マイナス思考の原因と改善する7つの方法:ヘッダー画像

何かと後悔ばかりしてしまう、不安な気持ちが抑えきれない、失敗続きで自信が持てない。

誰でもマイナス思考になろうと思ってなっているわけではありませんが、嫌なことを経験するとついつい落ち込むクセがついてしまいます。

マイナス思考が強くなると姿勢もうつむき、批判や不満といったネガティブな言葉も増えてくるものです。

しかしながら、いざマイナス思考を改善しようと思っても、具体的に何をすればいいのか、どんなことを考えればいいのか分かりません。

そこで今回は「マイナス思考の改善に役立つ考え方」として、いくつかの方法をご紹介していきたいと思います。

失恋して落ち込んでいる方に、仕事でミスして凹んでいる方に、人間関係に悩んでいる方に、少しでも参考にしていただけたら嬉しいです。

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マイナス思考を改善するには

 

  1. ポジティブなセルフトーク
  2. 心のモヤモヤは早期解決
  3. 広い視野を持つ
  4. 失敗は足し算
  5. コンプレックスを逆説的に考える
  6. 後悔する時間を節約する
  7. 不安の正体に気づく

 

ポジティブなセルフトーク

マイナス思考の改善①:ポジティブなセルフトーク

人は誰でも「周囲から認められたい」という承認欲求を持っています。

目に見えて頑張った成果が得られれば、会社の同僚や友達から「すごいね!」と褒め言葉をもらえることでしょう。

しかしながら、自分の努力が目立たない、あるいは周囲が気づかないとなると、認められている実感が得られず、ついついマイナス思考になりがちです。

つねに褒め言葉やポジティブな言葉をかけてもらえればいいのですが、職場環境や家庭環境によってはプラス思考ではなくマイナス思考の強い言葉をかけられることも。

もっとひどい状況になると、マイナス思考どころか評価自体もされずに「何事も無かったかのように」扱われることもあります。

このように周囲の評価が得られず落ち込みがちな時の改善方法としては「ポジティブなセルフトーク」が有効です。

どんなに頑張ったとしても、必ず努力した結果を評価してもらえるとは限りません。ですから、自分自身を褒めるような言葉を心掛け、マイナス思考を改善していきましょう。

マイナス思考の人ほど「でも・どうせ・ダメ」といった否定的な言葉を自身にかけているものです。「どんなに頑張っても、どうせ評価されない」とか「なんて自分はダメなんだ」といったように。

自分にダメ出しするのは良い習慣とは言えませんが、逆説的に考えれば「成長できる見込みがある」と自分自身で気づいているとも言えます。

また自分の努力を自身で評価できるようになると「他人からの評価に影響を受けづらくなる」というメリットもあります。

落ち込んだときこそ「できることは全てやった」とか「きっと大丈夫」と自分の価値観で物事を評価することです。

「頑張った成果を評価するのは自分自身」と考え、ポジティブなセルフトークを心掛けてマイナス思考を改善してみてください。

 

心のモヤモヤは早期解決

マイナス思考の改善②:心のモヤモヤは早期解決

同僚に注意をしたら関係が悪くなった。部下に良かれと思ってしたことが反対に怒らせてしまった。恋人の何気ない一言に傷つけられた。

人間関係におけるマイナス思考には、何とも粘着力があり、いつまでもモヤモヤと残るモノがあります。

この心のモヤモヤを放置してしまうと、コミュニケーションを取る度に積み重なり、気づけば身動きできないほどの重荷になってしまう場合もあるでしょう。

こんな状態が続くと、ストレスを感じるのが当たり前になって、慢性的に疲れを感じるといった健康被害も出てくるかもしれません。

このような人間関係におけるマイナス思考を改善するためには、問題を先送りせずに早期解決のため行動することが一番です。

注意して関係が悪くなった同僚に対しては、少し言い過ぎたことを素直に謝る。実は別のことで同僚がイライラしていた、なんてことも分かるかもしれません。

部下に良かれと思ってしたことの何がいけなかったのか本人に尋ねる。聞きづらいなら、誰かに協力してもらって怒らせた原因を聞いてもらう。

恋人の何気ない一言で傷ついたのなら、黙り込んでやり過ごすのではなく、その一言が自分をどれだけ傷つけているかを伝える。本人は傷つけている自覚が無いことが分かり、二人の関係を良好にする機会になるかもしれません。

また早期解決と言っても、やはり切り出すタイミングも重要になってくるかと思います。

冷静になれば受け止められることでも、感情的になっていたり、目に見えてイライラしている状態では何も聞き入れられないものです。

一呼吸おいてお互いに落ち着いたときに「実は、この前のことなんだけど」と切り出すべきでしょう。

ただし「全てを完璧に解決しよう」とは考えないことです。どんなに分かりあおうとしても、平行線を辿るばかりで理解し合えない相手もいます。

そんなときは、心の引き出しにでもしまっておきましょう。

自分から行動を起こして受け入れられないのであれば、後は待つしかありません。待っている間にアレコレ一人で悩むのではなく「相手から切り出したら、そのとき考えよう」と割り切ることです。

