目標設定をする8つの心得:ヘッダー画像

仕事のノルマを達成できない、やりたいことが見つけられない、何をやりがいにして頑張ればいいのか分からない。

適切な目標設定が大切だとは分かっていても、忙しさや将来の不安、プレッシャーなどから視野が狭くなってしまうことはよくあります。

中には「どうせ失敗するのだから、目標設定するだけ無駄」と始めから諦めてしまっている方もいるかもしれません。

誰でも成功体験を積み重ねて自分に自信をつけたいと思う一方、目標設定のバランスが取れないがゆえに落ち込んでしまう人も多いように思えます。

そこで今回は「適切な目標設定をする方法」について、いくつかの心得をまとめてみました。

これから転職を考えている方に、新しい挑戦を控えている方に、不安な気持ちから最初の一歩が踏み出せない方に、少しでも参考にしていただけたら幸いです。

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適切な目標設定をする方法とは

 

  1. 自分にマッチングした目標設定を心掛ける
  2. 明確な期限を決める
  3. 他人に左右されない目標設定
  4. ネガティブな感情を活かす
  5. やらない理由が出てきたらプロセスを工夫する
  6. 稼ぐだけではなくお金の使い道まで考える
  7. 目標設定は自分の幸せを最優先に
  8. 大きなチャレンジから刺激をもらう

 

自分にマッチングした目標設定を心掛ける

自分にマッチングした目標設定を心掛ける

大きすぎる夢や目標は時にモチベーションを下げる、あるいは自信を失うことがあります。

もちろん、最終的なゴールとしてそれに向かって進んで行くのも大切ですが、小さな成功体験を積み重ねていく意識も必要です。

では自分にマッチングした目標設定とは、どういったものでしょうか?

それは「少しの努力を要すること」だと思います。

難しすぎても何から手をつければいいのか分かりませんし、簡単すぎてもモチベーションは下がるかもしれません。

今の自分のレベルを冷静に判断し、困難を極めるようだったらランクを少し下げる、容易に達成できそうだったら自分なりのノルマを課す、といったところです。

初心者は初心者なりの、プロはプロなりの目標設定があり、いきなりプロが掲げるような目標を目指すのではなく「今の自分の力で可能なこと」に目を向けるべきでしょう。

いきなりフルスロットルでエンジンをかければ、自分でコントロールできずに壁に衝突したり、予期せぬトラブルが発生するものです。

定期的にメンテナンスをしながら徐々にエンジンを暖めれば、あるところでは全速力で、あるところでは注意深く慎重に進めます。

「自分の力量と目標のバランス」を考慮して、小さな成功体験を積み重ねられるような「少しの努力を要するマッチングした目標設定」を意識してみてください。

 

明確な期限を決める

明確な期限を決める

子供の頃にあった夏休みの宿題って、人によって「最初に一気に終わらせるタイプ」と「1日に必要な量をこなしていくタイプ」と「終盤になってあわてて取り組むタイプ」の3タイプに分かれますよね。

中には「あきらめて遊ぶ」という選択をした人もいるかもしれませんが、ほとんどのクラスメイトが夏休み明けには宿題を終わらせていたように記憶しています。

人によって取り組み方に違いはあれど、共通しているのは「夏休み明けの期限までに終わらせる」という明確な基準です。

大人になってからでも目標設定をする際に、こういった期限を明確に持っておくことはとても大切だと思います。

もちろん、学校や先生(会社や上司)が決めた期限ではなく、自分自身で決めた期限ということです。

「ミュージシャンになる」とか「自分の会社を設立する」と大きな夢を掲げたのであれば、

「5年以内に10年以内に」と期限を決めることで、取り組む姿勢にも違いが出てくるはずです。

小さな目標設定においても「1週間以内にこの仕事を片付ける」とか「1ヶ月以内に基本をマスターする」と期限付きにすることで、時間の経過と共にどの程度まで進行しているのか正確にとらえられます。

また、ここでも「少しの努力を要する目標設定」を活かして「少しの努力を費やせば達成できる期限」を意識しておきたいところです。

自分を追い込むために無謀とも思える期限を設定すれば、結果的に上手くいかずマイナス思考になるかもしれません。

反対にゆったりし過ぎた計画性から「明日からやれば間に合う」と考え、先延ばしにするばかりで全く進まないこともあります。

実力から考えて達成できるラインを踏まえて、明確な期限を設定してみてください。

 

