デートが成功する心理学

好きな異性を振り向かせたいと思うのは人として当然の事。

ここではデートの前に知っておけば成功率が上がるかもしれない恋愛心理学をご紹介していく。

ただし、必ず成功する保障があるわけではないので、あくまで参考程度に読んでいただけたらと思う。

押さえておきたい6つの恋愛心理学は以下のもの。

デートでカウンター席を予約するとうまくいく!?

ファミリーレストランや居酒屋で4人用の席にわざわざ隣り合って座っているカップルを見たことはないだろうか?

「席が空いてるのに、わざわざ横に座らなくても・・・」と思うかもしれないが、この座り方、実は個人的な関わりや、信頼関係を結んでもいいと考えている証拠。

パーソナルスペースの方でも説明したが、横並びに座ると、いやでも相手と密接距離(15~45cm)をとるようになる。

もしあなたのことをただの友人としか思っていなくても、この密接距離に入ることができれば、「恋愛感情を持っているから密接距離に入ることを許した」と思い込んでくれるかもしれないのだ。

さらに、横並びに座ることによって、より身近な関係性であると思い込ませることも期待できるかもしれない。

レストランやバーで、わざわざ横並びになるカウンター席を予約するのも一理あるのだ。

そして、自然と横並びでいられるのがドライブデート。

運転席と助手席という距離にはこんな恋愛心理学が隠されていたというワケだ。

吊り橋効果のドキドキは恋愛のドキドキ!?

デートの行き先として最もポピュラーな遊園地。

ジェットコースターに乗るのは得意じゃないからちょっと・・・と思った方もいるかもしれない。

だが、デートの際はちょっと無理をしてでも過激なアトラクションを選んだ方がいいという。(体調が優れないときは控えよう。)

カナダの心理学者ダットンとアロンの調査にこんなものがある。

怖くてドキドキする吊り橋と、平常心で渡れる吊り橋において、複数の男性に渡ってもらう。

吊り橋の中央で一人の女性がアンケートを求めてきて、後日結果を知りたければ連絡をしてくださいと電話番号を書いた紙を手渡す。

実験の結果、ドキドキする吊り橋を渡った人は普通の吊り橋を渡った男性のおよそ3倍の割合で連絡してきたという。

これは、怖いドキドキする感情を、恋愛感情と勘違いしたのではないかといわれており、「吊り橋効果」と呼ばれている。

つまり、一緒にジェットコースターに乗ることで感じる「ドキドキ」を恋愛感情の「ドキドキ」と勘違いしてもらえるかもしれないのだ。

乗り物系はちょっと・・・という人でも安心してほしい。

一緒にスポーツをしたり、ホラー映画を見たりすることでも同じような効果は期待できるといわれているのだ。

おいしい食事で好感度アップ!?

アメリカの心理学の実験で次のようなものがある。

複数の被験者をAとBの2つのグループに分け、Aの部屋には飲み物とおつまみを用意し、Bには何もない部屋を用意した。

そして、両方のグループに「今後10年以内に一般人も月旅行できるようになる」という意見に対して同意できるかどうかを調査した。

「同意できる」と答えた割合はAの方が圧倒的に高かったという。

このように食事をしていると説得されやすくなる心理傾向は「ランチョンテクニック」と呼ばれている。

「付き合ってください」や「結婚してください」というのも、一種の説得と考えることもできるので、おいしいものを食べた「よい気分」を利用して、好意を抱かせることができるかもしれないのだ。

昔から、お見合いの席で、食事がついていたり、デートでふんぱつして高級レストランを予約をすることは恋愛心理学上とても効果があったわけだ。

また同意を得るという意味では、ビジネスの時でも効果的だろう。会社の命運が左右される大事な商談には、ぜひともおいしい食事を有効利用したいものである。

近くに引っ越しするだけで親しくなれる!?

