日本人女性の約7割以上が悩んでいるといわれる冷え性。
主に血流が悪くなり、部分的に冷えるこの症状は放置すると免疫力が低下したり、さまざまな病気の引き金となることもある。
日本初の冷え性外来、北里大学東洋医学総合研究所に勤務する内科医の伊藤剛氏によると、
驚くことに「冷え性に良いと言われているショウガ」でも、生のショウガは体を温める事はほとんどないというのだ。
すりおろした生のショウガを食べると胸のあたりがポカポカするが、生のショウガそのものには体を温める成分はそれほど含まれていない。
人間の体には温度受容体というものがあり、温かさや冷たさを感じるセンサーのようなものがある
普通の生のショウガに含まれている成分にはジンゲロールというものが多いのだが、これはセンサーは刺激するが、実際の体温を上げる働きはない。
乾姜（カンキョウ）といって蒸して干したショウガがあり、これはジンゲロールがショウガオールに変わって、このショウガオールが体温を上げる働きがある。
誤解しないでほしいのは、風邪などを引いたときにショウガを食べる事が意味のないわけではなく、ショウガ自体は腸管の粘膜の血流を増やし、胃腸には非常に良いもの。
またジンゲロールには強い殺菌力もあり風邪予防対策にもなる。
生臭さを消すだけではなく、お寿司屋さんのガリもこの殺菌作用からきている。
冷え性を良くしようという意味で、体温を上げようとするのは生のショウガは適さないというわけだ。
足や指が冷えた時の効果的なマッサージ
最後に冷え性対策に効果的な指のマッサージをご紹介。
誰でもできる簡単な冷え性対策なので、特に指先が冷えているときなど、1日に1度ほどのペースでためしていただきたい。
- イスに座って足を組む
- 足の指を裏側へ曲げる
- 5秒数える
- 手を離す
- これを左右の足で5回ずつ繰り返す
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