現在7割の日本人がかかっているという歯周病。
口の中の歯周病菌によって歯茎が痩せ細り、ときには歯が抜け落ちることもあり、さらには心筋梗塞や脳梗塞の原因ともなる恐ろしい病気だ。
東京医科歯科大学の和泉雄一氏は、海外から呼ばれるほど豊富な知識を持ち、外国で多数の講演を行っている歯のスペシャリスト。
そんな和泉氏が歯周病予防に効果的な驚きの方法を解説していたのでご紹介。
なんと心筋梗塞や脳梗塞の原因ともなる歯周病を予防するために効果的なのはプレーンヨーグルトで歯を磨く事なのだそうだ。
歯周病予防の歯の磨き方
- 歯磨き粉を使って磨き、口をゆすぐ
- プレーンヨーグルトを口に含んで軽く磨く(10秒くらい)
- すぐに水で口をゆすぐ
ヨーグルト歯磨きはどうして歯周病予防になるのか
口の中には600種類から700種類のバイ菌がいて、その中の悪玉菌が増える事によって歯周病になる。
ヨーグルトを口に含むと善玉菌が悪玉菌を抑えて、歯周病を抑えるのだという。
すでに歯周病にかかっている人は、歯周病の根が出ていたり虫歯で削れていたりするので歯がしみるので、そういう方はやめておいた方がいい。
妊婦さんが歯周病になるとかかる病気
妊婦さんが重症な歯周病にかかっている場合、早産低体重出産といって小さな赤ちゃんが産まれやすくなることがあるという。
なぜ早産になるのかというと、歯周病にかかるとプロスタグランジンという成分が口の中で発生する。
この成分は出産を誘発する成分と一緒で、脳がそれを勘違いしてしまって出産にいたってしまう。
「じゃあ妊娠したら歯周病なのかすぐに検査した方がいいの?」
それも大切なのだが、歯周病というのはなかなか治らない病気。
妊娠する前に赤ちゃんが欲しいと思ったらまず口のケアをしっかりすること。
わかった時点ではなく、ぜひもっと前に歯医者さんにみてもらおう。
正しい歯磨きにかかる時間は15分
正しい歯磨きというのは、歯と歯茎の境目に歯ブラシをあてて細かく動かし、歯茎を傷つけてしまうので決して大きく磨かない。
歯ブラシの毛先はだいたい歯2本くらいの幅になっていて、2本単位で1か所20~30往復する。
このやり方で全ての歯を磨くのに15分はかかるというから驚き。
洗面台にタイマーをセットして時間を測りながら歯磨きをするのも効果的だろう。
意外といつもしている歯磨きの時間が短かったと気づくし、時間が無い方は電動ブラシも正しい使い方をすれば効果的なので、ぜひとも正しい歯の磨き方を身につけよう。
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