色鉛筆

スイスの心理学者ルッシャーは、好む色によって性格に違いがあることを発見しました。

さらに、そのときの精神状態によっても選ぶ色が変わるという実験結果も出ています。

例えば、人は気分が高揚しているときは明るめの色を選ぶ傾向にあり、気分が落ち込んでいるときは暗めの色を選ぶ傾向があるようです。

また第一印象のほとんどが、目で見た情報によって決まります。

つまり色の効果を知り、自分が与えたい印象を服の色や、髪の毛の色、メイクの色合いなどに利用すれば、相手に与えられる印象を思ったモノにできる事が期待できます。

ぜひこの「好きな色から分かる性格心理テスト」から、色が与える印象や効果を知り、生活やビジネス、ファッションなどに役立ててください。

では以下の色から、あなたの好きなものを選んでください。

(色の画像をクリックすると、それぞれの解説へ移動します)

 

赤 青 黄色

緑 茶色 紫

グレー 黒

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赤

征服欲・所有欲などの欲望、男らしさを表す色。野心家で、欲しいモノは積極的に手に入れようとするタイプです。仕事にも意欲的に取り組みますが、興奮すると攻撃的になってしまうことも。

・日常生活で使える赤の心理

赤は強い感情を表現できる色だと言われており、逆に感情をあまり表に出さない人は、赤い服を好んで着ない傾向にあります。

一方で、心の奥底にある大きな感情のエネルギーを持っていることもあり、それを抑制しているとしたらストレスにもなってしまいます。

普段怒らないような人も、もし怒りを感じるような出来事に直面したときは画用紙などで赤い色の絵の具で色を塗ると、気持ちを落ち着かせることができると考えられています。

心理的効果として自分を奮い立たせる色としても有効です。

ここぞという勝負のときにこそ、赤のネクタイをつける政治家や、試合などで赤を身につけるスポーツ選手もいます。

ちなみにアメリカの心理学調査で赤色と青色のユニフォームのスポーツクラブの勝率を計算したところ、1割ほど赤色の方が高かったなんてデータも出ています。

地域によって好む色の違いもあり、大阪の人は赤やオレンジ、ワインレッドといった暖色系を好む傾向にあるようです。

さらにある心理実験では、背景の色をそれぞれ赤、白、灰色、緑に塗った女性の写真を男性に見せ、アンケートを取ったところ、赤色の背景の女性が最も魅力的に感じられました。

つまり合コンなど異性とのコミュニケーションの場では赤は有効な色だと考えられるのです。

また女性がファッションに赤を取り入れると、派手、かわいい、情熱的、積極的、挑発的、活動的、目立ちたがり、遊び好きといったイメージを与えることがあります。

赤の色合いを使い過ぎるとあまり良い印象を与えない事もあるので、ワンポイントなどでファッションに取り入れることをオススメします。

カナダのある大学の調査では、パソコンなどのスクリーンを赤色にすることは、注意深く行わなければならない作業や、記憶を引き出しながら行う作業に適していると言われています。

 

青

物静かで女性らしさを表す色。落ち着きがあって誠実。信頼関係を大切にするので気配りができる人だと言えるでしょう。

・日常生活で使える青の心理

青は肉体の緊張を和らげ、体をリラックスさせる色と言われています。

体感温度を下げる効果もあり、夏の時期に合わせて、インテリアの色を青系にすることで「涼しさ」を感じることができます。

一方で、悲しいときや、心が内側に向いているときなど、人は青を意識するとも言われています。

画家のピカソが、田舎から一緒に夢を追って出てきた幼馴染の死をきっかけに、青ばかりを使った作品が多い「青の時代」などが有名です。

また関東の人は紺や青、サックスブルーといった寒色系を好む傾向があるといわれています。

ビジネスにおいても、濃い青や紺のスーツは知的さと冷静さをアピールし、誠実な印象を与える効果があります。

接客業や営業職など、お客様の信頼を得なければならない仕事にはピッタリだと言えるでしょう。

カナダのある大学の調査では、パソコンの壁紙の青色にすることによって、創造的でイマジネーションが必要な作業を効率よく行えるという結果も出ています。

 

黄色

黄色

活発さを表す色です。ほがらかで開放的、大きな夢を追いかけるタイプ。個性的に見られることに喜びを感じますが、そのために無理をしてしまうことも。

・日常生活で使える黄色の心理

日本では幸せの色としてピンク系の色を連想する人が多いようですが、欧米では圧倒的に幸せの色といえば「黄色」が選ばれます。

アメリカのある研究によると、黄色は幼児期初期に関心が持たれる色だとされ。

子供が黄色に強い興味を持つときは、親への依存度が強い時期であり、「かまってほしい」という気持ちの表れだと言われています。

また「素直な気持ちになりたい」という時に黄色を使うことも有効です。

フィンガーペインティング(指を使って絵の具を塗る)などの手法で黄色を塗ると、気持ちが軽くなり、心の硬さをやわらげてくれるかもしれません。

また名古屋の人は黄色やゴールドといった色を好む傾向があるようです。

服装のデザインや色が使われている面積によっても与える印象は変わりますが、黄色は、明るい、元気、派手、目立ちたがり、積極的、楽しい、幼い、活動的といった印象を与えます。