他人に左右されない目標設定

他人に左右されない目標設定

自分で自分の目標設定を行うのは何とも当然のことのように聞こえますが、意外にも掲げた目標設定が他人によって左右されている人も多いのではないでしょうか。

例えば、給料を上げてもらう、気になる人から好かれる、幸せにしてもらう、といった主語が「自分以外」にある場合です。

給料を上げるのは自分ではなく会社、好きになるのは自分ではなく相手、幸せにするのは自分ではなくパートナー。

このように自分以外の要因によって達成が左右されてしまうのは、健全な目標設定とは言えません。

失敗したり結果が悪かったりすると「上司がちゃんと評価してくれないから」とか「相手の努力が足りないから」と責任を押し付けてしまう場合もあるでしょう。

ポイントは「自分の力によって達成できるかどうか」ということです。

自分の力で出来る事と出来ない事の区別をハッキリつけ、主語を「私」にして目標設定をすれば、仮に失敗したとしても自分の責任を考え成長の糧として活かせます。

反対に成功体験ともなれば、自分の実力によって得たモノとして自信をつける材料になるでしょう。

また他人からの「今更そんなことするの?」とか「どうせ失敗するからやめておいた方がいい」という心ない言葉に対しても「自分の目標」として明確な分、影響を受けることは少なくなるはずです。

何をやるにしても遅すぎることはない、固定概念にとらわれない、他人の声に左右されない目標設定を心掛ける、と考えてみてください。

 

ネガティブな感情を活かす

ネガティブな感情を活かす

よくネガティブな感情はダメで、ポジティブシンキングは良いモノとして考えがちですが、目標設定においてネガティブな感情は時にプラスになることもあります。

例えば、試験を控えた学生2人がいたとしましょう。A君は楽観主義で落ち込むことも少ない性格です。B君は悲観主義で何かと不安になります。

A君は自分の実力があれば平均点以上は取れるだろうと考え、たいした努力もせずのんびり過ごします。

B君は自分の実力はまだまだ不足していると考え、通学中も勉強し、努力を怠りません。

もちろん、ストレスや疲れといった面ではポジティブシンキングは大いに役立ちます。ですが、楽観主義になりすぎるあまり「何もしない」というのはいただけません。

試験が終わって、平均以上の点数を取ったA君は喜び、同じくらいの点数を取ったB君は「もっと頑張らないと」と考え、さらなる努力をすることでしょう。

不安や恐怖といったネガティブな感情は強烈なものであり、上手にコントロールさえできれば、やる気をアップさせる方法にもなります。

しかしながら、慢性的な疲れやストレスといった不安要素もあるので「ほどほどに不安や恐怖を持っておく」くらいに受け止めておくべきでしょう。

不安に思うからこそ誰よりも努力し、気づけば先頭に立って走っていた、誰にも真似できない技術を習得していた、なんてこともあります。

何か不安を感じた際は「自分を成長させるチャンス」とか「やる気を維持させる良い機会」と考え、ネガティブな感情を上手に活かしてください。

 

やらない理由が出てきたらプロセスを工夫する

やらない理由が出てきたらプロセスを工夫する

誰でも目標設定した後で、何かと「やらない理由」を探しては、行動に移せないことがあります。

「ダイエットのために毎日5km走る!」と目標設定したとしても「今日は雨だから」とか「仕事で疲れているから」とか「友達との約束があるから」とついつい先延ばしにしてしまいます。

そんな時は、プロセスを楽しめるよう工夫してみるのがオススメです。

雨で走るモチベーションが維持できないのなら、思切ってランニングマシーンを購入してみる。

「仕事で疲れている」がやらない理由なら、疲れを癒すために効果的な方法について勉強する。適度な運動をする方が疲れを取りやすいと分かれば、モチベーションもアップするはずです。

友達との約束によって先延ばしにしてしまうのであれば、一緒に走らないかと誘ってみる。一人でダイエットを頑張るよりも、楽しく取り組めそうです。

結果にとらわれてばかりでいると、ついつい視野が狭くなり、思い切った行動やアイデアを持てなくなります。

結果ではなくプロセスを楽しもうと考えれば、方法は1つではなく複数あり、やる気を維持させながら取り組める方法を見つけられるものです。

目標設定をしても、何かと「やらない理由」を探してしまうのであれば、ぜひとも楽しんで取り組めるプロセスについて意識してみてください。

 

稼ぐだけではなくお金の使い道まで考える

稼ぐだけではなくお金の使い道まで考える

「年収1000万円を目指す」などの経済的な目標設定は、どこか漠然としているものがあり、モチベーションを維持するのが難しいように思えます。

心理学では外的報酬と内的報酬と呼ばれているものがあります。

外的報酬とは給料や地位、物といった誰かから与えられるモノです。内的報酬とは、喜びの感情や達成感、成長できた実感などの自分の内側から生まれるモノです。

目標設定においても、内的報酬を得ることによってモチベーションも維持しやすく、疲れやストレスといった健康的な部分にまで良い影響を与えると考えられています。

また外的報酬を得るにしても「自分に投資をする使い道」を選ぶと、満足感や達成感、成長意欲が持てるそうです。

つまり、経済的目標設定をする場合は「いくら稼ぐか」ではなく「稼いだお金を何に使うのか」について重点を置くことが大切になると言えるでしょう。

例えば、ビジネススキルを伸ばすために、たくさんの本を購入して勉強する。英会話教室に通ってコミュニケーションスキルをつける。健康的な体づくりのためにジムへ入会するなどなど。

