砂漠

冬になると問題になる乾燥、ウィルスの蔓延などで体調にも影響してくるやっかいなものだ。

暖房をつけてそのまま寝てしまい、朝起きたら喉が異常なほどカラカラだったなんていう経験も多いはず。

また超高層ビルやオフィスビルで働くOLは特に乾燥に悩まされるという。

乾燥がひどくなると、肌の保湿がなくなるためメイクのノリが悪くなったり、しわが増えて老けて見えたり、粉がふいたりして最悪なのだ。

あるOLを対象に行ったアンケートでは「どんな時に乾燥していると感じますか?」という問いに対し、「洗顔の後」「夜帰宅後」を抑え「オフィスにいるとき」が半数以上も票を占めた。

ではオフィスが乾燥してしまう理由は何だろうか?

原因のひとつとしてあるのがオフィスビルの密封性の高さ。

一般家庭において暖房をつけたからといってすぐオフィスビルのように乾燥に悩まされることはないし、昔のビルは乾燥に悩まされることはなかったという。

だが建築技術が進歩し、空調効率を上げるために外気をできるだけ遮断させる設計ができてきた。

空調効率を良くするために、外気を入れないのだからオフィスで暖房や冷房を使えば空中の水分は出ていく一方なのだ。

乾燥の対処として、小型の加湿器をデスクの上に置いたり、ハンディミストでこまめに水分を顔に補給したり、自然に水分を蒸散させるために観葉植物を置いたりするといいかもしれない。

しかし、前にも述べたようにオフィスは空調効率が高く広い、そして密封されているので、それほど効果は期待しない方がいいだろう。

 

オフィスの色はなぜグレーが多い?

オフィスの乾燥つながりで、日本のオフィスカラーについての雑学をご紹介。

現在のオフィスの色はグレーが使われていることが多い、机やイス、本棚などもグレーが多いだろう。

戦前は木材を使ったものが多く、オフィス全体を見ると木の色が目立っていた。

日本のオフィスがグレー系になったのは、終戦後のCHQ(連合国軍最高司令官総司令部)による占領時代のこと。

アメリカ軍はオフィス用機器の色を指定し、陸軍は松葉色、海軍と空軍はグレー系で揃えていた。

その需要を満たすため、日本でスチール製の事務機器が製造されるようになり、やがてそれがアメリカ軍だけではなく、日本の一般企業にも普及した。

そこから日本全国にグレー系の事務機器が定着していったわけだ。

ちなみにアメリカの海軍と空軍が事務機器をグレー系にしたのは塗装会社のデュポンがグレー系には気持ちを落ち着かせる効果があるといってオフィスの色に提案したことが始まり。

色彩学でグレーは「上品でオシャレ」「穏やか」「落ち着いた雰囲気」などの心理効果があるといわれている。

 

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