映画には不思議なシーンがたくさんある、今回はそんな知っておくと再度映画を見て楽しめる映画の雑学をまとめてみた。

「レインボーブリッジ封鎖できません!」

このフレーズを知っている方は多いはず、知らない方は「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」をチェックしよう。

フジテレビ系の刑事モノ連続ドラマで有名な踊る大捜査線。

その人気ぶりから映画もシリーズ化され、一大ブームとなったのは言うまでもないだろう。

ちなみに映画化されたタイトルは、以下の通り。

  • 踊る大捜査線 THE MOVIE
  • 踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!
  • 踊る大捜査線 THE MOVIE 3 やつらを解放せよ!
  • 踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望
  • 交渉人 真下正義
  • 容疑者 室井慎次

中でも有名なセリフが冒頭でもご紹介した「レインボーブリッジ封鎖できません!」

青島刑事役の織田裕二が犯人逮捕のためレインボーブリッジを封鎖しなければならないシーンがあるのだが、封鎖するために数々の手続きを踏まないといけない。

首都高速道路、一般道、鉄道ゆりかもめ、東京港湾局(海の上のため)と管轄がバラバラでとてもじゃないが間に合わない!というのだ。

実はこれ、脚本家で映画監督の君塚良一さんが考えたドラマの設定。

実際には警察の判断で簡単にレインボーブリッジは封鎖できる

レインボーブリッジも普通の道路と同じで、要人警護や事件が起きた際に封鎖される。

また花火大会でレインボーブリッジを封鎖した際には、「封鎖してるじゃん」とツッこまれたそうだ。

監督によると、取材を進めていくうちにレインボーブリッジは意外と簡単に封鎖できることを知ったが、ドラマの演出として大げさに表現するために、聞かなかったことにしたそうだ。

また、映画の中でレインボーブリッジとされているシーンは、本物のレインボーブリッジの撮影許可が下りなかったため、実は当時工事中だった京都の京滋バイパス御山ジャンクションで撮影している。

その証拠にレインボーブリッジからの風景としてはありえない山の影がうっすらと残っていて、これはあえてフィクションに気づいて楽しんでもらうためのものだとか。

あの印象的なセリフは、「レインボーブリッジ封鎖できます!」が正しかったわけだ。

これらのような雑学を知った上で、また映画を見ると新しい発見があっておもしろいかもしれない。

 

映画評論家の奇才・個性的・ファンにはたまらない

映画のレビューに「ファンにはたまらない作品!」などと書かれているのを目にしたことはあるだろうか?

映画コメンテーターの有村昆さんによると、なんと評論家の奇才・個性的・ファンにはたまらないは実は褒め言葉ではないというのだ。

この3つを言い換えるなら奇才(変わっていて)・個性的(ひとりよがり)・ファンにはたまらない(好きな人は好き)となってしまう。

しかしながら映画評論にも、いわゆる大人の事情が発生するわけで、簡単に酷評するわけにもいかない。

そこで上の3つのフレーズを使い、当たり障りのないようにしているのだ。

もちろん評論家の中にはいい意味で使う人もいるので、すべてがすべてなワケではないが、映画を見る前に、ひとつの指標として参考にしてみるのもいいかもしれない。

邦題はいいけど原題が残念な映画

外国映画のタイトルを原題、日本用に翻訳したタイトルを邦題と呼ぶが、日本ではおなじみのタイトルも、原題を見ると「なんじゃこりゃ?」と思うものが多い。

例えば興行収入250億円を突破した「アナと雪の女王」

原題は「Frozen」

・・・【凍った・非常に寒い】

なんともシンプルなタイトルだが、もし原題のまま日本で上映されていたら、ここまで大ヒットしなかったのでは?と思えるくらいだ。

続いては「カールじいさんの空飛ぶ家」

大冒険に繰り出すおじいさんの話で意外に泣ける映画なのだが、

原題は「Up」

・・・【上へ・昇って・上昇して】

「えっ?」「シンプルにも程がある」と思った方も多いはず。

では今度は逆に原題から紹介、何の映画かわかるだろうか?

原題「sister act」

シンキングタイム・・・チクタクチクタク

(ヒントは修道女、姉妹、行為、出し物)

正解は「天使にラブソングを」

その他にもすごいのが中国語の映画タイトル。

「ファインディング・ニモ」

→「海底総動員」

「Mr.インクレディブル」

→「超人総動員」

「カーズ」

→「賽車総動員」※賽車はレーシングカー

「トイ・ストーリー」

→「玩具総動員」

お気づきだろうか?

そう、中国ではピクサーやディズニー作品の映画に総動員とつけることが多いのだ。

このように日本では馴染みのタイトルも海外ではまったくの別物になっている。

海外でアナと雪の女王である「Frozen」を「Ana and Queen of Snow」なんて英訳しても正しく伝わらないわけだ。

ブルース・リーはバック転や宙返りができなかった

「ほぉ~あぁたー!!」

中国が産んだアクションスターであるブルース・リー(Bruce Lee)

あの有名アクションスターなのだから何でもできると思っていたら大間違い。

日本を代表するマニアの原真一さんによると、なんとブルース・リーはジャッキーチェンがいとも簡単にやってのけたバック転や宙返りができなかったというのだ。

その理由はジャッキーチェンはスタント出身なのに対し、ブルース・リーは武闘家出身だから。

「えっ?でも映画のシーンでバック宙しているの見たことあるけど・・・」

そう、実際にブルース・リーの映画にはたくさんの過激なアクションシーンがあるが、実はほとんど代わりのスタントマン。

よくよく見ると「何でこのシーンは後姿しか見せないのだろう?」という不思議なものがあったりする。

「燃えよドラゴン」では跳ね起き(ハンドスプリング)や回転キックのシーンが有名だが、あれもスタントマンが演じている。

他にもファンは知りたくなかったブルー・スリーがっかり伝説がある。

その1、泳げなかった。

その証拠に「略奪された100人の花嫁」というアメリカドラマで、溺れてる恋人を助けるシーンで、普通は勢いよく頭から飛び込むところを足から川に入っている。

その2、自転車に乗れなかった

伝記映画「ブルース・リーマイブラザー」でチンピラとケンカして逃げるシーンで、仲間達は自転車に乗って逃げるのに対し、ブルース・リーだけ走って逃げている。

その3、ゴキブリが苦手

1963年ブルース・リー23歳、香港での出来事。

突然、ホテルの部屋から悲鳴が聞こえた。

スタッフが慌てて部屋に駆けつけると、そこにはテーブルの上にのって「ゴキブリが出た!」とブルース・リーが騒いでいた。

その4、恋人がたくさんいた

硬派なイメージを持っている人も多いとは思うが、恋人がたくさんいた。

さきほども紹介した伝記映画「ブルース・リーマイブラザー」の中で、ダンスコンテストのパートナー女性を決めなければならなかったが、当時恋人が複数いたため、一人に決めきれず、弟と出場し、さらには優勝している。

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