採れたての卵が新鮮で最もおいしいと思っていたら実は間違い。
ニワトリの卵が最もおいしく食べられるのは産まれてから5日以降。
これは産まれたての卵の中には炭酸ガスが入っていて、日が経つごとに徐々に抜けていき、熟成されておいしくなる。
現在売られている卵には採卵日が書かれているモノもあり、そこから5日後を計算することもできる。
賞味期限から計算する場合、賞味期限は25℃以下で保存した場合21日以内となっており、そこから16日を引いた日付以降が最もおいしくなる。
卵の黄身のオレンジは生産者によってつけられる
また卵のオレンジ色の黄身は新鮮でおいしいと感じるかもしれないが、実はこの色、卵生産者が意図的につけている。
ニワトリのエサに赤いパプリカを使用することで黄身の部分がオレンジ色になるのだ。中には唐辛子を与えている養鶏所もあるという。
与えるエサによって黄身の色が変わるのだから黄色ではない黄身の卵もできる。
例えば白い黄身の卵。これはエサに国産米を与えて育てたニワトリから産まれる。この黄身の白い卵は、一般的な卵に比べて脂質が少なく、カロリーが低いという特徴がある。値段は4個入りで400円前後と少々お高め。
卵を保存するときの正しい置き方
そして、意外に知られていないのが卵を保存するときの置き方。
冷蔵庫には卵を置く専用の場所まであるが、とんがっている方を上向きにしている方が多いのではないだろうか?実は、丸みを帯びた方を上にするのが正解。
卵は呼吸する食材であり、生きている。卵の底(丸みがある方)には呼吸するための小さい穴があいており、その部分を上にすることによって劣化を防ぐことができる。
また、ゆで卵の殻はむきにくいとされているが、それは卵白に含まれている二酸化炭素が過熱されることにより膨張し、薄皮と卵白が密着してしまうから。
対処法として茹でる前に先ほど説明した卵の底(丸みのある方)に針で小さな穴を開けることによって二酸化炭素が抜けるようにしておくと殻が剥きやすくなる。
そして新鮮な卵よりも少し鮮度の落ちた卵の方が剥きやすい。
ニワトリはなぜ毎日卵を産む?
最後に、ニワトリの卵を産む習性に関する雑学。
一般的に鳥は繁殖期にしか卵を産まないのに、養鶏場のニワトリはなぜ毎日のように卵を産むのか?
これはニワトリを人の手によって品種改良した結果でもあるのだが、もうひとつの要因としてニワトリの「産んだ卵がなくなると産み足す」という習性がある。
これらによって年間を通して卵を大量生産できるわけだ。
ちなみにニワトリは一年間に300個近くの卵を産む。
また市場には白と茶色の卵があるが、これはニワトリの色によって決まる。
つまり白い鶏からは白い卵、茶色の鶏からは茶色い卵が産まれ、栄養価についても大きな違いはない。
しかし、人にはオレンジ色の黄身や、茶色い卵などの暖色系をおいしそうだと感じる先入観があるのも事実。
目で見ておいしいものは実際に食べても、おいしく感じるわけだ。
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