グラス

本日は宇宙に関する雑学をまとめてみた。

8人もの日本人飛行士を育ててきた元JAXAの寺門邦次さんによると、宇宙飛行士は宇宙でおしっこを飲んでいるそうだ。

以前おしっこは宇宙にそのまま捨てていた。

しかし宇宙で必要な水の量は一人約2kgで、もしスペースシャトルで持って行こうとすると、コップ1杯で30万円も費用がかかる。

そこで2008年NASAが開発したのが、おしっこや使用済みの冷却水をろ過する水再生装置(Water Recovery System)である。

現在では宇宙飛行士みんながその装置を使って水を飲んでいるのだ。

これは性別に関係なく男も女も出た尿をろ過して飲み、味はちょっとクセがあるのだとか。

ちなみに若田光一さんは日本人で最初におしっこを再生した水を飲んだ宇宙飛行士で、お祝いの意味をこめて、みんなで乾杯して飲んだという。

では大きい方はどうするのか?

大きい方は3か月に一度のペースでタンクに入れて宇宙に放出し、大気圏で燃やす。

おならの雑学でも話したように、NASAでは宇宙船内でおならが充満したら健康に悪影響が出るのか?と冗談のようなまじめな実験もしている。

それほど地球上と宇宙とでは生活する環境が違うのだろう。

ちなみに宇宙飛行士が入る保険は普通の海外旅行保険。

一般の旅行保険の補償額を増やしたものに加入し、行き先には「宇宙」と記入するそうだ。

 

ハレー彗星の発見者と生命保険

夜空

ハレー彗星(ハリー彗星とも呼ばれる)は地球の周りを約76年の間隔で接近する彗星。

古くからいろいろな文献にもその記録があり、次に近づくのは2061年の夏ごろだといわれている。

その周期を見つけ出したのはイギリスの天文学者であるハリー、その名前をつけてハレー彗星(ハリー彗星)となっている。

ハリーは古い文献の中にハレー彗星の接近が記録されていることを発見し、そこから軌道があるのではないかと考えた。

そして文献わかる内容だけを計算し、次にハレー彗星が近づく日時を割り出したのだ。

そんな計算が得意なハリーが残した偉業が他にもある。

それは「生命保険」

ハリーは生存と死亡の確率を統計的に調べ、無理のない生命表を1693年に作りあげた。

生命保険の歴史は古く、最初とされているのは中世ヨーロッパの同業組合が行っていたもの。

これは組織内の仲間同士で資金援助や病気になった場合に備えて、生活保護をしていて、その中には死亡した際に遺族への生活保障も含まれていた。

17世紀になるとみんなで毎月一定の額を出し合って、仲間に何かあった場合、遺族へ支払われるシステムができている。

しかし出し合う金額が年齢に関係なく一律だったため、若者から不満の声が続出し長くは続かなかった。

その頃、ハリーは1歳の者1000人が一定年齢までどれくらいの割合で生存できると見込めるかという生命表を完成させ、本格的な生命保険が誕生したというわけだ。

ちなみに日本にこの保険制度を初めて紹介したのは福沢諭吉。

宇宙旅行の値段はいくら?

貨幣

「えっ?宇宙旅行ってできるの?」

そう驚く方も多いはず、おそらく途方もないお金を払わないと行けないと思っているかもしれないが、実は手が届くかもしれないプランがある。

取り扱っているのはアメリカのSA(スペース・アドベンチャー)社。

社長であるエリック・アンダーソンは宇宙旅行のガイドブック「宇宙ハンドブック」を著書している人物であり、SA社は民間人初の宇宙旅行を取り扱った宇宙観光会社だ。

そして旅行プランには、値段が高いもので月までの旅行120億円、宇宙ステーションの滞在旅行で24億円、そして最も安いのが1200万円の弾丸旅行などがある。

「えっ?」

そう宇宙までの弾丸ツアーなら1200万円で行けるのだ。

弾丸ツアーとは正しく呼ぶと弾丸飛行となる。

通常の旅客機の10倍もの高度に急上昇し、その頂点で5分くらい地球を眺めてたり、無重力体験ができ所要時間は1~2時間。

実際に日本IBM社に務めていた稲波紀明氏が地道に貯めた財産をつぎ込んで申し込んでいる。

しかし、申し込んだのは当時20代で現在は40代になっているにもかかわらず、未だに旅行は決行されていない。

年に1回の報告会兼パーティーのようなものはあるものの、なんだかんだ理由をつけられ待たされているのが現状。

民間人が気軽に宇宙旅行に行ける時代はもう少し先になりそうだ。

宇宙にいると老化が進む!?

チンパンジー

地球上で過ごす1年と宇宙で過ごす1年は同じ時間だ。

しかし、宇宙飛行士の体にとっては同じではないという。

宇宙飛行士が宇宙空間にいる間は老化現象とも思える変化が現れる。

一番の要因は重力。

よくニュースなどでも見かけるように宇宙空間は無重力であり、モノをちょっと触ればどこまでも飛んでいくし、自身の体も壁を軽く蹴るだけで簡単に前に進める、自分の体重を支える必要がないというわけだ。

そんな無重力の中で生活していると体に様々な影響が出てくる。

通常重力がある状態では使われる筋肉も使われなくなり衰えていく、骨も体を支えるという仕事を失い骨量が低下する。

また血液も影響を受け、体液量が減少し、血圧が不安定になり、血液中の赤血球も変形する。

その結果、貧血、体温低下、内臓機能低下など老化現象ともみえる症状が出てくる。

初期の宇宙飛行士たちはこれらの症状にとても苦しんだため、無重力と健康の問題は大きなテーマとなり、宇宙医学という分野がつくられた。

宇宙医学において宇宙飛行士の健康を管理するだけが目的なのではなく、このような宇宙空間での現象が、老化のメカニズムを解明するのではないかと注目されているのだ。

もしこの研究が進んだら、いつか人が死なない未来もやって来るかもしれない?

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