夜中に小腹が空いたときにむしょうに食べたくなる、あのスパイシーなソースの香りがたまらないカップ焼きそば。
各メーカーから様々なカップ焼きそばが発売されているが、昔からの定番といえば「日清焼そばUFO」だろう。
日清焼そばUFOが誕生したのは1976年(昭和51年)5月のこと。日本初の皿型容器を採用したインスタント麺として発売された。
発売当初は東日本と西日本の2種類のパッケージがあったが、今では西日本版のものに統一されている。
ちなみに器の大きさは直径18cm、深さが役4.8cmある。
発売した翌年には、ピンクレディーをCMに採用し、あの有名な曲「UFO」とともに宣伝すると一大ブームが起こった。それ以降日本のカップ焼きそばと定着したロングセラー商品だ。
このピンクレディーのUFOという曲、円盤型の器からこの「日清焼そばUFO」というネーミングはあの未確認飛行物体を意味するUFOからきていると思われがちだが、実は違う。
Uは「うまい」、Fは「太い」、Oは「大きい」の頭文字をとったもので、未確認飛行物体とは無関係だった。
現在では、定番の日清焼そばUFO以外に、塩カルビ、明太子マヨ、甘口こくうまソースなどの味のバリエーションもあり、ビッグ、RED.DEVILビッグ、プチUFOなどの大きさもある。
変わりダネとしては、UFOそばめしなんていう商品も発売されている。
さらに、UFOというネーミングからカップ焼きそばの形をしたラジコン(フライングUFO)も抽選でプレゼントしていた。ここまでくるとうまい、太い、大きいの由来はどうでもいいように思えてくるが・・・。
またインターネット上ではこの「日清焼そばUFO」に様々なアレンジをすることも流行っている。
コールスローを混ぜたり、広島風お好み焼きにしたり、インスタントコーヒーを少量加えたり、フレンチソースをかけたりとちょっと試すのも勇気がいりそうなものがあるが、気になった方はためしてみてはどうか。
カップ麺の3分に隠された意外な心理
カップ麺の出来上がりまでの3分というのはどのようにして決まったのか?
それは、最初にカップ麺を売り出した日清食品のカップヌードルが、この3分を設定したためで、後から発売された商品もこの時間に合わせたといわれている。
ではなぜ、1971年に発売されたカップラーメンが、誕生から45年もの年月が経っているにもかかわらず、この3分という時間は短縮されないのだろうか?
これだけ技術が発展しているのだから、もっと短時間で食べられるカップ麺が出てきてもいいような気がするが・・・。
実は、技術的には可能だという。
実際に1分で食べられる商品が発売されたこともあったのだが、その後3分に戻し、各社が統一したのにはある人間の心理に関係があるというのだ。
夜中に小腹が空いて、カップ麺を食べようとする、お湯を注ぎ、いざ食べようとするまでに「食べたい」という欲求が高まってくる、その期待感のピークが3分なのだという。
1分だと短すぎて期待感が高まらないうちに食べるのでうまさを十分に感じられない。
5分以上だと期待感を通り越してイライラになってしまう。
その中間の3分こそ、カップ麺が食べごろになる時間と食べる側の心理のピークとでマッチしたというわけだ。
また、カップラーメンの先行商品であるチキンラーメンは出来上がりの時間を「2~3分」と表記していた時代もあったそうだ。
これは麺の硬さには個人の好みがあり、2分でも硬い麺が好きな人はおいしく食べられるという意味合いだったという。
しかし、カップヌードルの影響もあり、現在では3分で統一されている。
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