「女心が分からない!」なんて思っている男性は結構多いのではないでしょうか?
恋心とは誰もが持っている自然な「愛情欲求」です。アメリカの心理学者マズローは、人間の欲求には5段階あると述べています。一番初めに起こる欲求は「生理的欲求」、これは食欲や睡眠浴などです。生理的欲求が満たされると、次に身の周りの安全や安定を確保したいという「安全欲求」が生じ、3段階目に愛されたい「愛情欲求」と集団に属したい「所属欲求」が。4段階目に周りから認められたい「承認欲求」、5段階目に能力を向上させたい「自己実現欲求」が生まれます。
つまり恋愛の力は「人を愛し、愛され、共に行動し、生活していく」という欲求を満たしてくれるものだと言えます。恋愛心理学から女性の気持ち(いわゆる女心)を知ることによって、パートナーを深く理解し、あるいは新しい恋人を見つける手助けにもなると期待できます。
例えば、昔から「女の勘」という言葉があるように、女性は勘が鋭いことで有名です。これには女性が男性に比べて、肉体的に、社会的に立場が弱いことが関係しているといわれています。つまり女性は相手の心理を素早く的確に判断することによって、問題を解決する能力が高くなったのではないかというわけです。この能力を活かせる仕事(占い師、カウンセラー、セラピストなど)に女性が多いことも納得できます。
今回は以下のようなラインナップを「恋愛心理学から分かる女心のまとめ」として、心理的な女性の気持ちや性格を分析し、解説していきたいと思います。
- 恋愛心理学から分かる女心①:恋愛察知能力
- 恋愛心理学から分かる女心②:美人は得をする
- 恋愛心理学から分かる女心③:外見に表れる女性の心理
- 恋愛心理学から分かる女心④:プレゼントは回数が大事
- 恋愛心理学から分かる女心⑤:毎日のメールが必要な女性
- 恋愛心理学から分かる女心⑥:男女間の友情は成立するのか?
- まとめ
なお効果を保障するものではないので、あくまで参考程度にするモチベーションで読んでいただけたら幸いです。
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恋愛心理学から分かる女心①:恋愛察知能力
「いつもモテる人」には共通して「ある恋愛察知能力」が備わっているといわれています。それは心理学で「符号解読能力」と呼ばれるものです。言葉以外のしぐさや表情、視線など、感情を表すことを符号化といい、この符号を察知して、読み取る能力を符号解読能力と呼ばれています。一般的に、甘え上手な人ほど符号解読能力は高いと言われており、人は無意識のうちに、相手から発せられる符号を解読しながらコミュニケーションを取っています。
この解読能力が高いと、自然と相手の気持ちをくみ取れる気配りができる人になり、自ら言葉にしなくても自分の気持ちを伝えることもできると考えられます。モテる男性の場合もこの符号解読能力が高く、相手の女性が何を考えているのか、何を求めているのかなどをきちんと読み取って、それに対して適切に対応し、提供することができます。
つまり符号解読能力が高い男性ほど女心を深く理解することができるわけです。また「あげまん」と呼ばれる女性もこの能力が高いと言われています。男性が仕事で出世したり、成功したり、収入が増えたりすると、その女性パートナーの事を、俗に「あげまん」と呼びますが、それは符号解読能力が高く、恋愛察知能力に長けているからなのです。
「あげまんの女性」は相手の出世や成功を自分のことのように喜ぶことができ、その上で男性の長所や短所について適切にアドバイスできることが特徴です。もしあなたが独身、あるいはこれから新しい恋人を探しているであれば、この符号解読能力をひとつの指標としてみるのもいいかもしれません。
男性の事をよく理解し、感情を読み取ってくれるのですから、素晴らしいパートナーになる事が期待できるでしょう。(参考までに以下の心理テストを掲載しておきます)
符号解読能力を測るテスト
以下のリアクションを相手にされたとして、あなたが歓迎されていると思ったものに○、そうではないと思うリアクションには×をつけてください。
- あなたが話しているときに、まばたきをしている
- あなたが話しているとき、3回以上うなずいた
- 頭や鼻の周囲をよく触っている
- 目を細め、瞳が収縮している
- 必要ないのに、突然メガネをかけた
- おかしくもないのに笑った
- 両手を頭の後ろで組んだ
- 会話しながらあなたの体に軽く触れた
- ジャケットのボタンをはずしたり、ネクタイを締めたりした
- 腕を組まず、机の上などに腕を軽く開いて置いていた
- 書類などを受け取るときに、必要以上に身を乗り出してきた