 

緑

自負心、堅実さ、優越感などを表す色です。穏やかで我慢強く、周囲との調和を心掛けます。

必要な場面では冷静に自分を主張できるでしょう。

・日常生活で使える緑の心理

色彩学者のF.ビレンは、緑を好まない人は、コンプレックスを抱きやすく、孤独な存在になりやすいタイプだとしています。

自然と聞いて青よりも緑をイメージする人も多く、こうしたことからも環境の色として馴染みやすく、インテリアではよく淡い緑が使用されます。

この色は、寒暖を感じさせない中性色であり、青色のようにクールダウンさせすぎることがない色だと言われています。

またイメージ療法などでは、深い森の緑を使用することもあり、うつ病治療などでも、自然の緑がある公園などで、適度な運動として散歩したり、色を感じることなどが取り入れられています。

また女性のファッションに緑を取り入れると、ナチュラル、個性的、大人っぽい、やさしい、大人しいという印象を持たれる傾向にあります。

 

紫

感覚的、神秘的、エロティックなものを表す色です。ロマンチストで感受性の強いタイプ。繊細で個性的な面もありますが、ナルシストなところもあります。

・日常生活で使える紫の心理

ユング派の治療者S.バッハによれば、病気の子供が紫を使って描く状況は、てんかんなど身体的に支配されしまう病状や、気持ち的に息苦しさも含めて「抱えられている状態」を表しているそうです。

紫色が気になる状態は、非常に繊細で敏感な気分のときや、体調や精神が不調のときに起こるとも言われています。

もしあなたが紫に惹かれようなら、疲れを感じていたり、気持ちがデリケートな状態なのかもしれません。

そんなときは紫色の花をそばに置くだけでも気分が癒されると思います。

紫色をしたバラやチューリップ、すみれ、ラベンダーなどは、お花屋さんでも購入しやすく、やさしい香りと自然の紫色によって静かな安らぎをもたらしてくれる事が期待できます。

また女性がファッションに紫を取り入れると、古典的、神秘的、大人っぽい、色っぽい、個性的といったイメージを持たれる傾向にあるようです。

 

茶色

茶色

家族、家庭、安全性を表す色。温厚で協調性のあるタイプです。人付き合いが上手なので、会話の聞き手や相談役になる事が多い。

・日常生活で使える茶色の心理

同系色のベージュはリラックスするのに効果的です。

毛布のセーターなどの柔らかい素材を使うことによって、人肌に包まれているような安心感が得られます。

自然の色に近い茶色も安心感を与えます。

日本人は古来より木造建築によって、木と身近な生活をしていました。

濃い茶色は大地を連想させ、床材などに使うと落ち着いた空間を作り出せます。

また、明るく薄いベージュを床材に使うと、温もりと広がりのある空間にもできます。

女性のファッションに茶色を使うと、落ち着いた、安心する、真面目といったイメージを持たれる傾向にあります。

 

灰色

グレー

静けさや上品さ、寂しさを表す色。自己中心的で他人に興味がない傾向があります。優柔不断で依存的な一面も。

・日常生活で使える灰色の心理

ユング派のL.リーデルは、灰色は憂鬱などのネガティブなもの以外に、慎ましさを意味すると述べています。

その奥ゆかしさから、静けさを愛する人に好まれる色とも言われているのです。

またインテリアやオフィスの色などに灰色を使う時は注意が必要です。

グレーには2種類あり、ウォームグレーとクールグレーがあります。

少しベージュなどの色味が感じられるのがウォームグレーで、インテリアなどにもよく使われます。

一方でクールグレーは青みが比較的強く、この色が環境にあると憂鬱な気持になってしまうことがあるようです。

ビジネスの場面では、謝罪などをするときに淡いグレーのスーツが良いとされています。淡いグレーは、個性を隠し、従順さをアピールするのに効果的なのです。

 

黒

断念、降伏、拒否、放棄を表す色。現状を変えようとする強い意志を持つタイプです。努力家な反面、あきっぽい一面もあります。

・日常生活で使える黒の心理

黒は、突破できないような強靭さや、重さを心理的に感じさせます。

防護服などの黒も、戦車などの黒も、見た目に強靭さをアピールし、自己暗示としても役立つ色です。

黒色の洋服を着ることで、どうしても断れないことがある、自信は無いけどやらなくてはならないときなど、心を支える色として効果があると言われています。

また、「黒のスーツ」は冠婚葬祭のときにしか使わない人も多いかと思いますが、揺るぎない自信と思いを感じさせることができます。

自分の意見や提案を通したいとき、大事なミーティングなどで、黒のスーツを着用すると、自分の意見が採用されやすくなる効果が期待できます。

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