赤ちゃん

よく妊娠中にお腹の赤ちゃんにクラシック音楽を聞かせたりすると、感受性が豊かになったり、記憶力がよくなる、などといわれているが・・・。

実は効果があるのかわかっていないのが現状だという。

フランスの研究で、妊娠2か月の胎児に「母親の声」、「他人の女性の声」、「クラシック音楽」の3種類を聞かせて脳の活動を観察した。

結果は「母親の声」>「他人の声」>「クラシック音楽」の順番で反応が大きかったのだ。

この結果により、お母さんが積極的に話しかけるのが効果的なのではないかといわれている。

お腹の中にいる赤ちゃんに聞こえるのは低音のみで、音楽を聴かせたとしても、そのままの音程で赤ちゃんに届くわけではない。

また驚くことに赤ちゃんは、「顔の表情」と「感情の声」がマッチングできることがわかっている。

母親の場合は約3.5ヶ月で、父親の場合は8~9ヶ月で声と感情をマッチングできるといわれている。

つまり残念なことに、生まれてから8か月までは父親は他人と同じなのだ。

 

赤ちゃんには生まれる前の記憶がある

生まれたばかりの赤ちゃんはただ泣くだけで何もできないし、お腹の中での記憶もないと思っている方は多いはず。

しかし、最近の研究によって生まれる前や出産時の赤ちゃんには記憶があることがわかってきたという。

産婦人科医の池川氏著書の「おぼえているよ。ママのおなかのなかにいたときのこと」の中で興味深い調査結果がある。

1~6歳の子供を持つ母親を対象にした調査では、「胎内での記憶を話したことはありますか?」という問いに対して53%が、「出産時の記憶を話したことはありますか?」に対しては42%もの子供が話したことがあるというのだ。

また「ママのお腹の中で何してたの?」という問いに対し、子供は「おどってたんだよー」とか「ねんねしてたの」などと話したという。

中には驚くような子供の証言もあり、妊娠中に電話オペレーターの仕事をしていた母親に対して「ママの声も聞こえてたよ。ママ、お電話ばかりしてたよね」と鮮明に胎児のときの出来事を記憶していたのだ。

またスウェーデンのレナード・リグハート医師による報告では、生まれたばかりの赤ちゃんをお母さんのお腹の上におくと、おっぱいまでよじ登って吸いつこうとするという。

現場の撮影映像もあり、現在では定説として認められているそうだ。

ただし、これは自然な分娩で生まれた赤ちゃんだけに見られることで、無痛分娩の場合は見られないという。

なんとも不思議な底力を赤ちゃんは持っていると認めざるをえないだろう。

キスで赤ちゃんに虫歯がうつる

よく昔の人は消化に良くなるといって、一度よく噛んだものを赤ちゃんに食べさせたりしていたが、実は間違い。

虫歯は一種の感染症のようなもので、通称ミュータンス菌と呼ばれる連鎖球菌が原因で虫歯になる。

赤ちゃんが生まれたとき口の中はほぼ無菌、ではどこからミュータンス菌は感染するのか?

それは、ほとんどお母さんの口から。

ミルクの温度を確かめようと唇で哺乳瓶の口に触れたり、離乳食を食べさせるときに使うスプーンから、あるいはキスをしただけでも虫歯は感染する。

「じゃあ全部殺菌してから使わないと!!」「キスしなければいいんでしょ!?」などと神経質になり過ぎる必要はない。

腸内細菌と同じで口の中にも悪玉菌だけではなく、善玉菌もちゃんといる。

生まれたての赤ちゃんのまま無菌で成長することはほぼ不可能だし、パパやママがきちんと歯を磨いて口の中を清潔にしていれば問題ないのだ。

仕事帰りのパパは、赤ちゃんにキスする前に、手洗いだけではなく歯磨きもちゃんとしておこう。

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