影響を受けていると考え、空間行動については、動物行動学を参考に、人間にも距離帯があることを見出しています。

ホールはアメリカ東沿岸生まれの人々の面接を繰り返した結果、日常生活で使われる距離帯は大きく分けて4種類(密接距離、個体距離、社会距離、公衆距離)があり、それぞれの距離帯が近接相と遠方相に分けられることを発見しています。

パーソナルスペース・4種類の距離

文化によって大きく影響を受けることから、日本人にも当てはまるとは言い切れませんが、相手や場面に応じてこの距離を使い分ける事により、快適な社会生活を送れるかもしれません。

特に異文化の人(外国人)と触れ合うことによって相手との距離の違いを実感できるものだと考えられます。

ではそれぞれのパーソナルスペースの距離と特性をみていきましょう。

 

密接距離(近接相)

密接距離は最も短い距離であり、近接相(0~15cm)は愛撫、格闘、慰め、保護のための距離といわれています。

この距離は言葉を交わすより、視線を合わせたり、体を触る、体温を感じることなどが重要なコミュニケーションになってきます。

例えば、恋人同士や夫婦は愛を確かめ合うために、手を繋いだり、抱きしめ合ったりします。

特に親しい友達がひどく落ち込んでいる場合などは、肩を寄せ合って慰めたりします。

幼い子供と危険な場所にいるときは、手を繋いだり、だっこして守ろうとします。

 

密接距離(遠方相)

密接距離の遠方相(15~45cm)は、頭、ひじ、腰などが触れることはないが、手で相手をさわる事が出来る距離です。

この距離は、お互いの顔が近くなることから知覚的な歪みが生じ、生理的な不快感をもたらすことがあるとされています。

例えば、親しい人とヒソヒソ話をするときや、体が密接するダンスをするときがこの距離。

満員電車の中で他人とこのような距離になると、不快感が強くなり、腕を組む、目をそらすなどして心の平温を保とうとします。

 

個体距離(近接相)

個体距離の近接相(45~75cm)は、どちらか一方の人が自分の手足を使って、相手の体に触れられる距離の限界です。

この距離になると相手の表情を正しく見分けられるとされています。

例えば、夫婦において妻が夫のこの距離に入ることは普通ですが、他の女性がこの距離になると、周囲の人は違和感を与えられる。

また約50cmという距離は、相手を説得する際に効果的な距離だといわれており、相手を掌中にとらえてしまう距離ともいわれています。

 

個体距離(遠方相)

個体距離の遠方相(75~120cm)は、両手を伸ばせば指先を触れ合うことができる距離で、体によって相手を支配する限界の距離です。

この距離は相手の表情を細かく見分けることができるので、個人的な関心事を話し合う場や、私的な交渉の場などによく使われます。

 

社会距離(近接相)

社会距離の近接相(120~210cm)は、相手の体に触れる事も、相手の微妙な表情の変化を見ることができない距離です。

個人的な用件のときは使いませんが、仕事場で同僚との距離としてよく使われます。

例えば、パーティーなどの社交場や、秘書や応接係が接客応対のときのこの距離は、形式的なコミュニケーションである意味合いが強くなる。

またこの距離に立って相手を見下ろすと威圧感があるとされています。

 

社会距離(遠方相)

社会距離の遠方相(210~360cm)は、顔の細部は見えないが、相手の姿全体が見やすくなる距離。

仕事上の話し合いなど、形式的な人間関係の場でよく利用され、他人を気にしないで仕事に集中できる距離ともいわれています。

これは仕事の効率を上げる事に効果的だと考えられ、大きなテーブルで3mほど間隔を離せば、お互いに別々の仕事に集中でき、好きなときに話し合う事ができる距離とされています。

 

公衆距離(近接相)

公衆距離は人が利用する最も遠い距離で、近接相(360~750cm)は、相手の様子がわからなくなり、個人的な関係が成立しにくくなる距離。

この距離になると、言葉づかいに変化が表れ、無意識な逃走反応が起こりやくなるといわれています。

例えば、講演会などで「つまらなかったら途中で抜け出そう」と考えている人が、講演者から離れた出入口に近い席に座り、自分の行動を他の人に目につきにくくする距離などが挙げられます。

 

公衆距離(遠方相)

公衆距離の遠方相(750cm~)は普通の声のボリュームで話すとニュアンスが伝わりにくくなり、表情や細かい動きがわからなくなり、個人的なやり取りが極めて困難な距離です。