大きな目標設定であれば「自分の会社を設立するために」とか「将来的に海外で働くために」といった「自分へ投資」がモチベーションアップに繋がるはずです。

稼いだお金をただの浪費に使うのか、将来的なスキルアップのために使うのかによって、目指すべき方向性やモチベーションも違ってくるでしょう。

経済的な目標設定をするのであれば、外的報酬を得た先にある「使い道」について慎重に考えてみてください。

 

目標設定は自分の幸せを最優先に

目標設定は自分の幸せを最優先に

「自分の幸せを最優先に考える」と聞くと「わがまま・自己中心的・協調性のない」といった悪い印象を持ってしまうかもしれません。

しかしながら「幸せになってはいけない」などという法律もないわけで、自分の幸せを追求することは誰からも非難されるモノではないはずです。

中には自分を犠牲にしてまで相手の幸せを優先する人もいます。

家族のために一生懸命に働く、困っている人を助けるために活動する、恋人と一緒にいるために夢を諦める。

もちろん、こういった相手の幸せのために尽くすことは素晴らしいことですし、結果的に良かったと思えることもたくさんあります。

でも、幸せになるためには「順番」というものがあると思うのです。

まずは自分を幸せにする、そして相手を幸せにする、次は周囲を、ゆくゆくは全体をといったように、自分を起点として幸せの輪が徐々に広がっていくのではないでしょうか。

いきなり自己犠牲を払ってまで誰かを幸せにしようと考えると、ついつい見返りを求めてしまうものです。

こんなに一生懸命に働いているのに会社は何も評価してくれない。こんなに尽くしているのに誰からも感謝されない。恋人のために夢を諦めたのに愛されている実感が持てない。

まずは自分で自分を幸せにする、だから相手も笑顔になる、それを見てまた嬉しくなる。

目標設定をする際にも、まずは「自分がわくわくするようなこと・楽しめること・幸せを感じられること」を優先的に考えてみてください。

そうすることで結果的に周囲にも良い影響を与え、それが「相手の幸せ」となって自分に返ってくるはずです。

 

大きなチャレンジから刺激をもらう

大きなチャレンジから刺激をもらう

冒頭で「自分にマッチングした目標設定」についてお伝えしましたが、少しの努力を要することによって成功体験を積み重ねていくと、ある時点で「できることが当たり前」と感じることがあります。

そんなときは「とても成し遂げられないような大きなチャレンジをする」のも効果的です。

高すぎる目標設定は自信を失ったり落ち込んでしまうモノですが、自分に刺激を与える材料としてはこれほど適切なモノはありません。

少しの努力を要することは、ある程度の知識や経験で達成することができます。

一方、ほぼ不可能に近いような大きなチャレンジは、今までの方法では通用せず、新たなアイデアや効率的な方法を考えなければなりません。

仮に失敗したとしても、それを達成するまでに必要な時間や努力を逆算して、計画的に取り組んでリベンジしようと前向きな姿勢を保てるはずです。

もちろん、大きなチャレンジばかりで失敗続きだと「なんて自分はダメなんだ」とか「何も上手くいかない」とネガティブ思考になってしまいます。

ですから、まずは少しの努力を要することをこなして自信をつけ、慣れてきたら玉砕覚悟で大きなチャレンジをするべきでしょう。

もしかしたら「あれっ、意外と上手くできた」なんて想像以上に実力がついている自分を知るきっかけにもなるかもしれません。

小さな目標設定と大きな目標設定を上手に使い分けて、良い刺激を自分に与えてください。

 

目標設定をしたら行動に移す

以上がOfeeからお届けする「目標設定をする8つの心得」になります。

いかがでしたでしょうか?

当たり前のことですが、適切な目標設定ができたとしても、それで終わりではありません。

行動に移して結果を得て、満足できなければ問題点を見つけて改善する。達成できたとしても、さらにワンステップ上の挑戦に目を向けることが大切だと思います。

今回お伝えした「目標設定の心得」を要約すると、以下のようになります。

 

  1. 少しの努力を要することで成功体験を積み重ねる
  2. 適切な期限を自分で決め、計画的に取り組む
  3. 自分の力で達成できるかどうかを考える
  4. ほどよい不安を活かして努力を怠らない
  5. 結果ばかりではなくプロセスを楽しむ工夫をする
  6. 外的報酬は自分への投資へ充てる
  7. 自分で自分を幸せにすることから始める
  8. 慣れてきたら大きな挑戦から刺激をもらう

 

また完璧主義な性格の人ほど「一度決めた目標は最後まであきらめない」と考えがちですが、どうしても自分の力だけでは乗り越えられない壁もあるかと思います。

そんなときこそ「目標設定は変更できる」と余裕を持ち合わせたいところです。

最終的なゴールは1つだとしても、そこに至るまでの道のりは1つではありません。

大きな壁に直面したら、肩の力を抜いて「ちょっと脇道を見てみるか」と臨機応変に考えてみてください。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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