放置していた心のモヤモヤが「マイナス思考の原因」になっていないか、確認してみてください。

 

広い視野を持つ

マイナス思考の改善③:広い視野を持つ

マイナス思考が強くなると、人は視野が狭くなります。

失恋を例にしてみましょう。大好きな彼氏(彼女)に突然別れを告げられ、悲しみのどん底にいると「彼(彼女)がいない人生なんて考えられない」とか「もう恋愛なんてしたくない」と考える人も少なくありません。

広い視野を持って考えれば「もっと性格の合う恋人とこれから出会えるかもしれない」とか「別れはツラいけど、恋人のおかげで成長できた」と前向きにとらえることができます。

仕事での失敗に関しても同じことが言えるでしょう。

「取り返しのつかない大きなミスをした」と感じ、後悔ばかりに時間を割いて何も手をつけられない人がいる一方で、広い視野を持って「この失敗をどう次に活かすか」と考えられる人もいます。

マイナス思考とは、後悔や自己嫌悪、悲しみといった一部分を何度も見返し、改善できる方法が無いと分かっていながら探し続けるようなことだと言えるかもしれません。

一歩引いて全体を見渡す心の余裕が持てれば、目の前は真っ暗だったとしても、その先にある微かな光を見つけることができます。

落ち込んだり、悲しみに覆われたときこそ「広い視野を持って考えよう」と心掛けてみてください。

 

失敗は足し算

マイナス思考の改善④:失敗は足し算

「失敗」という単語は「失って敗れる」と書きます。どうしても、そんな文字のイメージから「失敗=マイナスのこと」つまり引き算として考えがちです。

でも世の中には失敗をプラスの出来事として受け止められる人もいます。

同じ失敗を経験したとしても、ある人は引き算として自信を失うのに対して、ある人は足し算として「成長の糧」にすることができます。

両者の違いは何でしょうか?

それは分析能力だと思います。マイナス思考の人は失敗した結果という表面的な部分しか見ようとしません。反対にプラス思考の人は、どんな失敗の中にも得られるモノがあり、同じ過ちを繰り返さないために応用できると考えるのです。

失敗に対する分析能力が向上すると、挑戦する意欲や恐怖心の克服といった前向きな姿勢を取りやすくなります。

反対に失敗を引き算のままで放置しておくと「どうせ失敗するから」とか「馬鹿にされるのが恥ずかしい」といったようなマイナス思考になりがちです。

前回よりも良かった点はどこか、成功するために必要なことは何だったのか、次に似たようなシチュエーションに出くわしたら。

これも上で述べた「心のモヤモヤは早期解決」と同様に、失敗したらすぐに分析する癖をつけた方がいいでしょう。

そうすることでウダウダと後悔する時間も減少し、対処法を見出しているわけですから「次は大丈夫」とドッシリ構えられるはずです。

失敗を経験してマイナス思考になりそうになったら「失敗は足し算」と考え、得られるモノは何か分析してみてください。

 

コンプレックスを逆説的に考える

マイナス思考の改善⑤:コンプレックスを逆説的に考える

マイナス思考の大きな原因の1つとして考えられるのがコンプレックスです。

誰でも「嫌いな自分」を1つや2つは持っているモノですが、このコンプレックスと向き合えるかどうかで「マイナス思考を改善できるか決まる」といっても過言ではありません。

しかしながら、抱き続けたコンプレックスをいざ克服しようとしても、そう簡単には切り替えることができないものです。

そこでオススメしたいのが「コンプレックスを逆説的に考える方法」です。

例えば、決断力がなく優柔不断な性格をコンプレックスとして抱えているとしましょう。マイナス思考で否定的に考えれば「決断力がない」となります。一方、プラス思考で肯定的に考えれば「慎重に考えることができる」とも言えます。

「空気が読めない」とコミュニケーションに悩んでいる場合はどうでしょうか。否定的に見れば「共感するのが苦手」となり、肯定的にすると「自分の意見をハッキリ伝えることができる」となります。

「嫌いな自分」と正面から向き合うことで、短所だと思えたことが長所に変わることもあります。新しい自分の可能性や個性も発見できるかもしれません。

数学においてもマイナスにマイナスを掛け算すると結果はプラスになります。自分の嫌な部分を逆説的に考え、肯定的に受け止めることでマイナス思考も改善されると思います。

嫌いな自分を嫌い続けるのか、良い所も悪い所も含めて受け入れていくのか、ちょっとした違いでも毎日の事となるとゆくゆくは大きな差が表れるはずです。

 

