私たちが日常生活をする上で、知らなくてもなんら支障がない「アレ」の名前。

でも気になる!!そんな人のためにいろいろなモノの正式名称をご紹介。

まずはお弁当などに入っている具材の仕切りに使われる草の形をしたギザギザの「アレ」。

正式名称はバラン。

昔の人々はお弁当の具材を仕切るために葉蘭(はらん)というユリ科の植物の葉を使用していたことが由来とされている。

プラスチック製のものが作られた当初は「人造ハラン」と呼ばれていた。

ちなみにお弁当に入っている小さな魚の形をした、しょう油さしの正式名称は「ランチャーム」(武器みたいな名前だ)。

 

続いては、食パンの袋の口をとめるプラスチック製の「アレ」。

バック・クロージャー

正式名称はバッグ・クロージャー(特許はクイックロック社)。あんなに小さいのに何ともカッコイイ名前だ。

このバッグ・クロージャー、最近では意外な再利用法がある。

例えばゴミ袋の口を閉じる際に結ぶ代わりに使用したり、コンセントに挿してある複数のプラグにひっかけ、どれがどの電源なのか名前を書いて区別する、さらにはバッグ・クロージャーで洋服を作ってしまった人などもいる。

スーパーの会計を済ませた後に、購入者自身で袋づめする「あの台」。

正式名称はサッカー台。

ボールを蹴るサッカー(soccer)とは関係なく、物を袋に入れる意味のサック(sack)から由来している。また昔は袋詰めする専用の人がいて、それらの人を「サッカー」と呼んでいた。そこからサッカー台と名付けられた。

この~木、何の木、気になる(気になる木~)の「あの木」。

あれは、ハワイ・オアフ島にあるモンキーポッドの樹。マメ科の常緑高木で、別名にレインツリーなどがある。日立グループのCMに登場することで有名。

商店街などの福引をするときに使う「あのガラガラ」。

正式名称は新井式回転抽選器。

東京で帽子屋を経営していた新井さんが、お客様へのサービスを目的として考案した。ガラポンやガラガラと呼ばれることが多い。

ちなみにコインを入れて回し、カプセルに入ったおもちゃを買うガチャポン、正式名称は「ガシャポン」(バンダイ社)。

最後に商品を傷や凹みがつかないように包装する「プチプチしたアレ」。

正式名称は気泡緩衝材。

何ともお堅い名前だが、ストレス解消にプチプチを潰すのが楽しい。

 ピカソの本名はものすごく長い

最後にモノの正式名称ついでに、芸術で有名なパブロ・ピカソの本名についてご紹介。

日本でも落語の「寿限無(じゅげむ)」は長い名前の話しで有名だ。

これは、産まれた子供にめでたい名前をつけたいと考えた父親が、和尚さんに相談したところ、次から次へと候補となる縁起のよい名前が出てきて、ひとつに絞り切れなかったので全部をひとつにまとめてしまったという笑い話だ。

ちなみにその名前は

「じゅげむ・じゅげむ・ごこうのすりきれ・かいじゃりすいぎょのすいぎょうまつ・うんらいまつ・ふうらいまつ・くうねるところにすむところ・やぶらこうじのぶらこうじ・ぱいぽ・ぱいぽ・ぱいぽのしゅーりんがん・しゅーりんがんのぐーりんだい・ぐーりんだいのぽんぽこぴーの・ぽんぽこなーの・ちょうきゅうめいのちょうすけ」とものすごく長い。

しかし、それに負けずとも劣らない長い名前なのがあのピカソだという。

その名前とは、

「パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ファン・ネポムセーノ・マリア・デ・ロス・レメディオス・シピリアーノ・デ・ラ・サンティシマ・トリニダード・ルイス・イ・ピカソ」

なぜこのような長い名前がついてしまったのか?

それは両親はピカソの誕生がよほど嬉しかったのか、息子の名前に祖父や伯父、父や乳母の名前をふんだんに盛り込んでしまったからだといわれている。

そして最後の方にある「シプリアーノ・デ・ラ・サンティシマ・トリニダード」は、「三位一体」を意味する。

これは、ヨーロッパの古い習慣に最も神聖な名前を最後に持ってくるというものがあったため。

しかし、当の本人であるピカソはこの本名を名乗ることはなく、大半をパブロ・ピカソと名乗っていた。

なぜならピカソ本人が自分の名前を憶えていなかったのだ。

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