恋愛関係だけではなく、友人関係にも関する心理学をご紹介。

人間は近い距離にあるものをひとつのまとまりとして見る傾向がある。例えば、本来バラバラにある星がひとつの星座として見えるのもそのため。

こうした心理作用を「近接の要因」と呼ぶ。

驚くことに友人関係や男女関係ができあがるのもこれと似た働きがあるといわれている。

アメリカの心理学者フェスティンガーは、友人関係がどのようにしてできあがるのかを、大学の寮へ引っ越してきた新入生を対象に調査した。

隣人と友達になった新入生の割合は41%、二部屋となりが22%、三部屋となりになると16%となり、物理的距離が近ければ近いほど友人関係(ひとまとまり)になりやすいという結果が出た。

また恋愛においても「3メートル以内結婚」という言葉があるのをご存じだろうか?。

これは、学校や職場で3メートル以内に座っている人と結婚することが多いという意味。

根拠のない噂のように思えるが、フェスティンガーの調査を見ると、あながち間違っていないのかもしれない。

小学校や中学校の席替えで好きな人のそばに座りたいと思ったり、カップルになって、そういえば席近かったな、なんて思い出すこともきっとあるはず。

まず好かれたいと思ったら、とりあえずその人に近づくという行為も大事なようだ。

ただし、四六時中付きまとうのはストーカー行為になってしまうので気をつけよう。

何度も会うだけで好きになる!?

一度もしゃべったことがないのに、毎日の通勤や通学のときに見かける人を好きになってしまった、なんて経験をしたことはないだろうか?

ただ単に自分が惚れっぽいと考えたかもしれないが、心理学的にみると、そうなるのは当然のことのようだ。

このように会話や人間関係がなくても、顔をあわせた回数が多いというだけで好意を持つようになる心理を「単純接触効果」と呼ぶ。

タレントやモデルでCMに出演したことをきっかけに大ブレイクすることがあるが、これも単純接触効果だといわれていて、テレビCMで何度も顔を見せられるうちに視聴者がその人に好意を持ってしまうという。

トップセールスマンと呼ばれる人たちにおいても、買うつもりがないお客さんのところに足繁く通い、雑談をするだけで帰ったりすることがある。

こうすることによって親近感を持ってもらい、買おうと気持ちが変わったときには、当然、親近感を持ったセールスマンを選ぶというわけだ。

カップルになりたいと思う異性がいる場合、いきなり「付き合ってください!」と告白するのよりも、まずは会う機会を増やし、好感度を上げる方が成功率は高くなるだろう。

燃え上がるロミオとジュリエット効果

少し話は脱線するが、これはカップルになった後の恋愛心理学。

子供の頃に母親から「早く宿題やりなさい!」と怒られて、やる気があったのにもかかわらず、「今やろうと思ったのに!」とやる気を損なったことはないだろうか?

心理学ではこの天の邪鬼な心の変化を心理的リアクタンスと呼んでいる。

これは、自由を侵害されたり、行動を制限されると、それを回復しようとするために起きる現象だといわれている。

例えば、「このボタンは絶対に押さないでください」と強く言われれば言われるほど、「押したい」という欲求が強くなるもの。

「激レア商品」や「在庫あとわずか」などのフレーズで、入手困難とされる商品に対して人気が殺到するのも同じ理由だ。

そして、この心理的リアクタンスは恋愛においても影響するという。

心理学者のドリスコールは140組のカップルを対象に、熱愛度(二人の相性)、妨害度(両親の反対)を調査した。

すると、妨害度が高ければ高いほど、カップルの熱愛度が高いことがわかった。

つまり、親の反対が強ければ強いほど、カップルの結びつきは強くなり、火に油を注ぐような逆効果になってしまうというわけだ。

そして、ドリスコールはこの心理傾向を「ロミオとジュリエット効果」と名付けた。

このロミオとジュリエット効果はカップルの場合のみではなく、アイドルと熱狂的なファンの場合でも同じだという。

アイドルとは一般人にとっては雲の上の存在で、滅多に会うことはできない、ましてや交際することなどまず不可能だろう。

この困難さがファンたちの思いをより過熱させるといわれている。

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