今日は政治に関する雑学をいくつかご紹介。
「歴代総理大臣には東大出身が少ない」以外の記事は以下のように。
みなさんは日本の歴代総理大臣の中で東大出身者が少ないのをご存じだろうか?
驚くことに78代の宮澤喜一氏以降、東大出身は鳩山由紀夫氏の2人だけなのである。
では日本の大学の中で最高峰ともいえる東京大学からなぜあまり総理大臣が生まれないのだろうか?
ちなみに歴代の総理大臣は以下のようになっている。
- 初代 伊藤博文(いとうひろふみ)
- 2代 黒田清隆(くろだきよたか)
- 3代 山縣有朋(やまがたありとも)
- 4代 松方正義(まつかたまさよし)
- 5代 伊藤博文
- 6代 松方正義
- 7代 伊藤博文
- 8代 大隈重信(おおくましげのぶ)
- 9代 山縣有朋
- 10代 伊藤博文
- 11代 桂太郎
- 12代 西園寺公望(さいおんじきんもち)
- 13代 桂太郎
- 14代 西園寺公望
- 15代 桂太郎
- 16代 山本権兵衛(やまもとごんべえ)
- 17代 大隈重信
- 18代 寺内正毅(てらうちまさたけ)
- 19代 原敬(はらたかし)
- 20代 高橋是清(たかはしこれきよ)
- 21代 加藤友三郎(かとうともさぶろう)
- 22代 山本権兵衛
- 23代 清浦奎吾(きようらけいご)
- 24代 加藤高明(かとうたかあき)
- 25代 若槻禮次郎(わかつきれいじろう)
- 26代 田中義一(たなかぎいち)
- 27代 濱口雄幸(はまぐちおさち)
- 28代 若槻禮次郎
- 29代 犬養毅(いぬかいつよし)
- 30代 齋藤実(さいとうまこと)
- 31代 岡田啓介(おかだけいすけ)
- 32代 廣田弘毅(ひろたこうき)
- 33代 林銑十郎(はやしせんじゅうろう)
- 34代 近衛文麿(このえふみまろ)
- 35代 平沼騏一郎(ひらぬまきいちろう)
- 36代 阿部信行(あべのぶゆき)
- 37代 米内光政(よないみつまさ)
- 38・39代 近衛文麿
- 40代 東条英機(とうじょうひでき)
- 41代 小磯國昭(こいそくにあき)
- 42代 鈴木貫太郎(すずきかんたろう)
- 43代 東久邇宮稔彦王(ひがしくにのみやなるひこおう)
- 44代 幣原喜重郎(しではらきじゅうろう)
- 45代 吉田茂(よしだしげる)
- 46代 片山哲(かたやまてつ)
- 47代 芦田均(あしだひとし)
- 48~51代 吉田茂
- 52~54代 鳩山一郎(はとやまいちろう)
- 55代 石橋湛山(いしばしたんざん)
- 56・57代 岸信介(きしのぶすけ)
- 58~60代 池田勇人(いけだはやと)
- 61~63代 佐藤栄作(さとうえいさく)
- 64・65代 田中角栄(たなかかくえい)
- 66代 三木武夫(みきたけお)
- 67代 福田赳夫(ふくだたけお)
- 68・69代 大平正芳(おおひらまさよし)
- 70代 鈴木善幸(すずきぜんこう)
- 71~73代 中曽根康弘(なかそねやすひろ)
- 74代 竹下登(たけしたのぼる)
- 75代 宇野宗佑(うのそうすけ)
- 76・77代 海部俊樹(かいふとしき)
- 78代 宮澤喜一(みやざわきいち)
- 79代 細川護熙(ほそかわもりひろ)
- 80代 羽田孜(はたつとむ)
- 81代 村山富市(むらやまとみいち)
- 82・83代 橋本龍太郎(はしもとりゅうたろう)
- 84代 小渕恵三(おぶちけいぞう)
- 85・86代 森喜朗(もりよしろう)
- 87~89代 小泉純一郎(こいずみじゅんいちろう)
- 90代 安倍晋三(あべしんぞう)
- 91代 福田康夫(ふくだやすお)
- 92代 麻生太郎(あそうたろう)
- 93代 鳩山由紀夫(はとやまゆきお)
- 94代 菅直人(かんなおと)
- 95代 野田佳彦(のだよしひこ)
- 96・97代 安倍晋三
考えられる理由として、東大出身のエリート官僚が政治の世界で活躍できる土壌がなくなったことがあるらしい。
これは90年代以降の小選挙区の導入が原因だといわれていて、政治家の2世であったり、話術にたけていたり、タレント的な知名度がある政治家たちが支持されやすくなる流れができ、いわば「劇場型」の選挙が主流となった。
その流れが、総理大臣の選ばれ方にも影響していると考えられている。
頭がよければ総理大臣になれる時代ではないことを象徴しているのかもしれない。
ちなみに最近の中で総理大臣を最も多く輩出しているのは早稲田大学。
野田佳彦氏、福田康夫氏、森喜朗氏、小渕恵三、海部俊樹氏の5人になる。
大統領と首相はどちらが偉い?