この距離では言葉はハッキリと発音はされるが固くなり、身振りや姿勢などを使ったコミュニケーションが中心となる。

講演会や演説会でよく利用され、大学の大教室での抗議などでもみられます。

また、大物政治家や著名人などの公的重要人物の周りは10m以上の距離が保たれることが多く、ジョン・F・ケネディのアメリカ大統領への指名が確実になった日を境に、周囲の人は約910cm以上近づく事ができなくなったとの逸話もあります。

 

パーソナルスペースが与える印象

パーソナルスペースは他人が侵入することにより不快に感じるだけではなく、レストランの相席で人気の場所、リーダーになりやすくなる席、さらにはテーブルの形によって与える印象が変わってきます。

最後に心理学の実験をいくつか紹介しながら、その結果、そうなった理由を解説していきたいと思います。

 

相席に表れるパーソナルスペース

よくレストランや食堂なので店内が混みあってくると、店員から「相席お願いできますか?」などのように求められることがあるかと思います。

ある実験では、相席の際に最もよく好んで座られる席を調査しました。

相席の実験

まず上の図のように、ひとつのテーブルを囲んで6つの席があり、左下の2席に知り合い同士の先客を用意し、相席を意図的に作り上げる。

その後、あとから来た客がどの席を選ぶのか調査。

すると一番人気だったのは、B席で52%となっている。

この席は先客の二人から最も離れた距離にあります。

C席においては他人と目が合いやすい事、A、D席は社会空間に近すぎる事などの理由から不人気であったと推測できます。

 

リーダーになる席

5、6人で話し合いをしていると、いつのまにか誰かがリーダーシップを取りまとめようとします。

特に、リーダーがあらかじめ決まっていない話し合いの場などでは、リーダーになりやすい席に座ることにより、リーダーシップを取りやすくなる事が確かめられています。

例えば角テーブルの場合、初めて会った5人にテーブルを挟んで座ってもらい討論してもらうという実験がありました。

テーブルの片側に2席、向かいに3席を用意し、2人と3人分かれて話し合ってもらい、討論が終わった後に「誰が実質的なリーダーでしたか?」と尋ねると。

2人で座っていたグループの方が、3人で座っていた側のグループよりも2倍以上も多くリーダーだと思われました。

少人数で座った人は、他の参加者の注目を集めやすく、発言もしやすくなります。

また全体の様子も見やすいので、全員の言動が把握しやすくなるわけです。

そして丸テーブルで討論すると、参加者全員が対等になり、リーダーシップをとりにくくなります。

しかし、両脇が空いている席に座る事で、その人がリーダーシップを取りやすいことが分かっています。

下の図のように約2.5mの丸テーブルで討論する際、A、C、Gを空席にすると、両脇が空いているBやHに座った人がリーダーになりやすいのです。

丸いテーブルのリーダーシップ

そして大きな角テーブルになると、長い辺の中央に座る人と、短い辺に座る人がリーダーシップを取りやすく。

さらに長い辺の中央のリーダーは課題の解決を最優先にする、短い辺に座ったリーダーは人間関係を大切にし、情熱的なリーダーシップをとりやくなるとされています。

 

角テーブルと丸テーブルが与える印象

角テーブルや丸テーブルは話し相手を対等にするだけではなく、相手に与える印象にも影響を与えます。

アメリカで行われたある実験で下の図のように、大学教授と学生が四角いテーブルに座った場合と、円卓に座った場合を比較したものがあります。

テーブルの形が与える印象

まず円卓でしばらく話をした後、学生に教授の印象を尋ねると「公平、世話好き、親しみがある、話をよく聞いてくれる、オープンな人柄だった」などのような答えがありました。

同じ教授が四角いテーブルで話した後の場合「権威主義的で、攻撃的だった」と評価されています。

以上のように、円卓の場合はプラス要素が強く評価され、四角いテーブルはどちらかというとマイナス要素が強く見られたというわけです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

パーソナルスペースとは単純な縄張り意識というわけではなく、その人の心理や文化、またテーブルの形にすら影響を受け、変化することが分かったと思います。

私たちが社会の中で生活していく上で、パーソナルスペースの適切な距離を取る事ができれば円滑な関係を築く事が期待でき、パーソナルスペースを応用することで自身の精神的な安定を保つことができると考えられます。

パーソナルスペースに関する事例や実験はまだまだあり、解明できていない事もたくさんあります。

もしこの記事が多くの方に読まれるようでしたら随時内容を更新していきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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