やりたいことがない時に役立つ8つの考え方:ヘッダー画像

進学、就職、転職などの人生の節目を迎えると「本当にやりたいこと」について考えさせられる時があります。

「自分はこのままでいいのだろうか」とか「もっと向いている仕事があるかもしれない」と悩む人も多いのではないでしょうか。

「やりたいことがない」と言って、誰かが教えてくれるまで待ち続ける人がいる一方で、面白そうなことを見つけてはサクサク楽しめる人もいます。

そこで今回は「やりたいことがない時の対処法」として、いくつかの考え方についてご紹介していきたいと思います。

就職を控えている学生の方に、今の仕事に達成感を持てない方に、転職を考えている方に、少しでも参考にしていただけたら嬉しいです。

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やりたいことがない時は

 

  1. 好きの度合を考える
  2. 得意分野を活かす
  3. 環境を整える
  4. ニーズに応える
  5. 完璧な準備にこだわらない
  6. 適切な目標設定
  7. 輝いている人の真似をする
  8. 優先順位を明確にする

 

好きの度合を考える

好きの度合を考える

「やりたいことがない、やりたい仕事が分からない」と誰かに相談すると「好きなことを仕事にすべきだ」あるいは「好きなことは仕事にすべきではない」とアドバイスする人に分かれます。

誰でも「好きなこと」を仕事にして、充実感や達成感を持って取り組みたいと思うのは共通しているところでしょう。

しかしながら、思い描いたように物事が進まなかったり、理想と現実の差が大き過ぎると、どんなに好きなことでも嫌いになる場合もあります。

一方で、どんな困難に直面しても決して諦めず、やりたいことを継続して行える人も中にはいるものです。

両者の違いは何でしょうか?

それは「好きの度合」に尽きると思うのです。どれだけ強い好奇心を持っているのか、どれだけの覚悟を持っているか、どれだけ熱中できるか、ということです。

もちろん「何となく好き」から始まって、徐々にのめり込むケースもあるかと思いますが、好きな度合が強いほど時間が経つのも早く、苦しい場面も乗り越えられることが多々あります。

もしかしたら、他の人にとっては大きな壁であっても、当の本人からしてみれば「自分を楽しませてくれるアトラクション」程度だと考えているのかもしれません。

「やりたいことがない」と悩んでいる人でも、過去の経験の中には「誰かから指示されたわけでもないのに始めたこと、熱中したこと、楽しめたこと」があると思います。

改めて好きな度合を確認することで、やりたいことがない悩みと向かってみてください。

 

得意分野を活かす

得意分野を活かす

やりたいことがない悩みから好きなことをリストアップしたら、次は適正について考えていきましょう。

誰でも向き不向きを持っているように、必ずしも好きなことが「得意分野」であるとは限りません。

しかしながら、好きだから得意である可能性は高いわけで、逆に「得意分野だからこそ成功体験を得られるから好きだ」と感じることもあります。

得意分野を知るためには行動するのが一番です。好き嫌いは頭の中で考えられるものの、適性に関しては行動して初めて分かることだと言えます。

「やりたいことがない、好きなことも分からない」のであれば、とにかく行動に移すしかありません。

「得意だから好き、好きだから得意」という順番はどちらでもいいと思います。

いろいろなことに挑戦してみて、自分の新たな可能性に気づくことができれば、それだけ選択肢も広がるものです。

もちろん、行動に移す中で「好きだと思っていたことが得意ではなかった」と気づくケースもありますが、落ち込む必要はありません。

むしろ、得意ではない自分に気づくことができたのですから、それは趣味や娯楽として楽しめばいいだけのこと。

好きと得意が重なる部分は決して広いわけではありませんが、その2つが重なり合うことこそ「やりたいこと」だと言えるはずです。

好き嫌いかを考え、実際に行動に移して得意か不得意かを確かめる。やりたいことがない時こそ、この繰り返しが役立つと思います。

 