日本の行政の長といえば内閣総理大臣。
アメリカでは大統領、フランス・イタリア・ドイツ、韓国などでは大統領と首相の両方が存在する。
大統領・・・共和国の元首であり、国民の直接選挙によって決まる場合が多い。
(イタリアのように議会によって決まる場合もある)
首相・・・議員内閣制において、首席大臣のこと。
では大統領と首相はどちらが偉いのか?
例えばドイツでは大統領は形式的なもので、政治の実権は首相にある。
逆にロシアでは大統領がトップで首相はその部下にあたる。
韓国も大統領が首相を選び内閣を組織する。
フランスでは大統領は外交、首相は国政と役割を分担。
イギリスなどの国王や女王がいる国では、国王、女王が元首で、首相が政治的権力を持っている。
以上のように国によって大統領と首相、また国王と様々なかたちが存在し、一概に大統領と首相、どちらが上と断言できるものではないようだ。
ちなみにアメリカと日本はどちらも議員内閣制で、大統領も首相も行政の長という意味では同じだが、選ばれ方に違いがある。
日本の総理大臣は議員の中から議員によって選ばれ、アメリカの大統領は国民の直接選挙によって決まる。
アメリカのニュースなどでいろいろな州を渡り演説している光景を見たことがあるだろう。
選挙演説で使われる必勝ビニール傘
選挙演説する際に雨が降ると候補者たちは困惑するという。
なぜなら、傘をさすと候補者自身の顔を見てもらえないし、聴衆の顔も見えないからだ。
またいかにも高級そうな傘をさしてしまうと反感をかってしまうかもしれない・・・
逆に雨に打たれながら熱心に演説すると「わざと感」が出過ぎて聴衆が引いてしまうかもしれない・・・
そんな迷惑な雨のときに大活躍する必勝ビニール傘があるというのだ。
その名もホワイトローズ社の「カテール」というビニール傘。
このビニール傘、そんじょそこらの安物とはワケが違う。
値段は一本420円で、選挙用に関係者がまとめ買いをするほど大人気なのだ。
政治家のイメージとして大切な「透明感」にこだわり、超透明なビニール素材を使用し、選挙では縁起が悪い「すべり落ちる」ことがないように、傘の持ち手にはフェイクバンブーを使用している。
15年以上も前から売られているこの傘は、数多くの当選者を輩出した実績もあり、選挙のたびに数百本も売れるという。
選挙の投票用紙は折っても自然に開く
最後に選挙つながりで投票用紙に関する雑学をご紹介。
投票用紙を投票箱に入れるときに「あれっ、これ折って入れた方がいいのかな?」と迷ったことがある人も多いはず。
また、投票の際には立会人がその姿を見ているので「開票のときにいちいち開かなきゃいけないから迷惑かも・・・」と思ってしまう心配性な方もいるかもしれない。
そんなあなたに朗報!投票用紙はふたつに折っても全く問題ないので安心してほしい。
その理由は投票用紙に使われている素材にある。
投票用紙には食物繊維を原料とした「ポリオレフィン」という破れにくい合成樹脂が使用されており、仮にふたつに折って投票されたとしても、自然に中で開く仕組みになっているのだ。
この紙のおかげで、いちいち折られた投票用紙を開く手間がなくなったので即日開票も可能になったそうだ。
記入した名前が他の人に見られるのは恥ずかしいと感じている人も、このことを知っていれば堂々とふたつ折りにできるだろう。
スポンサーリンク