後悔する時間を節約する

マイナス思考の改善⑥:後悔する時間を節約する

マイナス思考になると、ついつい過去の出来事について後悔してしまうことがあります。

「あの時もっとああしておけばよかった」とか「あの大学、あの会社を選んでおけば」などなど、「たられば」で考えてしまう人も多いのではないでしょうか。

また特徴的なのが「違う選択をした自分を美化すること」です。別の言い方をすれば「ありえない自分の姿を妄想する」とも言えるかもしれません。

現在の仕事に不満があるから、思い描いたような人生を歩めていないから、理由は様々ですが、違う選択した自分は常に完璧で非の打ちどころがない人物として妄想します。

こんな後悔ばかりしてしまうマイナス思考を改善するには「後悔することで得られるモノ、費やす時間」について考えることです。

違う選択をした完璧な自分を妄想することは、あくまで妄想の域を出ません。もしかしたら、今よりも辛い状況になっている場合だってありえます。

「後悔による最大の損失は時間」と気づくことができれば、きっとズルズルと引きずって考えることはないでしょう。

マイナス思考から「もしもあの時・・・」と後悔し始めたら「ちょっと待った!」と立ち止まり、それを「後悔する時間を節約するチャンス」に変えてください。

どれくらいの時間を費やしているのかストップウォッチを使って計測してみるのも面白いかもしれません。

1日に平均30分ほど後悔しているのなら、1ヶ月で900分(15時間)、1年だと・・・計算するのが恐ろしくなったのでここまでにしておきます。

 

不安の正体に気づく

マイナス思考の改善⑦:不安の正体に気づく

過去の出来事における後悔についてお話しましたが、マイナス思考には未来型のモノもあります。

それは不安です。

誰でも「もしも明日の試験で悪い点数を取ったら」とか「1週間後のプレゼンが上手くいかなかったら」と、少し先の未来について不安を抱えます。

不安だからこそ、危機感を持って一生懸命になる、あるいは入念に準備をするといった良い面もある一方、精神や健康に悪影響を及ぼすこともあります。

そんな時こそ冷静に「不安の正体」について考えてみましょう。

不安の正体、それは「まだ何も起こってもいない未来の出来事」です。

試験で悪い点数を取るのも、プレゼンが上手くいかないのも、自分の「マイナス思考の思い込み」であり、実際にはまだ起こっていない出来事だということです。

また不安から入念に準備をし過ぎるあまり、なかなか前に動き出せない人もいます。

もう十分なほど出発する態勢は整っているのに「もしもの時」に備えてアレコレ考えてしまう人です。

「百聞は一見にしかず」というコトワザから分かるように、頭の中で考えていることは実際に経験したことには適いません。

もしも大きな挑戦を控えて、目に見えない不安を抱いたら「まだ何も起きていないのに、不安を感じる必要はない」と考えてみてください。

もちろん、出来るだけ良い結果をもたらすために努力は必要です。でも、悪いイメージを膨らませる必要はないと思います。

マイナス思考などの余計なモノは捨て「自分の力を存分に発揮しよう」くらいの程よい緊張感さえあれば十分ではないでしょうか。

どうせ未来の出来事を想像するのであれば「成功している自分の姿」や「到達して見られる景色」を想像する方が健全だと思うのです。

マイナス思考の不安を改善させるためにも、ぜひともその正体に気づき、失敗ではなく成功をイメージするよう意識してみてください。

 

マイナス思考と上手に付き合う

以上がOfeeからお届けする「マイナス思考の原因と改善する7つの方法」になります。

いかがでしたでしょうか?

いろいろと改善するための考え方について述べてきましたが、マイナス思考には良い面と悪い面があると思います。

ある程度の緊張感を保つため、あらゆる問題に対処するためにも、マイナス思考によって努力をしたり備える意識は持てます。

一方で、慢性的な落ち込みやストレスといった悪い面には十分注意すべきでしょう。

今回お伝えした7つの改善方法を要約すると以下のようになります。

 

  1. 自分の価値観で自己評価する
  2. 何か問題があれば早期解決を心掛ける
  3. 広い視野を意識する
  4. 失敗は成長するための足し算
  5. コンプレックスを肯定的に考える
  6. 後悔による時間の浪費を防ぐ
  7. 不安を「まだ起きていない出来事」だと認識する

 

マイナス思考を改善するポイントとして、まずは落ち込んでいる自分を認識することが大切だと言えます。

無理に明るくポジティブに振る舞えば、周囲に悪影響が及ばなくても自分の心が疲れてしまうものです。

まずはマイナス思考になっている自分に気づき、上に挙げた8つの方法から取り組めそうなモノをためしてみてください。

上手に付き合えば、ほどよい緊張感としてプラスの考え方になってくれるはずです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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