環境を整える

環境を整える

好きの度合、適性の次に考えることは「取り組む環境」です。

市場という言葉にも置き換えられますが、どんなに好きで得意なことでも、それを活かせる環境が整っていなければ意味がありません。

例えばスポーツにしても、プロとして活躍できる場、オリンピックなどの大舞台が整っているからこそ、多くの人がそれを夢見て一生懸命になるはずです。

仕事に関して言えば、同じ熱量を持った人たちに囲まれることで切磋琢磨し合えたり、自分よりも能力の高い先輩に刺激を受けることもあります。

取り組む環境を整える大きなメリットは、同じ価値観や考え方を持った人たちと出会える点だと思います。

1つのことを極めると言っても、細かく見ればそこにはいくつもの小道があります。

同じ方向性や情熱を持っているからこそ、そういった別の視点に影響を受けることは多々あるはずです。

もしかすると、同じ好きなことをしている仲間にしか分からない「新たな自分の可能性」を見つけられるかもしれません。

また環境が整っていないからと言って諦める必要もないと思います。

もちろん、ゼロから新しい市場を開拓していくには相応の時間と努力を要しますが、それに見合うだけの価値はあるでしょう。

自分の好きなこと、得意なことを活かせる環境について考えてみてください。

 

ニーズに応える

ニーズに応える

仕事のやりがい、人生の目標と考えたとき、1つの指標となるのが「人の役に立つこと」です。

自分のやりたいことを優先させるのではなく、誰かのニーズに応えることを第一に考えることで、それが結果的に「やりたいこと」に繋がる場合もあります。

「やりたいことがない」と悩んでいるのであれば、こういったニーズに応えようとするのも「やりたいことを見つける1つの方法」としてアリだと思います。

例えば、相談事をよくされる人は、周囲から「この人なら適切なアドバイスをくれるに違いない」と期待されているはずです。

つまり「適切なアドバイスを与えるのが上手」だという長所を周囲が認めているとも言えます。

ニーズに応えようとすると、こういった「自分は気づいていない他人が気づいていること」を発見できる機会が増えてくるものです。

ただし、注意点もあります。

過度に「何でもかんでも期待に応えよう」とすると、他人からの評価に影響を受けやすくなります。

周囲から認められたいというのは人間の基本的欲求だと言えますが、それが全てになってしまうと「誰かの指示が無ければ行動できない」なんて事態にもなりかねません。

ですから、あくまでニーズに応えるのは「やりたいことを見つけるきっかけ」程度に考えておくべきでしょう。

「やりたいことがない、だったら必要とされていることに目を向けてみよう」

悩む最大のデメリットは行動に移せなくなることです。最初の一歩さえ踏み出してしまえば、意外とすんなり進めることもあります。

やりたいことがないと感じたときこそ、求められていること、必要とされていることに目を向けてみてください。

 

完璧な準備にこだわらない

完璧な準備にこだわらない

「やりたいことがない」と不安になると、ついつい「まだ実力がついていないから」とか「自分にはまだ早い」と言って何かと「やらない口実」を考えてしまうものです。

準備をする必要性はあると思いますが、いかんせん完璧な準備にこだわる時間は考慮すべきだと言えるでしょう。

どんな物事においても予想できない事態は存在します。それら全てに対応しようと思えば、それだけ手間と時間、費用が掛かるはずです。

例えば、海外旅行の計画を立てていたとしましょう。準備に余念がない人は、着ていく洋服、ガイドブック、飲料水、はたまた護身用のグッズを用意するかもしれません。

スーツケースが重くなれば、それだけ身動きも取りづらくなります。あるいは入念な準備にこだわるあまり、肝心のパスポートを忘れてしまい計画が崩れてしまうことも。

極端な話し、パスポートと多少の現金さえあれば、どうにかなるものです。着いた先が寒ければ上着を買って対処する、現地の人に声をかけてオススメのレストランを教えてもらうなどなど。

「百聞は一見にしかず」という言葉があるように、あれこれ悩む時間よりも、実際に行動に移す方が得られるモノも多いはずです。

準備はほどほどにして、必要最低限のモノだけ用意して進んで行きましょう。

やりたいことがないとしても「何となく好きだから」とか「根拠の無い自信しかないけど」といった動機だけで十分だと思います。

 

