彼氏と別れたい【うまく別れる方法】

恋愛には出会いがあり、別れがあります。

お互いに気持ちのズレが大きくなれば、円満な「別れ方」というのは難しくなってきます。

今回は「彼氏とうまく別れる方法」や「別れたくても別れらないDV」、「元恋人がストーカーになることも」などについて心理学の実験と共に解説していきたいと思います。

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直接会って別れを告げる

心理学的に、相手のことを気遣うのであれば、直接会って気持ちを伝える方が良いとされています。

恋人に振られることは、あなたはそんなことを思っていなくても、相手は自分の存在や価値を否定されたような気持ちになる場合があります。

もしその衝撃や怒りに耐えられなくなると、思いが攻撃衝動になってしまうことも。

「直接会うのはつらい」と思って、メールで別れ話をするのはNGです。

相手が見えない分、攻撃衝動はさらに強まり、相手を責める気持ちになってしまいます。

また、他に好きな人ができて今の彼氏と別れたいと思っている方も「他に好きな人ができた」と伝えるのは控えるべきです。

これは相手の悲しみを増幅させるだけの言葉。

例え他に好きな人ができたのが事実であっても、伝えない方が得策と言えるでしょう。

また別れのショックを軽減させる言葉として「ありがとう」などの感謝の気持ちを伝えるのが効果的です。

相手に対して「ありがとうと、お礼を言うだけの価値がある」というメッセージになり、あなたの気持ちを受け取る際に優しい気分にさせてくれるはずです。

心理学者のミルグラムによると「相手が目の前にいるほど人は冷徹になれない」というデータがあります。

被験者を教師役と生徒役に分け、生徒役の被験者にテストを受けさせます。

教師役は生徒役が間違える度に電気ショックで罰を与え、間違える回数が増える度に電圧を強くするよう指示しました。実験の条件は以下の4パターンです。

(実は生徒役の被験者はサクラであり、電気ショックを受ける演技をしていました。)

  • 遠隔条件:生徒と教師がまったく別の部屋にいる。
  • 発声条件:生徒と教師は別の部屋にいるが、壁を通して声が聞こえる。
  • 近接条件:生徒と教師は同じ部屋で、1m離れた場所から操作する。
  • 接触条件:生徒と教師は同じ部屋で、教師が生徒の手のプレートにのせないと電気ショックが流れない。

実験の結果、上げた電圧は以下のようになりました。

  • 遠隔条件:400V
  • 発声条件:370V
  • 近接条件:310V
  • 接触条件:250V

つまり、相手との距離が近く、反応を感じられるほど、相手に対して冷徹にはなれないという事が言えます。

彼氏(彼女)に別れ話を切り出す際も、相手が見えないメールや電話でするより、直接会って感謝の気持ちを伝えながら別れを告げる方が、相手が攻撃衝動になりづらいことが考えられるのです。

 

別れたくても別れられないDV

別れたくても別れられない女性の中には、DV(ドメスティク・バイオレンス)によるものがあります。

DVには殴る蹴るなどの身体的暴力の他に、言葉で罵倒する心理的暴力、性行為を強要する性的暴力、生活費を渡さないなどの経済的暴力があり、社会問題となっています。

ある調査によると、配偶者から1度でも身体的、心理的、性的な暴力を受けたことがあると答えた女性は全体の3割強にもなり、男性の場合は2割弱という結果があります。

また届出のないケースや、恋人間のDVも含めると、その被害者数はもっと多いことが考えられます。

おそらく被害を受けたことがない方からすると「早く別れてしまえばいいのに」と思うかもしれませんが、いくら被害を受けても別れようとしない人が多い傾向にあります。

その理由のひとつに、加害者が暴力を振るった後に反省する素振りを見せ、被害者に対して優しくすることがあります。

暴力の後に優しい素振りを見せると、被害者は「この人は私がいないとダメなのね」と思い込んでしまい、お互いに相手の存在が心のよりどころになってしまうのです。

また心理学的に「暴力」と「やさしさ」という相反するメッセージを受け取ると、ダブルバインドという心が支配される状態になってしまいます。

これは恋人間だけの問題ではなく、子供のしつけなどでもダブルバインドが起きることがあります。

例えば子供が食事をしていて、親がしつけのために「早く食べなさい」と言ったとします。

すると子供は急いで食べるので、テーブルの上を汚してしまいます。

そして今度は親が「キレイに食べなさい」と注意すると、子供にとって早く食べることと、キレイに食べることは相反する事になってしまい、心理的に良くない影響があると言われているのです。

またDVには3つのサイクルがあり、緊張期、爆発期、安定期があります。

  • 緊張期:怒りや不安などから神経過敏になり、ストレスを溜め込んでいる時期。
  • 爆発期:ストレスが限界に達し、暴力を振るう時期。
  • 安定期:別名ハネムーン期とも言われ、ストレスが発散され反省をする時期。

この3つのサイクルが永遠と続き、ストレスを溜める→暴力を振う→反省する、を繰り返してしまうのです。

上の方で彼氏と別れる方法として「直接会って別れを告げる」ことをご紹介しましたが、DVを受けている女性の場合は、この方法はオススメしません。

もしDVを受けているのであれば、すぐに警察に相談したり、友人や家族の助けを借りましょう。

最初にお伝えしたようにDVの被害者はダブルバインドという心が支配されてしまっている状態が考えられます。

第三者に手助けをしてもらい、一刻も早くDVのサイクルから抜け出しましょう。

 

元恋人がストーカーになることも

別れ方がうまくいかないと元恋人がストーカーになってしまうこともあります。

警視庁の調べでは、ストーカー加害者の約6割は、配偶者や交際相手だというデータも。

見知らぬ人よりも、身近な存在の方が圧倒的にストーカーになりやすいと言えるのです。

ストーカーは相手の気持ちを無視して付きまとうようになり、嫌がったりしてもその行為をやめようとはしません。

ストーカーにとって「嫌がられる」ことは、「相手とまったく関係がない」ことよりもずっと幸せなことだと考えており、被害者が反応を示せば示すほどエスカレートしてしまうことがあります。

心理学では、人から人への行為全般を「ストローク」といい、「ほめる」などのプラスのストローク、「けなす」などのマイナスのストロークがあります。

人はプラスのストロークを受けたときに幸せな気分を感じますが、それが受けられない場合、マイナスでもいいから何らかのストロークを欲しがると考えられているのです。

つまりストーカー対策に有効なのは「無視する」ということになります。

しかしながら、無視することで「俺の気持ちが伝わっていない!」と感じ、行動がエスカレートしてしまうこともあります。

身の危険を感じたときは家族、友人、警察に相談するべきです。

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