- あなたと同じ動作をしたり、表情を真似した
- 旅行や子供の写真など、私生活に関わるモノを見せてきた
- よりくつろげる場所に席を移動した
正解は1~7番は×、8~14番は○です。正解率が高いほど、相手からの自分に対する感情や、相手が何を求めているのか解読する能力が高いといえるでしょう。
関連記事:非言語コミュニケーションの種類と重要性
恋愛心理学から分かる女心②:美人は得をする
一般的に「美人は得をする」と言われていますが、心理学的にも容姿がキレイである事(ある際立った能力を持っている事)は得をすると言われています。人間には「ある際立ったひとつの特徴」がある事により、その人の印象や性格なども、プラスαの効果によって、高い評価を受けることが分かっています。心理学ではこれを「ハロー効果」と呼んでいます。
- 関連記事①:日常生活で使える心理学テクニックのまとめ
- 関連記事②:ハロー効果とは?実力以上の印象を与える心理テクニック
アメリカで行われたある実験で、女子学生に対する人物評価と成績評価を比べた調査があります。結果は「美人であるほど」成績も良くなるというものでした。つまり同じ成績の女子生徒にも関わらず、教授が「美人」に対して甘い評価をし、無意識のうちにひいきしてしまったと考えられるのです。
しかし、他の調査では「美人であるほど幸せな結婚生活は送れない」なんてデータも。ここでいう「美人」とは、外見だけではなく、性格も良く、家事も完璧にこなせる女性のことです。
男性はパートナーに落ち着きや安らぎを求める傾向にあると言われています。容姿がキレイで完璧な女性を好む男性ほど、愛人的な要素を求めるようになり、女性は常に「完璧さ」を求められ、精神的にも疲れていってしまうのです。
「女心」というテーマからは少し外れてしまいましたが、男性は「ちょっと抜けている女性」を好む傾向があります。男性からモテたいと思うのであれば「何でも完璧にこなす女性」ではなく、「おっちょこちょいな一面も見せられる女性」が望ましいと言えるかもしれません。
恋愛心理学から分かる女心③:外見に表れる女性の心理
「髪は女性の命」と古くから言われていますが、女性が髪型や髪の色を変えることで、印象が大きく変わることがあります。男性にとっても「女性の髪」は印象を決める際に大きなポイントのひとつになり、先ほどお伝えした一つの際立った特徴(髪がキレイなど)から、印象や性格、容姿も良く見えるという傾向にあります。
また「髪型を頻繁に変える女性」は、周囲の人に注目されたいという気持ちを表していることが考えられます。自分を目立たせたい!という気持ちが強い人のように思えますが、反対に自分に対して何か不満を持っていたり、不安定な心理状態であることも考えられるのです。
さらに耳が隠れるような髪型の人は「人の話を聞きたくない、一人でいたい」という心理が、逆に耳が出ている髪型の人は「人の話を聞きたい、何を話しているのか興味がある」という心理を表しているとも言われています。
そして外見に表れる心理として最も分かり易いのが「ファッション」です。心理学には「身体象境界」という考え方があり、自分と周囲を隔てている境界のことを意味します。例えば、派手なファッションばかりを好んで着ている女性は、目立ちたがり屋だと思われがちですが、心理学的には人間関係に不安を持っているとも考えられるのです。身体象境界がはっきりしない人ほど、相手との距離感が上手く掴めず、派手なファッションをすることで、境界を明確にさせようとします。
恋愛心理学から分かる女心④:プレゼントは回数が大事
クリスマス、誕生日、結婚記念日、付き合った記念日、ホワイトデーなどなど、男性から女性にプレゼントを渡す機会はたくさんあります。同時に世の男性はプレゼントの内容に悩むことが多いと思われますが、実はプレゼントの値段よりも、恋愛心理学からみた女心としては、プレゼントを渡す回数の方が女性にとって重要だというデータがあります。
人は贈り物をもらうと「それと同等の価値のモノを返さなければ」という義務感が生まれるものです。しかし、女性がいきなり高価なプレゼントを受け取ると「何か下心があるのでは?」と警戒し、逆に印象を悪くしてしまう可能性もあります。
そこでオススメしたいのは「相手が受け取りやすいモノ」です。記念日のお花や実用的な美容商品など、高価モノを少ない回数で渡されるよりも、手軽な値段で受け取りやすいモノを多くの回数で渡される方が女性は「気にかけてもらえている」と感じるのです。さらに誕生日やクリスマスなどの特別な日には、奮発して高価なプレゼントをするとより効果的でしょう。
金銭的に厳しい状況であったとしても、気持ちのこもったプレゼントの方が喜ばれるという結果も出ています。値段よりも「その人の事を考えたプレゼント」を贈るべきだと言えるでしょう。