適切な目標設定

適切な目標設定

大きな目標を掲げることは大切です。しかしながら、目標とは無理やり設定するものでもないはずです。

「人生の目標」とか「生涯でやり遂げたいこと」などのように大きな目標を掲げているから偉いわけでもありません。

たしかに小さい頃から大きな夢を持って取り組めば、それだけ達成できる可能性も高くなります。

1つの職業を極めるのも素晴らしいことだと思いますし、目標があるから諦めないハングリー精神を育てることもできます。

ただし、大きな目標に関しても注意点はあります。

それは「目標とは変更可能なモノであり、1つに定める必要性は無い」ということです。

目標を1つだけに定めると「自分にはコレしかない」という、自らの可能性を狭めるような考え方を持つことがあります。

退路を断つからこそ力を発揮する場合もあるかと思いますが、万が一うまくいかなかった場合はなかなか融通が利かないものです。

ですから、明確な目標設定ではなく、多少ぼんやりとした目標設定でもいいのではないかと思います。

人生の目次を先に書き出し、少しずつ熟していく。途中で想定外の問題が起これば、目次全体を見直し、手を加える。予定していた結末ではないけれど、これはこれで面白い。

これくらい肩の力を抜いて考えれば、余計な焦りを持つこともなく、自分の新たな可能性を見つけやすいのではないかと思います。

「やりたいことがない」からと言って、無理やり大きな目標を1つに設定するのではなく「30代までにはこんな感じで、40代になったら」と大まかに決めることです。

そうして進んで行く中で、「人生の目標」だとか「生涯を通してやり遂げたいこと」を見つければいいのではないでしょうか。

関連記事:自己評価が低い!そんな自分に自信を持つ方法のまとめ

 

輝いている人の真似をする

輝いている人の真似をする

やりたいことがない人に特にオススメしたいのが「輝いている人の真似をすること」です。

やりたいことがない状態をゼロだとして、個性を持つとか創造性を発揮するといった掛け算をしても、結果はいつまで経ってもゼロのままです。

大切なことはゼロに足し算をしていくという考え方だと思います。

この足し算をする上で役立つのが真似ることであり、最初の数が大きければ、それだけ掛け算した結果も大きくなるはずです。

世紀の大発明でも細かく見れば元々ある知識の応用がほとんどであり、基本的なことを習得して初めてオリジナリティーが生まれてくるとも言えます。

やりたいことを楽しんでいる人、輝いている人を真似していると、「真似をする難しさ」が見えてきます。

「どうして上手く真似できないのだろう」とか「どうやったら同じようにできるだろう」と考えたとき、同じ方法ではなく自分なりに試行錯誤した方法をためしたくなるはずです。

これこそ個性を持つ、創造性を発揮すると言えるのではないでしょうか。

ただし、これには真似る相手を見極める力も必要になってきます。間違っても「輝いているように装っている人」の真似はしないことです。

 

優先順位を明確にする

優先順位を明確にする

やりたいことがないと悩んでいたとしても、何となく「こんなふうになりたい」とか「こんなことはしたくない」といった優先順位があるはずです。

将来的な目標を立てるにしても、就活に励んでいるとしても、転職を考えているにしても、こういった優先順位を明確にすることで見えてくるモノもあります。

別の言い方をすれば「やりたいことをした報酬として何を求めるのか?」とも言えるかと思います。

達成感、美的センス、満足感、創造性、金銭的報酬、刺激、挑戦、他者との関わり、健康、仕事環境、能力の成長、人助け、裁量、周囲からの評価。

できるだけ多くの要素を書き出して「絶対に外せない」と思えることを2つ3つ選んでみましょう。

仕事や将来像として求めることが明確になれば、それらを得る方法を考えるようになります。

もちろん、目標設定と同じようにフレキシブルに考えることです。

20代のうちは能力の成長・仕事環境・達成感を第一に考える。30代になったから裁量・刺激・他者との関わりを意識してみる。40代は健康・人助け・創造性を、といった具合です。

仕事をするうえで、楽しい人生を送るうえで、絶対に外せないことは何ですか?

「やりたいことがない」のであれば、ぜひとも「やりたいことした後の報酬」について考えてみてください。

 

「やりたいことがない」をポジティブに考える

以上がOfeeからお届けする「やりたいことがない時に役立つ8つの考え方」になります。

いかがでしたでしょうか?

ちなみに私は立ち止まって考える時、とにかく本を読むように心掛けています。何もせずにボーっとしている時間がもったいないので「本を読む」という行動を通して落ち着こうとしているのかもしれません。

何とも基本的なことばかりで退屈だったかもしれませんが、勉強でも仕事でも人生でも原点回帰とも言える基礎を見直すのはとても大切なことだと思います。

「やりたいことがない」と感じている状態は、ポジティブに考えれば「これからやりたいことを見つけられる」とも言えるはずです。

自分の可能性に蓋をしないこと、食わず嫌いにならないこと、柔軟な目標設定を心掛けることを意識してみてください。

この記事が、大きな一歩を踏み出すきっかけに、挑戦する後押しに、やりがいを持てる仕事をするために、少しでもお役に立てたら幸いです。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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