恋愛心理学から分かる女心⑤:毎日のメールが必要な女性
女心がわからない男性の意見として「どうして女性は毎日メールしたがるの?」と不満を持つ人がいます。実は、恋愛心理学的に考えれば、男性と女性によってこのようなズレが表れるのは当然のこと。
会話コミュニケーションには2種類あり、道具的コミュニケーションと表出的コミュニケーションがあります。道具的コミュニケーションとは、目的や目標を達成するために使用される手段や方法のこと。仕事上の情報交換や、デートの日にちや場所を決める会話などがそれにあたります。表出的コミュニケーションとは、主に自分の感情や気持ちを相手に伝えることを目的としたものになります。
そしてこの2つのコミュニケーションは、男性と女性によって特徴に違いが表れます。例えば電話。男性は電話を用件を伝える手段として考えるので道具的コミュニケーションに偏る傾向があります。女性は気持ちを伝えたり、話し合いをする手段として考えるので表出的コミュニケーションに偏り、長電話をしたり、毎日のメールを必要とする女性が多いこともこれに関係していると言われています。
男性にとって電話は道具的コミュニケーションに偏るので、女性との長電話を苦痛と感じてしまうこともありますが、冷静に話し合えるという利点をぜひ覚えておいてください。ケンカしそうなときや、相手に怒りを覚えてしまったときにこそ、一旦距離をおき、電話で話すことによって、相手の気分を害する可能性が低くなり、落ち着いて話せるものです。
また最近ではメールを使う方も増えてきていますが、面と向かって話せないこともメールという文章でなら伝えやすいという利点から、表出的コミュニケーションに向いていると言えます。特に女性は表出的コミュニケーションに偏る傾向があるので、メールの中に多くの絵文字を使い、最近でいうラインのスタンプなどを多用するのだと考えられています。
さらに「女性が恋愛中に気をつけておくべきこと」もご紹介しておきます。それは恋愛中のメールのやりとりが多くなればなるほど、そのクオリティーを低くしてしまうという事です。女性は恋愛中の男性に対して夢中になるほど、メールの回数も多くなるといわれています。メールとは気持ちを伝える上で「簡単なツール」として考えられ、回数が多くなるにつれて簡単な女性だと思われてしまうことがあるのです。
逆に男性側からのメールが多くなることは「実際に会うよりメールで済ませてしまおう」と考えてしまっているのかもしれません。上で話した会話の2種類のコミュニケーションの男女の違いは、こんなところにも表れます。
恋愛心理学から分かる女心⑥:男女間の友情は成立するのか?
何でも気さくに話せる友達は貴重な存在ですが、男女間ともなると相談していくうちに恋愛関係に発展していく場合があるかと思います。友達だと思っていた異性に告白されて、困ってしまった経験もあるのではないでしょうか?そんな複雑な関係である「男女間の友情」について、心理学では様々な研究がされてきました。
社会心理学者のルビンが行った調査では、女性は男性からの好意に対して、友情と恋愛を男性よりも区別して捉える傾向にあるという結果が出ました。また友達に抱く感情は、相手のことを高く評価している、信頼し尊敬している、自分と共通している部分がある、などがあります。恋愛感情になると、上の友達として抱く感情に加えて、心理的にも肉体的にも繋がっていたい、何かあれば自分を犠牲にしても構わない、相手を独占したい、といった感情が加わるそうです。
また、アメリカの心理学者レチェックは「男性の方が女性の友達に対して性的関心を抱きやすい」と述べています。つまり、女性は恋愛と友情の境界を比較的区別して考える傾向にあり、男性は女友達からでも恋人関係に発展する可能性が高いと考えられるのです。「男女の友情は成立するのか?」という質問に対して答えるのであれば、男性は成立しない、女性は成立する、と考える傾向が強いと言えます。
まとめ
恋愛心理学からみた女心は、とても単純なものとは呼べないようです(汗
しかしながら、男性と女性の心理を理解することは、恋愛においてマイナスになることは無いはずです。恋人との関係に悩んでいる、新しい恋に踏み出せなくて困っている方などに、少しでもこの記事が参考になれたら幸いです。
恋愛心理学からみた女心を深く理解することで、素晴らしいパートナーを見つけられることを願っています。もし記事の反響が大きいようでしたら、随時内容を更新していきたいと思います。最後までご覧いただきありがとうございました。
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